ECサイト運営の現状:40%以上が商品撮影を外部に依頼、コスト削減と迅速性への注目

株式会社アートユニオン(本社:東京都渋谷区、代表取締役:佐々木 祥典)が実施した「ECサイト運営における撮影業務の実態調査」により、ECサイトにおける撮影業務の現状が明らかになりました。

背景

EC市場への参加が活発化する中、多くの企業がリソース不足や人手不足に直面しています。特に商品画像やプロモーション素材の制作には専門的なスキルと時間が必要であり、社内のみでの対応が難しくなっています。そのため、撮影業務を外部に委託する動きが注目されています。専門家に依頼することで、コストや時間の負担を軽減し、高品質なビジュアルコンテンツを迅速に得られる点が評価されています。ECサイト運営における撮影業務の課題や解決策、外注している企業の割合とその効果についても調査が行われました。

調査サマリー

・ECサイトを運営する物販企業の40%以上が商品撮影業務を外部に依頼しています。

・社内での撮影業務を行う理由は「コストを抑えたいから」と「迅速に対応できるから」が主な要因です。

・外注している企業の多くは、「商品画像の撮影」や「商品画像の編集」など、核心的な業務を委託しています。

・外部依頼の理由として「高品質な画像が得られるため」と「社内に撮影スキルを持つ人材がいないため」が挙げられています。

・撮影業務を外注することのメリットは、1位「高品質な素材が得られる」、2位「売上の向上」、3位「迅速に素材を準備できる」となりました。

調査概要

調査期間:2025年1月29日~1月31日

調査方法:インターネット調査

調査対象:物販業界でECサイト運営を行っている20代から50代の男女

調査人数:331名

モニター提供元:RCリサーチデータ

ECサイトを運営する物販企業の40%以上が商品撮影業務を外部に依頼

「商品画像や着用画像等の撮影業務はどのように行かれているか?」という質問に対する回答は、「全て社内で行う」と答えた企業は58.6%、「一部を外部に依頼」と回答した企業は32.3%、「全て外部に依頼」との回答は9.1%でした。この結果により、ECサイトを運営する企業の40%以上が撮影業務を外部に依存していることが明らかになりました。

撮影業務を社内で対応する主な理由は「コストを抑えたい」「迅速に対応できる」

撮影業務をすべて社内で行うと回答した企業に「その理由は何か?」と尋ねたところ、1位が「コストを抑えたい」で54.6%、2位が「社内の方が迅速に対応できる」で34.0%、3位が「特に理由はない」が18.6%という結果が得られました。このことから、社内での対応が「コスト削減」と「迅速性」を重視していることがわかります。

撮影業務の一部を外部に依頼している企業が多いのは「商品画像の撮影」と「編集」

次に、撮影業務の一部を外部に依頼している企業に「具体的にどの業務を外注しているか?」と尋ねたところ、1位が「商品画像の撮影」で71.0%、2位が「商品画像の編集」で51.4%という結果でした。これにより、外部に依頼している企業が核心的な撮影業務を委託していることが確認できました。

撮影業務を外部に依頼する理由は高品質な画像とスキル不足

撮影業務を外部に一部または全て依頼している企業に「外部依頼の理由は何か?」と尋ねたところ、1位は「外部の方が高品質な画像が得られるため」で46.0%、2位が「社内に撮影スキルを持つ人材がいないため」で30.7%という結果が得られました。この回答は、企業が感じる課題の表れと捉えることができます。

外部依頼によるメリットは「高品質な素材の獲得」

最後に、撮影業務の外注によるメリットについて尋ねたところ、最も多くの企業が挙げたのは、1位「高品質な素材が手に入る」で44.5%、次いで2位が「売上向上」と「必要な素材を迅速に用意できる」で共に34.3%、3位が「他業務にリソースを分配できる」で32.1%となりました。迅速な社内対応の理由が多く挙げられる一方で、高品質な素材獲得が売上向上をもたらすとの認識が多くの企業に浸透しています。

まとめ

調査から、物販企業のECサイト運営において40%以上が外部に商品撮影を依頼していることが判明しました。また、社内依存の企業は「コスト削減」と「迅速性」を重視し、外部依頼企業は重要な業務を外注していることが確認されました。さらに、外注による「高品質な画像」が売上向上に寄与していることが示されました。

出典元:株式会社アートユニオン プレスリリース

コマースピックLINE公式アカウント

コマースピックメルマガ