株式会社ゲート・ワンが展開するデジタルサイネージメディア「FamilyMartVision」は、株式会社データ・ワンおよび株式会社電通との共同により、防止活動としてテレビCMとFamilyMartVisionを組み合わせたクロスメディアの検証を行いました。

その結果、FamilyMartVisionを活用することで、テレビCMではリーチしない新しいユーザー層に対して追加的なリーチ(インクリメンタルリーチ)が可能であることが明らかになりました。つまり、テレビCMと併用することで、リーチを大幅に拡大できることが確認されたのです。

また、年代別のインクリメンタルリーチについても分析が行われ、特定のユーザー層へのリーチを補完する有効性も確認されました。

 


◆統合リーチ検証の詳細

この検証においては、株式会社データ・ワンが所有するファミリーマートの購買データ、NTTドコモの顧客データ、および電通が提供するマーケティングプラットフォーム「STADIA」のデータを統合しました。これにより、テレビCMリーチや人口動態データを含む独自のユニークリーチを精緻に検証することが可能となりました。

この検証の大きな特徴は、FamilyMartVisionとテレビCMとの接触状況をアンケート調査ではなく、購買者や視聴者のログデータから分析できる点です。

※「STADIA」は、電通が提供する大規模な視聴データに基づいた統合マーケティングプラットフォームで、テレビCMやデジタル広告が生む行動喚起や態度変容の効果を分析し、改善に役立てるものです。

 

◆本検証の背景

FamilyMartVisionは、日本のリテールサイネージネットワークの中でも最大規模を誇るメディアで、1週間で約6,400万人の消費者に情報を届ける能力を持っています。これにより、多様な年齢層の購買客に効率的にアプローチが可能です。

広告市場における一つの大きなテーマであるIMC(統合型マーケティング・コミュニケーション)において、メディア特有の役割を明確にすることの重要性が高まっています。今回の検証は、FamilyMartVisionとテレビCMの相互活用によるリーチ拡大を測定することを目的としています。

 

◆本検証の概要

2023年12月に行われたこのテストでは、ファミリーマートのテレビCM放映に合わせて、同時にFamilyMartVisionでも同内容の広告を放映しました。

【検証の概要】

方法:ファミペイ会員およびdポイントクラブ会員のデータをSTADIAの情報と統合して検証

対象者:キャンペーン期間中に収集可能な全ID(20代から60代)

対象期間:2023年12月12日~25日

◆本検証の結果

テレビCMのみの接触率は46.1%、テレビCMとFamilyMartVision両方の接触率は14.9%、またFamilyMartVision単独の接触率は10.1%という結果が得られました。これにより、FamilyMartVision単体でもインクリメンタルリーチを獲得できることが確認されたのです。調査結果からは、テレビCMが高いリーチ力を持ちながらも、FamilyMartVisionの独自の追加的効果が実証されました。

特に20代および30代においてFamilyMartVisionのインクリメンタルリーチが高いことが確認され、FamilyMartVisionが若年層を対象としたリーチ補完の手段としても価値があると考えられています。

◆今後の展望

IMC(統合型マーケティング・コミュニケーション)が重要視される中、今後はテレビCMとの統合リーチの検証に加え、各メディアの購買行動や態度変容、デジタル広告等の効果を可視化するための検証を継続していく方針です。


◆FamilyMartVisionの概要

全国47都道府県に展開されるファミリーマートには、常時1,500万人以上の消費者が訪れています。株式会社ゲート・ワンはこれらの顧客接点を活用し、大画面デジタルサイネージ「FamilyMartVision」を通じて旬のエンターテインメント情報、アート、地域情報など多彩な映像コンテンツを提供しています。また、エリアや時間帯に応じたターゲティング配信、視認率の向上、購買データの活用を通じて、高度な広告サービスを提供し、広告主企業に新たな価値を提供します。

出典元: 株式会社ゲート・ワン

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