
REVISIO株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 郡谷康士)は、2025年5月28日(水)より、テレビCM分析ツール「REVISIO One(リビジオワン)」の提供を開始することを発表しています。このツールは、家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンへの「アテンション(注視)」を測定することで、地上波テレビ・コネクテッドTVのCMをより精緻に評価し、その効果を最大化することが可能になるとのことです。
この記事の目次
「REVISIO One(リビジオワン)」とは
「REVISIO One」は、地上波テレビ・コネクテッドTVのCMをより精緻に評価し、その効果を最大化するためのツールです。テレビCMのブラックボックスをアテンションデータで明らかにし、正しく評価・改善することが「REVISIO One」のビジョンとなっています。

地上波テレビ・コネクテッドTVCMのクリエイティブやメディアプランニングに携わる中で、以下のような課題を抱えている方は多いのではないでしょうか。
- 「自社が流したテレビCMが本当に見てほしい人(ターゲット)に届いたのかわからない」
- 「CMクリエイティブの良し悪しを放送前に判断するエビデンスがほしい」
- 「地上波テレビCMとデジタル広告の予算配分について決めかねている」
- 「社内でテレビCMの広告効果を報告したいが、資料作成が大きな負担だ」
「REVISIO One」では、これらの課題をREVISIO独自のアテンションデータを用いて解決に導くとしています。
REVISIOのアテンションデータについて
誰がいつテレビ画面を注視しているか、人体認識技術搭載のセンサーを使って1秒単位で自動計測しています。REVISIOの研究ではアテンション(注視されること)と認知には高い相関があることがわかっており、アテンションデータを活用することでテレビCMによる認知獲得効率を高めることが可能です。
REVISIO One(リビジオワン)の特長
REVISIO Oneは、独自のアテンションデータを搭載した使いやすく機能性に優れたツールで、地上波テレビ・コネクテッドTVCMのPDCAをサポートします。まずは、パフォーマンス分析機能で過去のキャンペーンの状況を正確に把握し、その結果から課題を特定します。さらに、さまざまなシミュレーション機能を使いながら最も効果的なプランニングを見つけ出し実行することができます。
データのプロフェッショナルによる伴走も充実しているため、アテンションデータに馴染みのない方でも安心して導入していただくことが可能だとしています。

地上波テレビ・コネクテッドTVCMへの課題は、企業ごとに異なります。「REVISIO One」では、それぞれの課題をより効率良く解決するために、ツールを柔軟にカスタマイズすることが可能となっています。広告主さま向け、広告会社さま向けのプランをそれぞれ用意されているのも特徴です。

以下では、REVISIO Oneの特長を機能別に詳しくご紹介します。
①メディアキャンペーンの現状把握・パフォーマンスの評価をする
地上波テレビCMおよびコネクテッドTVCMのキャンペーンにおける注視状況を自社・競合含めて把握し、良かった点や改善点を明確に洗い出すことができます。自社・競合のCM出稿データを横並びでクイックに評価し、キャンペーンのユニークリーチや出稿効率を素早く比較することも可能です。
データはわかりやすくビジュアル化されているため、社内への共有や報告用資料作成にもそのまま活用していただけるとのことです。これにより、データに基づいた効果的な意思決定が可能になります。

②効果を最大化させるメディアプランニングを提示する
適切な出稿枠を注視データに基づいて把握し、放送局シェアの変更などから費用対効果を高める最適なプランニングを提示します。ターゲットリーチの最大化や、コスト効率を重視したプランニングなど、さまざまなシミュレーションが可能になっています。
このような機能により、限られた広告予算の中で最大の効果を得るための戦略立案をサポートします。アテンションデータに基づいた科学的なアプローチで、従来の勘や経験に頼りがちだったメディアプランニングを、より精緻なものへと進化させることができるとしています。

③クリエイティブの課題箇所を特定し、根拠のある改善を実行する
テレビCMのクリエイティブを、注視データを用いて1秒単位で分析することができます。自社のクリエイティブの課題箇所を具体的に特定することができ、根拠のある改善を実現します。また、他社のCMを検索・分析することもできるため、さまざまなCMを研究し新たなクリエイティブ制作に活かすことが可能です。
従来のCM制作では、視聴者が実際にどのシーンに注目しているかを正確に把握することは困難でした。REVISIO Oneを活用することで、視聴者の注視データに基づいたクリエイティブの改善ポイントを明確にし、より効果的なCM制作につなげることができるとしています。

既存サービス「Telescope」「RE.Search」について
これまでREVISIOが提供してきたテレビCMの効果検証ツール「Telescope」およびテレビCM検索・分析ツール「RE.Search」の機能はすべて「REVISIO One」に搭載されます。既存サービスをご利用の皆さまには、準備が整い次第「REVISIO One」への移行についてご案内があるとのことです。
これにより、これまで別々のツールで行っていた分析や検索が一つのプラットフォームで完結するようになり、ユーザーの利便性が向上することが期待されます。
REVISIO株式会社について
REVISIO株式会社は2022年10月1日より、TVISION INSIGHTS株式会社から社名を変更しました。人体認識技術によってテレビ番組・CMの視聴態勢データを取得し、BtoB向け視聴分析サービスを提供しています。
同社はご家庭のテレビに、独自に開発した人体認識技術を搭載した調査機器を設置し、調査参加者の視聴態勢を毎秒で自動的に取得しています。「誰がテレビの前にいて、ちゃんと見ているか」というREVISIO独自の注視データを広告主・広告会社・放送局など国内累計200社以上のクライアントに活用いただいています。
現在、国内では関東エリア2,000世帯・関西エリア600世帯の地上波全番組の視聴データ、ならびにコネクテッドTVの注視データを提供しています。この広範なデータ収集により、より正確で信頼性の高い視聴分析が可能となっています。
テレビCMはこれまで効果測定が難しい広告手法と言われてきましたが、REVISIOの技術によって「誰が」「どのように」「どのくらい」テレビCMを視聴しているかを定量的に把握できるようになりました。これにより、テレビCMの効果検証や最適化が科学的なアプローチで可能になっています。
REVISIO Oneの提供開始により、企業はより効率的にテレビCM投資を行い、効果を最大化することができるようになります。テレビ視聴環境が多様化する中で、精緻なデータに基づいたCM戦略の重要性はますます高まっており、REVISIOの取り組みは広告業界に新たな価値をもたらすことが期待されます。
出典元:REVISIO株式会社 プレスリリース