Z世代はSuicaと推し活に熱心、Y世代は投資と電子マネーを重視 - 世代間の消費行動と価値観の違いが明らかに

株式会社クロス・マーケティンググループのグループ会社であるソーシャル&セールスプロモーションサービスを展開する株式会社エクスクリエが、全国の15歳~49歳男女1,578名を対象に「Z世代・Y世代の比較」に関するWeb調査を実施し、世代間での消費価値観や決済手段、広告への印象の違いを明らかにしました。

調査サマリ

  • Z世代は「推し活」に熱心、Y世代は「投資」を重視するなど、世代によって消費の価値観が異なることが判明しています
  • 決済手段において、Z世代はSuicaの利用率が高く、Y世代は電子マネーを積極的に活用していることがわかりました
  • Z世代はインフルエンサーによる広告に好意的な印象を持ち、トレンド性を重視する傾向があります

同調査では、15~30歳を「Z世代(n=813)」、31~45歳を「Y世代(n=582)」と定義して分析が行われました。セルフアンケートツール「QiQUMO」を使用したこの調査では、「収入」「決済手段」「ポイントサービス利用」「広告に対する印象」に関するデータが取得され、両世代の特性を比較分析したレポートが作成されています。

Z世代は「推し活」、Y世代は「投資」を重視 - 世代間で異なる消費価値観

自由に使えるお金の使い道として、Z世代では「推し活(グッズ、イベントなど)」が25.9%を占め、これはY世代の16.2%と比較して9.7ポイント高い結果となっています。Z世代は自分の好きなものや応援したいものにお金を惜しまず使う消費行動パターンが特徴的です。一方、Y世代では「投資(株式、投資信託、暗号資産等)」が19.1%とZ世代(8.8%)を10.3ポイント上回り、将来の資産形成や経済的安定を重視する傾向が強いことが明らかになっています(図表1)。このことから、各世代の金銭的な価値観や将来設計に対する考え方の違いが浮き彫りになっています。

決済手段の選択にも世代差 - Z世代はSuica、Y世代は電子マネーを多用

日常的に利用している決済方法について調査したところ、交通系電子マネー(物理カードまたはスマートフォンのタッチ決済)の全体的な利用率については世代間で大きな差は見られませんでした(図表2)。しかし、具体的なサービスの利用状況を詳細に分析すると、両世代ともSuicaの利用率が最も高い一方で、Z世代のSuica利用率は52.5%とY世代の45.0%を7.5ポイント上回っており、Z世代がより積極的にSuicaを活用していることがわかります(図表3)。
逆に、電子マネーの利用率に関してはY世代(24.7%)がZ世代(12.8%)を11.9ポイント上回る結果となっています(図表2)。個別のサービス利用状況を見ると、Y世代はWAON(Z世代との差+16.5ポイント)、nanaco(同+19.7ポイント)、楽天Edy(同+9.1ポイント)といった複数の電子マネーサービスを併用する傾向が強いことが明らかになっています(図表3)。これらの結果は、各世代が育ってきた時代背景や、新しいサービスへの適応性の違いを反映していると考えられます。

図表2
図表3

広告への印象も世代で差異 - Z世代はインフルエンサーとトレンドに反応

様々な広告媒体に対する印象を調査した結果、「インフルエンサーによるプロモーション投稿」においてZ世代の好意的な印象は31.5%で、Y世代の18.7%を12.8ポイント上回っています(図表4)。Z世代がSNS上の影響力のある人物による情報発信を信頼し、価値を見出している様子が明確に表れています。

また、広告に良い印象を持つタイミングとして、Z世代は「SNSなどで話題になっていて、タイムリーだと感じたとき」という回答がY世代(7.9%)より6.4ポイント高く、14.3%という結果になりました。この結果から、Z世代はトレンド性や話題性を重視する傾向があり、SNSを中心とした情報接触の特徴が反映されていると考えられます(図表5)。広告主にとっては、ターゲット世代によって広告戦略を使い分ける重要性が示唆されています。

図表4
図表5

本調査では上記の項目に加えて、「1ヶ月に自由に使える金額」「利用しているバーコード決済サービス」「貯めたポイントの主な使い道」「最近見た広告で印象に残っているもの」などについても詳細なデータが収集されており、より多角的な世代間比較が行われています。これらの調査結果は、マーケティング戦略や商品開発において重要な指標となる可能性があります。

今回の調査結果は、各世代の特性を理解し、それぞれに合わせたアプローチを検討する上で貴重な示唆を提供しています。特に、消費行動や決済手段、広告への反応など、多方面からZ世代とY世代の違いを把握することで、より効果的なマーケティング施策の立案が可能になるでしょう。

調査概要

調査タイトル:「Z世代・Y世代の比較~収入/決済手段/ポイントサービス利用/広告に対する印象~」に関するWebアンケート

調査期間  :2025年5月7日(水)

調査方法  :クロス・マーケティング QiQUMOを利用したインターネットリサーチ

調査対象  :全国に在住の15歳~49歳の男女

有効回答数 :1,578件

※本調査では15~30歳を「Z世代(n=813)」、31~45歳を「Y世代(n=582)」と定義しています

出典元:株式会社クロス・マーケティンググループ プレスリリース

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