
この度、デジタルマーケティング支援を手掛ける株式会社PLAN-B(東京・品川区、代表取締役:鳥居本 真徳)が実施した「画像検索の利用状況に関する調査」の結果が発表されました。調査は全国の10代から70代の男女を対象に行われました。
この記事の目次
調査概要
- 画像検索を利用したことがあると回答した人は52.6%に達し、その中で最も多かった使用頻度は「月に数回」(39.4%)という結果でした。
- 主な利用シーンは「商品やサービスの情報収集」(74.0%)が最も多く、次いで「観光地や風景の検索」(48.0%)、「料理・レシピの検索」(42.0%)という結果が得られました。
- SNS検索との比較では、「画像検索の方が多い」と回答した人は47.3%にのぼり、画像検索が主流であることがうかがえます。
- さらに、3人に1人(33.3%)が「以前よりもSNS検索で見つけた画像を検索することが増えた」と答えています。

調査の背景
近年、テキスト検索だけでなく、画像検索や音声検索の利用も増加し、検索の方法が多様化しています。特にオンラインショッピングにおいては、商品名ではなく画像を使った類似商品の検索が一般的になりつつあります。また、観光地やレシピの検索でも視覚情報を重視する傾向が強まっています。この調査は、ユーザーの画像検索の利用実態を分析し、企業が今後のマーケティング戦略をどう構築すべきかを考えるために行われました。
調査詳細
画像検索の利用状況に関する調査
調査期間:2025年3月3日~3月5日
調査対象:画像検索を利用したことのある全国の男女
有効回答数:150名(スクリーニングとして2,000名から選定)
調査方法:「Freeasy」を使用したインターネット調査
調査結果の要点
画像検索を経験した人の割合
「Q1. 画像検索を利用したことがありますか?」(n=2,000)の問いに対し、半数以上の52.6%が「はい」と返答しました。

年齢と性別別のデータによれば、「画像検索を利用したことがある」との回答が最も高かったのは10代女性の81.8%で、男性では40代が65.0%と最多でした。50代以上では男女ともに平均を下回る結果が見られました。

月に数回利用するユーザーが39.4%
「画像検索を利用したことがある」との回答者に対し、「Q2.どのくらいの頻度で画像検索を利用しますか?」(n=1,052)との質問をしたところ、「月に数回」との回答が39.4%と最も多く、次いで「ほとんど使わない」が27.5%、「週に数回」が23.3%となりました。ほぼ毎日利用する人はわずか9.9%でした。

年代別では、特に10代では約68.2%が「月に数回」を選択しています。一方、30代では「ほぼ毎日」利用する人が13.3%で最も多く、32.8%が「ほとんど使わない」と回答しました。ライフスタイルによって利用頻度に差が見られます。

画像検索の主要デバイスはスマートフォン
「画像検索を利用したことがある」と回答した全体に対して、「Q3.どのデバイスを利用して画像検索を行いますか?(複数選択可)」(n=150)との質問に、90.0%がスマートフォンを主要デバイスとして挙げ、次いでPCが42.0%、タブレットが19.3%という結果でした。スマートフォンが検索デバイスの中心でありつつ、他のデバイスも活用されています。

利用シーンは商品の情報収集が多い
「Q4.画像検索の主な利用シーンは何ですか?(複数選択可)」(n=150)の問いには、最も多く「商品やサービスの情報収集で74.0%」と回答され、次いで「観光地や風景の検索(48.0%)、「料理・レシピの検索(42.0%)」と続きました。
この結果から、ECサイトや旅行業界においては画像検索を意識したビジュアルコンテンツ戦略がより重要であり、食品業界などでも画像検索対策の必然性が高まることが予想されます。

検索方法はキーワード入力が主流
「Q5.画像検索を行う際、最もよく利用される方法は?」(n=150)という質問では、「キーワードを入力し画像タブを開く」が64.0%で最も多く</strong、次いで「画像をアップロードして検索」(28.0%)、「スマホの長押し機能(8.0%)」が続きました。

SNS検索と画像検索の利活用状況
「Q6.画像検索とSNS検索(Instagram・Pinterestなど)どちらをよく使いますか?」(n=150)の問いには、「画像検索の方が多い」と答えたのが47.3%で、「SNS検索が多い」との回答は20.7%でした。これは、画像検索を利用する人がSNS検索を行う人の約2倍となることを示しています。

利用頻度の変化について
「Q7.ここ1~2年の画像検索頻度はどう変わりましたか?」(n=150)という質問では、「変わらない」との回答が60.0%と最多で、「増えた」との回答が34.7%、5.3%が「減った」と答えました。

SNSや動画からの情報補完行動
「Q8.以前と比べて、画像検索の変化はなんですか?(複数選択可)」(n=150)に対しては、最も多く「SNS検索で見つけた画像を検索することが増えた」が33.3%で、次いで「特に変化はない」が32.7%、さらに「テキスト検索より画像検索が優先される場面が増えた」が29.3%という結果になりました。
また、「動画(YouTube・TikTok)で見た情報を画像検索で確認が増えている」が25.3%の回答が得られ、SNSや動画プラットフォームから気になった情報をさらにリサーチする動きが増加中であることが示されました。

調査結果の総括
本調査によって、特にSNSや動画プラットフォームで得た情報を画像検索で確認する行動が増えていることが明らかになりました。「SNS検索で見つけた画像を検索することが増えた」という回答(33.3%)や「動画で見た情報を画像検索で確認することが増えた」(25.3%)からは、SNSや動画がユーザーのリサーチ行動を促していることがわかります。
さらに「画像検索をテキスト検索より優先する場面が増えている」という反応も目立つことで、視覚的情報をもとにした検索志向が強まりつつあることがわかります。特に「商品やレシピ・観光地検索」といった場面においては、企業がSNSや動画プラットフォームと連携した「画像SEO」戦略を進めることが重要であることが示唆されています。また、今後さらに画像検索に対する関心が高まることが予想され、企業はこの新たなユーザー行動を基にした戦略の構築が求められるでしょう。
出典元:株式会社PLAN-B