
株式会社ブックリスタ(本社:東京都港区、代表取締役社長:村田茂、以下「ブックリスタ」)が運営する「推し活研究部(おしけん!)」(以下文中「おしけん!」)が、推し活を行うユーザーを対象にした決済手段に関する調査を実施しました。
「オシバナ」はブックリスタが提供する推し活に特化したサービスであり、主に「推し活をしている人」を対象として設立された「おしけん!」は、ユーザーの推し活を快適かつ楽しめるようにサポートすることを目的としています。
今回、10代から60代の推し活ユーザー347人を対象に、「決済手段」に関するアンケートを行いました。
この記事の目次
推し活ユーザーの決済手段に関する調査レポート
【調査概要】
調査対象:推し活を行う全国のユーザー
回答者数:347人
調査期間:2024年11月11日 ~ 11月26日
調査方法:「オシバナ」でオンラインアンケートを実施
※本レポートのデータは、小数点以下第2位を四捨五入しています(合計が100%にならない場合があります)。
※調査は無報酬で行われています。
決済手段の状況:現金が主流、電子決済利用者も増加
本レポートでは、ユーザーの日常的な決済方法を把握するため、以下の選択肢から複数の決済手段を回答してもらいました。
・現金
・クレジットカード
・デビットカード
・バンドルカード
・ペイパル
・キャリア決済
・電子決済(電子マネー、コード決済含む)
・銀行振込
・代金引換
・電子ギフトカード(Apple Gift Card、Google Playギフトカードなど)
・親など第三者による支払い
・NFT(非代替性トークン)
・暗号資産
・その他(自由記入)
調査結果を基に、選ばれた決済手段を年代別に分析しました。

近年、決済手段の多様化が進み、現金やクレジットカードに加え、電子決済や暗号資産なども普及しています。多くのユーザーが用途に応じて複数の決済手段を利用しています。
調査では、全世代において「現金」を利用するユーザーが最多で、なんと95.7%に達しました。年代が高くなるほどクレジットカードの利用率も上昇し、全体では30.1%、特に大学生や社会人層で顕著です。
急成長の「電子決済」の利用者は全体で50.3%、全年代で上位3位内にランクインしており、特にクレジットカードを持たない学生層からその便利さが評価されています。
中学生・高校生の回答で「払ってもらう(親などの第三者による決済)」が上位に来たのも、特筆に値します。
「オシバナ」のユーザーは、特に若年層に偏っており、小中学生・高校生が46.2%を占め、全体の約半数を形成しています。
「推し活で最も利用される決済手段」は54.2%が現金
推し活で最も使用される決済手段に関する調査で、先に挙げた選択肢から1つだけ選択してもらった結果は以下の通りです。

調査結果において、普段使用している決済手段とは異なる傾向が見られました。選ばれた決済手段には理由があることが再確認されました。
【現金派54.2%】
・学生で、自分の財布からお金が出ていくことで出費の意識が高まるから(10代女性)
・電子マネーやクレジットカードは見えないため、多く使ってしまうことがある(10代女性)
・他の決済方法に不安を感じているので(30代男性)
・物販がコード決済に未対応なことが多いため(40代女性)
・お小遣いが現金で、電子決済は登録が面倒で家族が反対しているため(10代女性)
【クレジットカード派21.7%】
・カード情報を登録すれば、すぐに支払いができるから楽(30代女性)
・高価なグッズのため、支払い手続きが多く購買過多を防げる(20代女性)
・チケット代を忘れずに支払うために利用(20代女性)
・お金の動きを把握するために専用のクレカを使っている(30代女性)
・発売日が先の商品の確保に便利(30代女性)
・マイルやポイントを貯められるから(30代男性)
【電子決済派8.1%】
・現金を扱うのが手間(10代女性)
・ネットや店舗で利用できる汎用性がある(10代女性)
・学生活用しやすいから(10代女性)
・手間がかからず、ネットショップでの購入にも便利(10代女性)
・クレジットカード未取得の便利な選択肢(20代女性)
・ポイントが貯まるコード決済を好む(20代女性)
【払ってもらう6.7%】
・アルバイトを始めたばかりだから(10代女性)
・推し活グッズの範囲内で購入してもらえるルールがあるから(10代女性)
・お小遣い制度のない家庭で(10代女性)
・クレジットカードを持てないため(10代女性)
・バイトをしていないので親に頼む(10代)
【デビットカード3.8%】
・スマホで簡単に決済できるから(10代女性)
・現金を持たずとも使えるので(30代女性)
・貯まったポイントを利用しているから(20代)
・クレジットカード限定の購入が多いから(10代女性)
【バンドルカード1.7%】
・クレジット決済の多いサイトで使用(20代男性)
・年齢的にクレジットカードを持てないから(10代女性)
・頻繁にネットで決済するから(10代男性)
【キャリア決済0.9%】
・手軽に利用可能だから(30代女性)
・オンラインショッピングで重宝している(40代女性)
推し活においては、現金派が圧倒的で、その理由には「お金を使った感覚がある」といった意見や、ライブハウスで現金決済が求められることも挙げられます。また、「年齢的にクレジットカードを保持できない」との学生たちの意見も多く見られ、特にクレジットカード限定のネットショップでの購入に難しさも浮き彫りとなっています。
現状から、学生たちはクレジットカードの代わりとして電子決済やデビットカード、バンドルカードを積極的に利用していることが分かりました。「払ってもらう(親による支払い)」という選択肢からは、家族の絆が深まる側面も伺えます。
また、クレジットカードを利用するユーザーは、マイルやポイントを貯めて推し活を賢く楽しむ工夫をしています。
調査結果から、推し活ユーザーが自分に合った決済手段を駆使して推し活を充実させている様子が浮かび上がります。決済手段は多様化しており、クレジットカードを持てない年代の方々も、代替手段を上手に利用してネットショッピングを楽しんでいる姿が見受けられます。
電子決済で最も利用されているのはPayPay、利用者の約半数が選択
今回の調査において、全体の約半数が利用している「電子決済」に関して、具体的にどのサービスが多く使われているのか深堀しました。以下の項目に対して、電子決済を利用するユーザーを対象に、複数選択形式でアンケートを実施しました。
・Amazon Pay
・au PAY
・d払い
・iD
・nanaco
・PayPay
・QUICPay
・WAON
・メルペイ
・PayPal
・交通決済(Suica、PASMOなど)
・楽天Edy
・楽天ペイ
・海外決済(WeChatPayやAlipayなど)
・その他
調査結果は以下の通りです。

結果は多様な電子決済の利用状況があるものの、利用されるサービスには偏りが見られ、特にPayPayや交通系決済の利用が目立っています。
PayPayは多くのユーザーが日常的に利用しているとのこと。その理由は加盟店の多さ、使いやすさ、ポイント還元といった特典が挙げられます。また、交通系決済は日常の移動だけでなく、コンビニや飲食店でも頻繁に利用されるため、その利便性が魅力的です。
さらに、交通系決済を使うユーザーは、交通料金の支払いに留まらず、買い物での利用もしていることが推測されます。
フリマアプリ「メルカリ」との連携が高い「メルペイ」や、d払い、楽天ペイ、au PAYなども人気があり、ユーザーのニーズに合った選択が見受けられます。
出典元:株式会社ブックリスタ プレスリリース