モバイルオーダーに関する消費者の意識調査:ユーザーの利用意向と課題

STORES株式会社(以下、STORES)が新たに公開したホワイトペーパーでは、「モバイルオーダーに関する消費者の意識調査」の結果が発表されました。調査結果によると、モバイルオーダーは「待ち時間の短縮」といった利便性の向上だけでなく、利用者の約7割が「モバイルオーダーを利用する店舗の訪問頻度が上がる(※1)」と回答しており、店舗でのモバイルオーダーに対する「積極的な利用意向」を示しています。

■ 調査結果 サマリ(一部抜粋)

  • モバイルオーダーの利用メリットとして「店頭での待ち時間の短縮」が最も多く指出されました。デメリットについては「アプリのダウンロードや登録が手間」が目立っています。

  • モバイルオーダーの導入によって、「お店の利用頻度が増える(※1)」と回答した利用者の割合は約7割、非利用者でも約5割に達しました。

  • 今後のモバイルオーダーの利用に関して「ポジティブな意向(※2)」を示したのは、現利用者の約8割、非利用者でも約5割でした。

(※1)「増える」または「おそらく増える」の合計

(※2)「利用したい」「やや利用したい」の合計

■ 調査結果 詳細(一部抜粋)

1.モバイルオーダー利用のメリットは「店頭での待ち時間短縮」でデメリットは「アプリのダウンロードや登録が面倒」

《モバイルオーダーのメリットについて》

調査では、モバイルオーダー利用者に「飲食店での利用メリット」を尋ねたところ、「店頭での待ち時間が短くなる(48.5%)」が最多で、「自分のタイミングで注文できる(45.2%)」や「焦らず、ゆっくりと注文できる(39.3%)」も高い支持を得ました。

年代別分析において、「焦らず、ゆっくりと注文できる」という項目では、特に20代からの高い支持が見られ、若年層にとっては「待ち時間の短縮」と「自分のペースで注文できる」という利点が重要視されていることが示されています。

モバイルオーダーのメリット
※「MO=モバイルオーダー」以下同様。

《モバイルオーダーのデメリットについて》

モバイルオーダー利用者および非利用者へのデメリットに関する質問では、ともに「アプリのダウンロードや登録が面倒」が最も多くの支持を得ました。

モバイルオーダー利用者に限定すると、「アプリのダウンロードや登録が面倒(26.7%)」の後に「利用したいお店で導入されていない(19.5%)」「モバイルオーダーをしても待たされる(18.3%)」という結果が得られ、利用したにもかかわらず待ち時間が発生することに対する不満が表れています。

一方、非利用者においては、「アプリのダウンロードや登録が面倒(31.8%)」に続いて「現金払いができない(19.3%)」「セキュリティへの不安がある(17.3%)」という意見があり、決済方法の制限に対する懸念が示されました。

モバイルオーダーのデメリット

2.モバイルオーダーの利用によって、利用者の約7割が「お店の利用頻度が増える(※1)」と回答

《モバイルオーダーの利用による変化について》

モバイルオーダー利用者に「モバイルオーダーの使用による変化」について質問したところ、「モバイルオーダーにより時間を効率的に使用できるようになった(73.3%)」が最も多く、次に「同じメニューを再注文しやすくなった(49.2%)」、「モバイルオーダーがあるお店を訪れることが増えた(48.0%)」という回答が得られました。

さらに、年代別に見ると「同じメニューを再注文しやすくなった」「モバイルオーダーがあるお店を利用する機会が増えた」といった項目について、10代から20代の若年層での同じ回答が約6割に達することが明らかとなり、過去の購買データが蓄積されることで次回の注文がよりスムーズになり、利便性が高まっています。

モバイルオーダーの利用結果
※上記の表内の色付け(薄紫)および枠線で装飾された箇所は、本プレスリリース内で取り上げた数値。

《モバイルオーダー導入時の店舗の利用頻度について》

「モバイルオーダーがある場合、注文までの待ち時間や注文から商品提供までの時間が短縮できるとしたら、その店舗の利用頻度は上がると思うか」との質問に対し、「上がる(※1)」と答えたのは、モバイルオーダーの非利用者で約5割、利用者では約7割に達しました。

利用頻度の変化

3.今後のモバイルオーダー利用に関する「ポジティブな意向(※2)」は、現利用者が約8割、非利用者が約5割

今後、飲食店のモバイルオーダーを利用したいかという質問に対し、「利用したい(※2)」と回答したのは、モバイルオーダー利用者の約8割、非利用者では5割に達しました。

年代別での意向を分析すると、モバイルオーダーを使用している人は年代を問わず約8〜9割が「利用したい(※2)」とはっきりと答えており、さらにモバイルオーダー未利用者の中でも10代から30代では60%を超える結果となっています。

今後の利用意向
モバイルオーダー利用意向

■ 調査概要

調査期間

2024年10月7日〜10月10日

サンプルサイズ

・事前調査 n=3,691

・本調査 n=1,200

対象者条件

全国15〜64歳の男女1,200名:

・モバイルオーダー利用者:600名

・モバイルオーダー非利用者:600名

その他条件:

・「外食」または「テイクアウト」を3か月に1回以上利用

・直近3ヶ月以内にいずれかの飲食店を利用(ファストフード、カフェ、ファミリーレストランなど)

補足事項

・事前調査は、実際の人口構成比に従って集計時に補正が行われました。

・本調査は、性年代別12分類とモバイルオーダー利用有無の2分類にて行われました。

※上記に記載された考察は STORES の想定見解であり確定事項ではありません。

今回の調査結果を含む「モバイルオーダーに関する消費者の意識調査レポート」は、ぜひモバイルオーダーの活用や店舗への導入検討の参考資料としてご覧ください。

出典元: STORES株式会社

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