
株式会社キーワードマーケティング(本社:東京都中央区、代表取締役:滝井 秀典、以下「キーワードマーケティング」)が提供しているメディア「キーマケLab(読み:キーマケラボ)」は、事業会社のマーケティング部門で働く管理職301名を対象に「生成AIに対するマーケターの意識調査」を実施しました。この調査から、生成AIの出現により約6割のマーケターが新しいスキルの必要性を感じていることが明らかになりました。
調査概要
- 調査タイトル:生成AIに対するマーケターの意識調査結果
- 調査期間:2024年12月12日~12月20日
- 調査対象者:301名(事業会社に勤めているマーケティング部の管理職)
- 実施機関:株式会社IDEATECH
調査サンプルの性別や年代の詳細については以下に記載されています。

調査結果の概要
- 生成AIの出現により、求められるマーケターのスキルについて21.5%の人が「大きく変化した」、46.5%の人が「やや変化した」と報告
- 生成AIの機能を最大限に活用するため、今後3年間で特に重要視されるスキルは、「生成AIツールを効果的に使用する技術力」が58.8%に上った。
次に多かったのは「本質的な問題を解析する力」が43.9%、さらに「データの真偽を見抜く判断力」が40.2%でした。
- 若手・中堅マーケターの育成において、今後重視したい点は「生成AIに関するリテラシーの向上」が47.5%を占めました。
続いて「データ分析スキルの強化」が45.8%、そして「戦略的思考力の育成」が44.9%という結果が得られています。
詳細な調査結果
■生成AIが登場したことによりマーケターに求められるスキルが変わったと感じているか尋ねたところ、「大きく変化した」との回答が21.5%、「やや変化した」が46.5%という結果でした。つまり、約6割の人が何らかの変化を感じていることが明らかになりました。


さらに、「大きく変化した」「やや変化した」と答えた方に、具体的にどのような変化があったのかを尋ねたところ、最も多かったのは「データから本質的な問題を見抜く能力が重要になった」で69.8%、次に「生成AIに適切な指示を出す能力の重要性が増した」で58.5%と示されました。
■マーケティング業務においてAIをどの程度積極的に活用しているかを尋ねた結果、「積極的に活用している」と答えたのは18.9%、また「やや活用している」が32.9%でした。

また、AIを「積極的に活用している」「やや活用している」と回答した方に、業務量がどのように変わったのかを尋ねたところ、「大幅に減少した」が4.6%、「やや減少した」が42.9%という結果が明らかになりました。

生成AIの活用により業務の負担が「大幅に減少した」「やや減少した」と回答した方に、具体的にどの業務が削減されたのかを尋ねたところ、最も多かったのは「競合分析レポートの作成」と「顧客データ分析」で60.8%、次に「クリエイティブ制作(草案含む)」で56.8%となりました。

■生成AI時代において、今後3年以内にマーケターとしての重要スキル(複数回答)を調査した結果、「生成AIツールを使いこなす能力」が58.8%で最も多く、次に「本質的な課題を特定する分析力」が43.9%、さらに「データの真偽(ハルシネーションなど)の判断力」が40.2%という結果となりました。

■生成AI時代の若手・中堅マーケターの育成において重視する点(複数回答)を問うと、最も多かったのは「生成AIリテラシーの向上」で47.5%、次に「データ分析力の強化」が45.8%、そして「戦略的思考力の育成」が44.9%という結果となりました。

■マーケティング部門におけるAI導入後の業務変更について尋ねると、「より効率的なデータ分析の仕組みづくり」が52.6%で最も高く、次に「定型作業の生成AIによる自動化」が49.4%、さらに「クリエイティブ制作プロセスの見直し」が34.6%という結果が得られました。

■生成AIの活用を強化したい業務(上位3位まで)を尋ねると、最も多かったのは「顧客データの分析と予測」で47.2%、次に「市場調査・競合分析」が39.5%、そして「コンテンツマーケティング(ブログ記事作成など)」が28.9%となりました。

有識者のコメント
■プロフィール

株式会社スノードーム 代表取締役 室谷 良平
X @rmuroya
人材紹介会社で全サービスのSEOとコンバージョン向上を統括した後、SNSマーケティング支援の会社に入社し2022年に同社のマーケティング本部長を務め、BtoBマーケティングおよびブランディングを指揮。さらに、大手企業へのSNSコンサルティングも担当している。2023年7月に株式会社スノードームを設立し、戦略策定からWEBプロモーションまで幅広く支援を行っている。
著書には『SNSマーケティング7つの鉄則』(日経BP日本経済新聞出版)や『現場のプロが教える!BtoBマーケティングの基礎知識』(マイナビ出版)がある。
1988年生まれ。北海道長万部町の出身。
■コメント
Q2のマーケターに求められるスキルの変化に関する実感について、生成AIの活用を通じて「メルマガ制作の目的は何か?」や「ChatGPTによるアイデアは面白いが、具体的には誰に向けたコンテンツを作る必要があるのでは?」という疑問が浮かびました。
生成AIは今後も進化し続けるため、我々も新たな流れに適応し、人間とAIのベストなチームワークを目指していきます。顧客に喜ばれる最適な手法や仕組みを追求し続けます。
出典元: 株式会社キーワードマーケティング