SMN株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:原山直樹、以下SMN)が、同社の提供するDSP(*1)「Logicad(*2)」に「コンテクスト広告」機能を新たに導入することを発表しました。

この「コンテクスト広告」という新機能は、広告主のキャンペーンや商品コンセプトに関連するメディアコンテンツをAIが自動的に識別するものです。この機能の導入により、消費者の瞬時の興味を捉え、より効果的な広告配信が可能になります。テスト配信では、Logicadの平均CTR(*3)と比較して、およそ6倍のCTR向上が確認されています。

「コンテクスト広告」とは

本機能は、従来の3rd Party Cookieによるユーザートラッキングとは異なり、配信先のコンテンツに基づいてAIを用い、広告主の商品やキャンペーンの文脈にマッチした配信先を選定する仕組みです。こういった新しい広告配信手法は、消費者のリアルタイムな興味を捉えるための手段として評価されています。

この機能誕生の背景

近年、個人情報保護の観点から広告配信に欠かせない3rd Party Cookieが制限される傾向が強まっています。このような環境変化に対応するには、一企業の取り組みだけでなく、業界全体の対応が必要です。SMNもこの流れに適応するため、広告配信プラットフォーム提供者としての役割を果たす必要がありました。

そのため、SMNでは大規模言語モデル(*4、以下LLM)を活用し、多様なマーケティングメニューの提供を進めてきました。具体的には、毎月3億件のWebサイトやメディアコンテンツデータを用いて、広告のコンセプトとWebコンテンツの意味的マッチング精度を検証してきた結果、3rd Party Cookieに依存しない広告配信方法の開発に成功し、今回の「コンテクスト広告」機能の提供に至りました。

このように、SMNはデータとAIの知見を活用し、3rd Party Cookieを使用せずに消費者の瞬時の興味を捉えた広告配信手法を確立し、その結果として広告効果を最大化しています。

効果検証について

今回導入された「コンテクスト広告」の初リリースに際し、効果検証のためのテスト配信が行われました。

その結果、「コンテクスト広告」を使用したテスト配信は、同業の平均CTRを大きく上回る成果を上げています。

この「コンテクスト広告」により、広告の訴求内容に合致したメディアコンテンツに消費者が接触するタイミングを狙い、興味を引く瞬間を的確につかむ広告配信が可能であることが明らかになっています。

今後もSMNはLLMやAIの活用を進め、広告主に対するサポートと消費者にふさわしい広告配信実現に向けた機能開発とサービス向上に努めていく意向です。

*1 DSP(Demand Side Platform):広告主の広告配信効果を向上させるためのプラットフォーム。

*2 「Logicad」:独自のアルゴリズムを用い、RTBにも対応した自社開発の広告配信最適化プラットフォーム。

*3 CTR:「Click Through Rate」の略で、広告が表示された回数に対するクリックされた回数の割合を示します。

*4 大規模言語モデル(LLM):大量のテキストデータを学習した自然言語処理モデル。

出典元: SMN株式会社 プレスリリース

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