株式会社クロス・マーケティングが「睡眠に関する調査(2025年)」の結果を発表しました。この調査は全国47都道府県に居住する20~69歳の男女2,500人を対象に実施されており、睡眠の質に関する改善行動や意識について詳細な分析が行われています。
近年、質のよい睡眠のためのアイテムや飲料・お菓子・食べ物など各メディアでの情報に接する機会が増えている中、今回の調査では睡眠の質をよくしたいという意識や、質のよい睡眠の条件と現状のギャップ、改善のために行いたい行動などが明らかになりました。
質のよい睡眠への意識
調査結果によると、睡眠の質を「よくしたいと思う」と回答した人は44%、「ややよくしたいと思う」と回答した人は34%で、合わせて77%の人が睡眠の質の改善を期待していることがわかりました。この割合は昨年と比較して大きな変化はないものの、20代においては減少傾向が見られます。

質のよい睡眠の条件としては、「十分な睡眠時間がとれている」が51%と最も高く、「朝起きた時に体が軽く感じる」「朝起きた時に気分が良好である」がそれぞれ4割台で続いています。これらの理想的な睡眠状態と自身の現状との間には30ポイント以上の乖離があることも明らかになりました。「深い眠りにつく」という条件も加えた理想の睡眠状態と現実との差は大きいようです。

睡眠の質向上/アイテム・生活習慣・食べものや飲み物
睡眠の質の向上のために実際に行っている取り組みとしては、「寝具・寝装は睡眠改善効果のあるものを使用/変えた」が15%で最も高く、特に40~60代の年齢層で高い傾向にあります。次いで「飲料を飲む」「保湿効果のあるアイマスク」「医師が処方する医薬品を飲む」がそれぞれ8%となっています。

また、睡眠の質向上のために今後行いたい生活習慣としては、「寝る前にはものを食べない」「適度な運動をする」「照明を消して部屋を暗くしてから眠る」という回答がそれぞれ2割台を占めています。これらの行動は比較的取り組みやすいものとして認識されているようです。

睡眠の質をよくするための食べ物や飲み物としては、「水・白湯」「ヨーグルト」を摂取している人がそれぞれ10%台となっています。調査結果では、質のよい睡眠を求めている人が多い一方で、実際に行動を起こしたいと思う人の割合は全般的に60代ではやや多いものの、他の年代では比較的少ないことが示されています。

睡眠の質がよくなったと思われる行動
調査では、実際に睡眠の質がよくなったと思われる行動についても分析されています。アイテムに関しては、枕やマットレスを変えることで目覚めた時の体こわばりがなくなったり、体が痛くなりにくくなりしっかり睡眠がとれたという意見がありました。また、ホットアイマスクやアロマオイルを使用することで眠りに早くつけるという効果も報告されています。
生活習慣に関しては、適度な運動・ストレッチ・ヨガを取り入れたり、入浴後の体温が下がるタイミングで就寝することで寝やすくなったという声があります。飲み物については、睡眠の質の向上をうたう乳酸菌飲料や白湯の摂取、カフェインを控えることによる寝つきの良さや夜中に起きなくなった効果が報告されています。
特に「目覚めのよさ」「寝つきのよさ」への効果を実感したという意見が多く見られました。

レポート項目一覧
今回の調査レポートには、以下の項目が含まれています。
□ 属性設問
(性別/年代/未既婚/居住地/同居家族/子どもの有無/職業/住まい/世帯年収/ポテンシャル・ニーズ・クラスター判別結果)
□ 調査結果サマリー
▼調査結果詳細
□ 睡眠の質をよくしたいか
□ 睡眠の質を良くするための行動の有無
□ 質の良い睡眠の条件
□ 現在の睡眠の状態
□ 睡眠について最も重視しているもの
□ 睡眠の質に良いと思うアイテム/行ったことがあるもの/今後やりたい・継続したいこと
□ 睡眠の質に良いと思う生活習慣/行ったことがあるもの/今後やりたい・継続したいこと
□ 睡眠の質に良いと思う食べ物・飲み物/現在摂取しているもの/今後摂取したい・継続したいもの
□ 寝る前/起きた後によく飲んでいるもの
□ 目覚めを良くするために行っていること
□ 睡眠の質をよくするために使ったアプリのタイプ/アプリ名
□ 睡眠の質をよくするために使っているウェアラブル端末
□ 普段寝るときの明かりの状況
□ 睡眠の質が良くなったことを実感したもの(自由回答一部抜粋)
□ 睡眠の質を良くするために効果がありそうだと思うもの(自由回答一部抜粋)
調査概要
調査手法 :インターネットリサーチ
調査地域 :全国47都道府県
調査対象 :20~69歳の男女
調査期間 :2025年3月27日(木)~28日(金)
有効回答数:本調査2,500サンプル
※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合があります
会社概要
会社名:株式会社クロス・マーケティング
所在地:東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー24F
設 立:2003年4月1日
代表者:代表取締役社長兼CEO 五十嵐 幹
事業内容:マーケティングリサーチ事業、マーケティング・リサーチに関わるコンサルテーション
この調査結果からは、多くの方が睡眠の質向上を望んでいるものの、理想と現実のギャップが大きいことが明らかになっています。特に効果を実感している対策としては寝具の見直しや生活習慣の改善、適切な飲食物の摂取などが挙げられており、今後の睡眠改善対策の参考になるデータとなっています。
睡眠の質は健康や生活の質に大きく影響するため、今回の調査結果を参考に、それぞれの生活スタイルに合った改善策を取り入れていくことが重要といえるでしょう。特に「目覚めのよさ」「寝つきのよさ」は多くの方が効果を実感できるポイントとして注目されています。
出典元:株式会社クロス・マーケティング プレスリリース