楽天インサイトとunerry、GPSデータを活用した行動分析プロダクトを連携開始

楽天インサイト株式会社(以下、楽天インサイト)は、GPSを活用した位置情報による調査・分析プロダクトとして、昨年8月に「R-GEO Data Insight」を発表し、株式会社unerryが提供するリアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」との連携を本日より開始することを知らせました。

「R-GEO Data Insight」は、楽天グループのポイント活動アプリ「Super Point Screen」を通じて、ユーザーの同意を得たGPS位置情報を基に特定のエリアや施設への訪問者にアンケートを実施し、来訪理由や行動パターンを把握する仕組みを備えています。しかし、従来の調査方法には、電車利用者を特定できない状況と、GPS位置情報によって高低差の判断が行えないという課題がありました。

今回の連携により、unerryが保有するGPSおよびビーコントラッキングの「Beacon Bank」からの人流データが活用されることで、電車利用者の解析や立体的な行動判定が可能となります。この新たな取り組みは、電車広告や駅広告の効果測定、階層の異なる商業施設におけるテナント利用者調査を実データに基づいて行えるようにするものです。データ量の増加により、フィジビリティ(実現可能性)が向上し、従来の方法では解析が難しかったエリアや施設来場者に対する分析も実施可能になることが期待されます。

楽天インサイトは、引き続き「次世代型インターネットリサーチ」と「効果的なデジタルマーケティングのPDCA支援」を組み合わせた革新的なソリューションを提案していく方針です。

■「R-GEO Data Insight」の特徴

1. 実行動データ(アクチュアルデータ)による精度の向上

 アクチュアルデータを利用することで、来訪者の場所だけでなく、訪問時刻や期間、訪問回数などを正確に把握でき、調査の精度が大幅に向上します。

2. 登録データとの連携による深掘り分析が実施可能

 楽天インサイトが別途収集した多様な登録情報と組み合わせて、より詳細な分析が行えます。約240の意識や価値観に関する生活意識データや「アスキングビッグデータ」との統合により、ターゲットの志向をより明確に把握できます。

3. 広告効果測定におけるクロスメディア分析

 広告接触データについて、楽天インサイトがログに基づいて構築したデジタルメディアとOOH広告のクロスメディア分析が可能です。

(注) データ活用は法令や楽天インサイトユーザー・「Beacon Bank」ユーザーの同意範囲内で実施されます。また、Beaconデータの利用には所有者の同意が必要です。

■ 「Beacon Bank」について

「Beacon Bank」は、株式会社unerryが運営しており、スマートフォンアプリを通じて月間840億件以上、約4.2億ID(国内約1.6億IDを含む)の人流ビッグデータをリアルタイムで収集しています。約217万個のビーコンネットワークを支えるビーコンサービスのシステム(日本、アメリカ、中国で特許取得済み)を特徴としており、屋外の人流データを包括的に捉えるGPSデータに加え、地下や屋内の位置計測データも組み合わせて、屋内外の人流をシームレスに把握しています。

以上

出典元:楽天インサイト株式会社

コマースピックLINE公式アカウント

コマースピックメルマガ