個人の生活満足度および社会全体の生活満足度の向上に資する研究・発信を行うくふう生活者総合研究所は、くふうカンパニーグループが運営するチラシ・買い物情報サービス「トクバイ」ユーザー6,564名を対象に、おにぎりの購入に関する調査を実施しました。

今夏からの米不足の影響が続いていますが、秋は新米がおいしい季節。行楽や運動会など屋外でおにぎりを食べる機会も増えます。「市販のおにぎり」を購入する際に重視していることや予算などを聞いたところ、生活者にとっておにぎりが生活に欠かせない存在であることがわかる結果となりました。

■「おにぎりの購入」に関する調査サマリ

1)8割以上が「おにぎりが好き」!好きな具TOP3は「鮭」「ツナマヨ」「明太子」

2)市販のおにぎりは約2割が「よく購入する」、半数超が「ときどき購入する」。重視するポイントは「具」と「価格」!1個あたりの予算は約2割が「140円まで」で最多

3)おにぎりの購入はコンビニ85%が最も多く、「ついで買いできる」「安い」とスーパーで買う人も約65%

4)「Zaim」の家計簿データでは「おにぎりの単価が上がっても変わらず購入されている」

【調査概要】
調査テーマ:「おにぎりの購入」に関するアンケート調査
調査エリア:全国
調査対象者:「トクバイ」ユーザー、サンプル数: 6,564名
調査期間:2024年9月20日(金)〜2024年9月23日(月・祝)
調査方法:インターネットによる調査

1)8割以上が「おにぎりが好き」!好きな具TOP3は「鮭」「ツナマヨ」「明太子」

「トクバイ」ユーザーにおいては、82.2%が「おにぎりが好き」と回答。「どちらかといえば好き」と回答した人と合わせると約97%が「好き」という結果であり、改めて多くの人が好んで食べる日本のソウルフードであることがわかります。

とくに市販のおにぎりにおいて具は多様化し続けています。好きな具の15位までのランキングは次のような結果になりました。1位はダントツで「鮭」(56.8%)で、「ツナマヨ」(34.8%)、「明太子」(32.3%)と定番の具が続く中、「鶏五目」(6位)、「赤飯」(7位)、「わかめ混ぜご飯」(15位)など味付きご飯のおにぎりも人気を集めています。また11位「海老マヨネーズ」(10.7%)、12位「すじこ」(10.3%)などは、おにぎりの具の新定番として受け入れられていることがわかります。


2)市販のおにぎりは約2割が「よく購入する」、半数超が「ときどき購入する」。重視するポイントは「具」と「価格」!1個あたりの予算は約2割が「140円まで」で最多

続いて、おにぎりを購入することがあるかとたずねたところ、「よく購入する」17.0%、「ときどき購入する」55.5%という結果になりました。

市販のおにぎりを購入するときに重視するのは「具」が81.8%、「価格」64.2%という結果に。自宅でも簡単に手作りできるおにぎりだからこそ、価格に対して敏感な様子がうかがえます。

価格について「1個あたりいくらまでかけられるか」をたずねたところ、最も多かったのは「140円まで」で20.3%。ついで「160円まで」が18.7%と、150円前後までを予算に考える人が多いことがわかる結果となりました。

一方、「200円まで」と回答した人も18.6%おり、高価格帯のおにぎりも浸透していることがわかります。高級な具や複数の具を組み合わせた商品、ボリュームのある大きなおにぎり商品も増えていることから、手作りとは違う満足感を市販おにぎりに求めていることが推察されます。

3)おにぎりの購入はコンビニ85%が最も多く、「ついで買いできる」「安い」とスーパーで買う人も約65%
おにぎりの購入場所をたずねたところ、「トクバイ」ユーザーにおいて最も多かったのは「コンビニ」(85.0%)ですが、「スーパーマーケット」(64.7%)でも多くの人が購入していることがわかりました。スーパーで購入する魅力は「食料品のついでに購入できる」(66.5%)、「惣菜を一緒に購入できる」(26.4%)という"ついで買い"できることの利便性、また「安いから」(51.7%)という理由が挙げられました。
購入場所として注目すべきは「弁当・惣菜店」(8.9%)と並んで「ドラッグストア」(8.8%)が入っていること。最近はドラッグストアでも食料品が充実しており、おにぎりやサンドイッチといった軽食コーナーがあることもあり、新たな購入先として生活者の選択肢に入っていることがわかります。

「トクバイ おいしいもの総選挙」事務局長・草深由有子によるコメント
「おいしいもの総選挙2024」にエントリーされた商品の中でも存在感を放っていたのが、おにぎりとサンドイッチ。生活者にとって欠かせない主食であるこの2つのアイテムは、従来はコンビニエンスストアの人気アイテムでした。この2つのアイテムが、コストパフォーマンス・バラエティ・味・手作り感・見た目のインパクトをすべて兼ね備えてスーパーから多数登場し、高く支持されている点で、今後の生活者の購買行動・チャネルを大きく変化させていくものと推察しています。

4)「Zaim」の家計簿データでは「おにぎりの単価が上がっても変わらず購入されている」
くふうカンパニーグループが運営する家計簿サービス「Zaim」でここ3年間のおにぎりの購入数の推移を見ると、季節による増減はあるものの購入数は横ばいとなっています。購入おにぎりの単価が10円~20円程度上がっても変わらず購入されるのは、やはり多くの人の食生活におにぎりは欠かせない存在であること、高級な具やボリュームアップなどのトレンドが受け入れられていることがうかがえます。

●「くふう生活者総合研究所」について
くふうカンパニーグループが提供する生活者向けサービスの運営を通じて蓄積される生活者の行動データやリアルな声を分析・理解することで、個人の生活満足度および社会全体の生活満足度の向上に資する情報発信を目指しています。

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