株式会社アクルが「ASUKA」に信頼性チェック機能を追加 ECカード加盟店向けの不正対策を強化

クレジットカード不正利用対策ソリューションを提供する株式会社アクル(以下「同社」とします)は、ECカード加盟店向けに展開している不正検知・認証システム「ASUKA」において「信頼性チェック機能」の提供を開始しました。

「ASUKA」における「信頼性チェック機能」の概要

同社は、EC市場内でのクレジットカード不正使用に対する対策ソリューションとして「ASUKA」を展開しています。

新しく提供される「信頼性チェック機能」は、ECカード加盟店が各決済取引における不正利用リスクの把握を可能にし、高い信頼性が見込まれる取引評価結果も受け取れるようになります。

従来のECユーザーの購入履歴を活用し、真正な利用者の特性を分析することで、同社独自の信頼性データを形成し、この機能を実現しています。

不正対策においての課題とされる真正利用の阻害リスクを最小限に抑えつつ、ASUKAを利用するECカード加盟店の利益を最大化するよう努めています。

全体フローイメージ
全体フローイメージ

本サービスの利点

1)真正利用の阻害リスクの軽減

同社のASUKAは、サービス開始以来真正な利用者を過度に妨げることなく対応できる優れた特性を持っていますが、今回の「信頼性チェック機能」の導入によって、ECカード加盟店はより一層真正利用阻害のリスクを軽減し、セキュリティも強化できます。

2)EMV 3-Dセキュアによる本人認証の影響軽減

ASUKAによる属性分析と行動分析に加え、信頼性チェック機能を併用することで、ECカード加盟店が必要と判断した場合に限り、本人認証を迅速に実施することが可能になります。

これにより、セキュリティと利便性の最適なバランスを追求し、ASUKAを利用するECカード加盟店の利益を向上させることができます。

信頼性チェック機能の具体例

以下のイメージは、本機能に関するネットワークの性質を概念的に示しています。

ASUKAを導入しているECカード加盟店では、画像の上部が「信頼性チェック機能」に基づく加盟店データを示し、下部が不正検知において信頼できると評価された取引に関与しているECカード加盟店を表現しています。

ASUKAのネットワークを『信頼性チェック機能』として活用
ASUKAのネットワークを『信頼性チェック機能』として活用

サービス提供開始の背景

国内におけるクレジットカード番号の盗用による被害額は年々増加しており、2023年には約504億円に達しています。これを受け、経済産業省は2025年3月末までにECカード加盟店へのEMV 3-Dセキュアの導入を原則として必須とする方針を示しました。

こうした課題に対応するため、同社は「真正利用を阻害しない」設計を重視し、国内でも最大級の不正対策ネットワークを構築しています。

EMV 3-Dセキュア導入の義務化に伴い、その効果を最大限に引き出すためには、ECカード加盟店における不正検知とEMV 3-Dセキュアの統合が必要不可欠であると認識しています。

この状況を踏まえ新たに「信頼性チェック機能」を開発し、提供を開始しました。この機能により単に不正のリスク評価を行うだけでなく、真正利用者を正確に判断し、過剰な本人確認を避けることで、セキュリティの強化とコンバージョン率の低下防止を同時に実現します。

これにより、ECカード加盟店が直面するリスクを軽減し、売上の最大化と安全な取引環境の確保を図ります。

「ASUKA」について

クレジットカード業界における必要不可欠な要素として、クレジットマスターや大規模アタック対策、第三者不正利用対策としての属性行動分析、及び不正配送先住所との照合、EMV 3-Dセキュアの本人認証サービス等により、包括的なセキュリティ対策を提供するサービスです。

物販ECのみならず、旅行商品やサービス商材などさまざまな分野において、30,000以上のECカード加盟店に導入実績があります。

会社概要

会社名:株式会社アクル

代表取締役社長 :近藤 修

本社所在地:東京都港区六本木1-9-9 六本木ファーストビル14階

設立:2016年7月1日

事業内容:クレジットカード不正対策ソリューション、チャージバック保証サービス、集客支援サービスなど

出典元:株式会社アクル プレスリリース

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