ショッピージャパン株式会社(本社:東京都中央区、以下:ショッピージャパン)は、東南アジアの越境EC担当者518名を対象に、2024年の総括および2025年の展望に関する調査を実施し、その結果を発表しました。
この記事の目次
■調査概要
- 調査名称:東南アジアの越境ECの2024年総括・2025年の展望調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」によるインターネット調査
- 調査期間:2024年11月26日〜同年11月28日
- 有効回答者:東南アジア向けの越境EC担当者518名
■調査結果のハイライト

- 2024年の東南アジアEC市場において、81.3%の企業が売上が「増加した」と回答しています。
- 2024年の売上が好調な商品カテゴリーは第1位「健康食品・サプリメント」(38.2%)、第2位「スキンケア・化粧品」(33.2%)との結果です。
- 2025年に越境ECを実施する際、4割以上が「環境に配慮した商品・物流の実現」を重視しているというデータが得られました。
■企業の売上増加状況
「2024年の東南アジアEC市場において、あなたの会社の売上は前年と比較してどのような結果でしたか?」という質問に対し、「大きく増加した」が30.4%、「やや増加した」が50.8%との回答がありました。

・大きく増加した:30.4%
・やや増加した:50.8%
・変わらない:14.9%
・やや減少した:2.3%
・大きく減少した:1.0%
・わからない/答えられない:0.6%
■増加の要因
売上が増加したと回答した企業に対し、「売上増加の要因として当てはまるもの」を尋ねたところ、「効果的なプロモーション」が57.5%、「適切な価格設定」が40.6%、「在庫管理の最適化」が39.9%という結果が得られました。

・効果的なプロモーション:57.5%
・適切な価格設定:40.6%
・在庫管理の最適化:39.9%
・商品の品質の高さ:39.7%
・物流オペレーションの改善:38.0%
・現地消費者のニーズ把握:32.5%
・現地のニーズの把握:26.1%
・競合分析と差別化:25.2%
・顧客サポートの向上:19.5%
・キャンペーンシーズンの効果的な活用:17.6%
・売れ筋商品の品揃え強化:14.7%
・その他:0.7%
■成功要因と期待される商品カテゴリー
この調査結果から、「新しいルート開拓」や「地域ごとに特化した商品の導入」など、企業の成功要因が多様化していることが浮かび上がりました。自由回答では、208件の具体的な意見が寄せられています。
<自由回答・一部抜粋>
- 現地とのコミュニケーション。
- 適切なサービスと独自の内容。
- 旺盛な消費需要が良く働いた。
- 国別の消費動向に応じてコンサルから価格設定や通関手続きのレクチャーを受けた。
- 新しいルート開拓。
- サービスの増加と顧客の満足。
- 地域ごとに特化した商品の導入。
■2024年売上の好調国
「最も売上の好調だった国」についての質問に対し、「シンガポール」が24.9%、「マレーシア」が23.6%、「ベトナム」が21.0%との回答が寄せられました。

・シンガポール:24.9%
・マレーシア:23.6%
・ベトナム:21.0%
・タイ:18.9%
・フィリピン:6.4%
・その他:3.1%
・わからない/答えられない:2.1%
■2024年に売上が好調だった商品カテゴリー
「2024年の売上が好調だった商品カテゴリー」に関する質問に対し、「健康食品・サプリメント」が38.2%、「スキンケア・化粧品」が33.2%という結果が得られました。

・健康食品・サプリメント:38.2%
・スキンケア・化粧品:33.2%
・菓子・食品:31.9%
・家電製品:23.2%
・ベビー・マタニティー用品:22.8%
・ファッション・アパレル:22.8%
・生活雑貨:19.3%
・おもちゃ商品:13.7%
・スポーツ用品:12.2%
・文房具用品:11.6%
・ペット用品:6.4%
・その他:5.4%
・特にない:3.5%
・わからない/答えられない:1.7%
■効果的なマーケティング施策
2024年に実施した最も効果的なマーケティング施策として、「ECプラットフォーム内広告」が21.8%、「SNS広告」が21.6%、「インフルエンサーマーケティング」が14.3%との結果が得られました。

・ECプラットフォーム内広告:21.8%
・SNS広告:21.6%
・インフルエンサーマーケティング:14.3%
・セール・キャンペーン:14.1%
・ライブコマース:10.2%
・商品レビュー施策:7.1%
・メール・チャットマーケティング:4.1%
・キャッシュバックの設定:1.0%
・バウチャーの配布:0.8%
・特にない:3.1%
・わからない/答えられない:1.7%
■2025年に販売が期待される商品カテゴリー
2025年の越境ECで期待される商品カテゴリーについて尋ねたところ、「健康食品・サプリメント」が42.1%、「菓子・食品」が34.2%、「スキンケア・化粧品」が32.6%との回答が得られました。

・健康食品・サプリメント:42.1%
・菓子・食品:34.2%
・スキンケア・化粧品:32.6%
・ベビー・マタニティー用品:25.9%
・家電製品:24.3%
・ファッション・アパレル:23.0%
・生活雑貨:17.2%
・おもちゃ商品:12.4%
・スポーツ用品:11.8%
・文房具用品:10.6%
・ペット用品:7.1%
・その他:2.3%
・特にない:3.5%
・わからない/答えられない:1.7%
■越境ECの課題
2025年に向けて、企業が感じる課題について尋ねたところ、「配送コストの高騰」が48.1%、「現地の言語・慣習への対応」が41.3%との回答が寄せられました。

・配送コストの高騰:48.1%
・現地の言語・慣習への対応:41.3%
・現地の規制・法律への対応:37.5%
・返品・交換対応:33.2%
・模倣品・類似品の流通:29.7%
・在庫管理:26.4%
・越境EC人材の確保:25.7%
・競合との価格競争:20.3%
・現地消費者とのコミュニケーション:19.3%
・商品の品質保持:13.5%
・その他:0.4%
■まとめ
今回の調査では、東南アジア向け越境ECに関心を持つ518名の担当者から貴重なデータが得られ、2024年には81.3%の企業が売上増加を実感し、自社の成功要因として「効果的なプロモーション」が挙げられています。
売上が好調な国には「シンガポール」や「マレーシア」があり、商品カテゴリーについては「健康食品・サプリメント」がトップであることが確認されました。2025年に向けては、環境への配慮やAIの活用が企業の重点課題として指摘され、今後も東南アジアの越境EC市場の動向に注目が集まります。
■ショッピージャパン株式会社 概要
Shopeeは東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォームであり、企業のデジタル化とオンラインプレゼンスの強化、多くの人々のデジタルサービスへのアクセス、更には現地社会の活性化を支援して、多方面と繋がるデジタルエコシステムを実現しています。
Shopeeはシンプルかつ安全で魅力的なEコマースプラットフォームを世界中の消費者に提供し、毎日何百万人もの方々がショッピング体験を楽しんでいます。さらに、Shopeeは現地のデジタル経済への重要な貢献者を目指し、事業者がeコマースで成功するための支援に尽力しています。
出典元: ショッピージャパン株式会社 プレスリリース