■年末年始のマーケティング施策の継続についての調査

年末年始は多くの人々が休暇を楽しむ一方で、消費活動が活発になる時期でもあります。この重要なタイミングにおいて、企業がマーケティング施策を続けるべきか、一時中止すべきかの判断に悩むことが多いのが現状です。

このため、弊社は「マーケティング業務に関与したことがある」と答えた全国の116名の男女を対象に、「年末年始のマーケティング施策」に関するアンケート調査を行いました。

「年末年始のマーケティング施策に関する調査の概要」
調査期間:2024年12月10日 ~ 12月19日
調査機関:株式会社NEXER(自社調査)
調査対象:全国の男女で「マーケティング業務に携わったことがある」と回答した方々
有効回答数:116サンプル
調査方法:インターネット調査
問い合せ内容:
質問1:年末年始にマーケティング施策を実施しますか?
質問2:その理由は何ですか?
質問3:年末年始に実施したマーケティング施策を選んでください。
質問4:最も効果的だと思う施策を一つ選んでください。
質問5:その理由を教えてください。
質問6:通常とは異なる施策を実施したことはありますか?
質問7:実施した施策の内容を教えてください。

なお、小数点以下第2位を四捨五入して表記しているため、合計が100%にならない場合があります。

■年末年始のマーケティング施策、実施意向は6割以上

まず、年末年始の休暇中に、メルマガや広告運用、SNS運用などのマーケティング施策を行うかどうかを尋ねました。

その結果、6割以上の回答者が「行う」と答えました。

施策を実施する理由について聞いたところ、いくつかの回答がありました。ここではその一部をご紹介します。

「通常よりも積極的に行う」との回答理由

  • 年末年始は家庭で過ごす人が多く、購入意欲が高まる時期のため広告を配信する。(40代・男性)
  • 休暇中は多くの人が暇になるため、積極的にキャンペーンを実施する。(40代・男性)
  • ボーナスシーズンでお客様の購買意欲が高まるため。(50代・男性)

「通常通り行う」との回答理由

  • 顧客に再度思い出してもらうため。(30代・女性)
  • 人の動向が分かりやすい時期だから。(40代・男性)
  • 年末年始に消費者の需要を把握したいから。(50代・男性)
  • 人々がSNSを利用する時間が増えるため。(60代・男性)

「一部行う」との回答理由

  • 購買意欲が上がるから。(40代・女性)
  • 年末年始の挨拶に関するコンテンツは関心を持たれやすいと思うので。(40代・男性)
  • 他の投稿が少ないため目立ちやすいと考えている。(40代・男性)

■年末年始に最も効果的だと考えているマーケティング施策、広告運用が45.1%の支持

続いて、年末年始に実施した施策を選択肢から選んでもらいました。

調査の結果、57.7%の方が「広告運用」を選びました。

さらに、具体的に年末年始期に最も効果的だと思う施策を一つ選択してもらったところ、45.1%が「広告運用」と回答しました。

その理由についても幾つか挙げられましたので、一部をまとめました。

「広告運用(Google Ads、SNS広告など)」の理由

  • 新規顧客の獲得が重要だから。(40代・女性)
  • インターネットを多く利用するから。(40代・男性)
  • 自宅でスマートフォンを使う時間が長いため、効果的に広告を配信できる。(40代・男性)
  • メールよりも信頼されやすい印象があるから。(40代・男性)
  • より多くの関心を集められると考えられるため。(50代・男性)

「SNS投稿・運用」の理由

  • SNSが主流となっているから重要だと思う。(30代・女性)
  • ユーザーとの接触が近いから効果的だと感じる。(30代・男性)
  • 感謝の気持ちを伝えるタイミングが年末年始だから。(30代・女性)

「メルマガ配信」の理由

  • 広告よりもメルマガの方が開封率が高いため。(50代・男性)
  • 既存の顧客に迅速に連絡できるから。(60代・男性)

■年末年始に通常とは異なるマーケティング施策を実施したことがあると答えたのは26.8%

さらに、年末年始に通常とは異なるマーケティング施策を実施したことがあるかどうかを調査しました。

約30%の回答者が、年末年始に通常とは異なる施策を実施した経験があると答えています。

どのような施策を実施したか具体例を尋ねたところ、以下のような意見が寄せられました。

年末年始に実施した特異な施策

  • 通常の購入時よりもポイント付与が増加するキャンペーン。(40代・男性)
  • 年末年始をテーマにした福袋の企画。(50代・男性)
  • 期間限定の特別なキャンペーン。(60代・男性)

特別な施策や通常の施策に比べてお得感のあるキャンペーンに対する期待が寄せられているようです。

■まとめ

本調査では「年末年始のマーケティング施策」に関する意向を伺い、その結果をお伝えしました。

調査を通じて、年末年始のマーケティング施策を実施すると回答した人は6割以上おり、多くの企業がこの時期の消費者の関心が高まることに注目しています。

また、多くの回答者が広告運用(Google Ads、SNS広告など)をマーケティング施策として挙げており、年末年始の消費者への効果的なアプローチが求められることが浮き彫りになりました。

この期間に売上を向上させようとする企業にとって、年末年始ならではの施策が非常に重要となるでしょう。

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