日本トレンドリサーチ(運営会社:株式会社NEXER)は、「スプリック」と共同で「パッケージデザインと購買意欲」に関するアンケートを実施し、結果をサイト内にて公開したので紹介します。

■パッケージデザインで購入を決めた商品はある?
商品のパッケージは、商品やブランドのイメージを顧客に印象付ける、とても重要な要素です。
では、実際にどれくらいパッケージのデザインが購買意欲に結び付いているのか気になってきますよね。
そこで今回はスプリックと共同で、全国の男女1000名を対象に「パッケージデザインと購買意欲」についてのアンケートをおこないました。
「パッケージデザインと購買意欲に関するアンケート」調査概要
調査期間:2023年8月11日 ~ 8月18日
調査機関:日本トレンドリサーチ(自社調査)
調査対象:全国の男女
有効回答数:1000サンプル(男女各500)
調査方法:インターネット調査
引用元:日本トレンドリサーチ(https://trend-research.jp/19310/)とスプリック(https://spriq.jp/)による調査
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
■女性の49.2%が、パッケージのデザインが購入の決め手になった商品が「ある」と回答
まずは、パッケージのデザインが購入の決め手になった商品はあるか、男女別に調査してみました。

女性の49.2%、そして男性の37.6%が、パッケージのデザインが購入の決め手になった商品が「ある」と回答しています。
「ある」と回答した方に「それはどういった商品で、どのようなパッケージだったか」と「そのパッケージのデザインが購入の決め手になった理由」を詳しく聞いてみたので紹介します。
【女性】どういった商品で、どのようなパッケージだった?購入の決め手になった理由は?
- 「花柄が可愛かった」シンプルで可愛い感じが自分の好みだったから(30代・女性)
- 「お菓子で、味の想像のできる絵や写真のパッケージ」美味しそうと思ったから。(40代・女性)
- 「缶コーヒーに『鬼滅の刃』のキャラクターがついていた」『鬼滅の刃』が流行っていて、好きなキャラクターがいたから(20代・女性)
- 「口紅でパリ風の可愛いデザイン」機能性が良く、更にデザインが可愛かったので気分が上がると思い決め手になった。(30代・女性)
- 「せんべいで、和のような洗練されたデザインだった」煎餅は若い人が食べるというイメージはないが、そのパッケージによってかっこよさが表現されていたから(20代・女性)
【男性】どういった商品で、どのようなパッケージだった?購入の決め手になった理由は?
- 「ビール缶の生ビールの写真」イメージが湧きやすく、品質の良さを感じたから(40代・男性)
- 「白髪染め、清涼飲料水」白髪染めは染めた後のイメージが湧きやすい。清涼飲料水はロゴやタイアップキャンペーン等(30代・男性)
- 「ローソンでポムポムプリンのお菓子を見つけた時、つい買ってしまった」ポムポムプリンが可愛かったから(40代・男性)
- 「モンスターというエナジードリンク。デザインが野性的でカッコいい」かっこ良くて、自分自身の気分を上げてくれそうで良いなと思った。(30代・男性)
人気キャラクターとのコラボ商品や、どういった商品なのかイメージしやすいデザインは人気が高いようです。
商品によっては「このパッケージを家に置いておきたい」と思わせるデザインにするのもポイントかも知れません。
■パッケージデザインが購入の決め手になることは「まったくない」と回答した女性は9.8%のみ
また、商品を購入する際にパッケージのデザインが購入の決め手になることは多いか聞いてみました。

女性の38.2%、男性の24.2%が「とても多い」あるいは「やや多い」と回答しています。
「まったく無い」と回答した女性は、たったの9.8%でした。
それぞれ、その理由を聞いてみました。
「商品を購入する際、パッケージのデザインが購入の決め手になることが『とても多い』」その理由は?
- 初めて買う商品はパッケージに頼る(30代・女性)
- パッケージからその商品の情報を得て美味しそうと思ったりして手に取るから。(40代・女性)
- パッケージデザインを見て、直感的に「コレ食べたい」と感じることが多く、いてもたってもいられなくなるから。(50代・男性)
「商品を購入する際、パッケージのデザインが購入の決め手になることが『やや多い』」その理由は?
- パッケージをそのまま小物入れとかに使えるから(20代・女性)
- デザインに可愛さやオシャレだなと思う要素が入っていると、つい手に取って、中身が気になってしまうから。(20代・女性)
- 購買意欲が湧くきっかけになるから。(20代・男性)
- 商品のイメージが湧いて、自分向けに感じたら購入することが多いから。(30代・男性)
「商品を購入する際、パッケージのデザインが購入の決め手になることが『あまり多くない』」その理由は?
- 値段も見る為(30代・女性)
- 元々買う商品が決まっているので(30代・女性)
- 基本的に中身が良いかどうかが問題なので(50代・男性)
- 中身を知ってから買うことが多いから(40代・男性)
「商品を購入する際、パッケージのデザインが購入の決め手になることが『まったくない』」その理由は?
- 中身を重視しているので、パッケージが良くても中身が悪ければ購入しないです。(20代・女性)
- パッケージはイメージなのでそこまで参考にしない(30代・男性)
パッケージのデザインが購入の決め手になることが「多い」と回答した方は、パッケージを小物入れなどに使ったり、自分向けなのが分かりやすいといった意見が多くありました。
一方で「多くない」と回答した方は、中身や値段のみで購入を決める方が多いようです。
■女性の29.6%が、パッケージのデザインで購入意欲が削がれたことが「ある」
一方で、逆にパッケージのデザインで購入意欲が削がれたことはあるか聞いてみました。

女性の29.6%、男性の24.2%とおよそ3割近くの方が、パッケージのデザインで購入意欲が削がれたことが「ある」と回答しています。
「ある」と回答した方に「それはどういった商品で、どのようなパッケージだったか」と「そのパッケージのデザインで購入意欲が削がれた理由」を詳しく聞いてみたので紹介します。
【女性】どういった商品で、どのようなパッケージだった?購入意欲が削がれた理由は?
- 「子供のお菓子で、毒々しい絵柄がついていた」身体に悪そうな印象を受けた(50代・女性)
- 「パスタソース」同じようなパスタソースでも、美味しそうではない写真だった(40代・女性)
- 「グミ、気持ち悪いキャラクターが書いてあった」カラフルというより気色悪い。(30代・女性)
- 「洗剤など、文字が目立つもの。目がチカチカするもの」目がチカチカして疲れるから。(50代・女性)
- 「虫除けや駆除商品のパッケージに実際に虫の絵が描かれているモノ」触りたく無いし見たく無いから(20代・女性)
【男性】どういった商品で、どのようなパッケージだった?購入の決め手になった理由は?
- 「あまり色合いがよくなかったり、地味だったりした時」自分が気に入らないパッケージだった時、そもそもその商品を手にとって買おうか考えないことが多いから(40代・男性)
- 「食品系で寒色が多い」食欲を削ぐ色だったから(10代・男性)
- 「外国製の日本語が怪しい消しゴム」品質に問題がありそうな感じがしたため。(30代・男性)
特に食品のパッケージで購買意欲を削がれている方が多い印象でした。
食品は味覚のイメージにも直結するため、パッケージデザインの力が良くも悪くも働くようです。
■まとめ
今回は「パッケージデザインと購買意欲」に関する調査を行い、その結果について紹介しました。
女性の49.2%、男性の37.6%がパッケージデザインが購入の決め手になった商品が「ある」と回答しています。
また「パッケージのデザインが購入の決め手になることは全くない」と回答したのは男性が25.8%なのに対し、女性は9.8%でした。
さらに「パッケージのデザインで購入意欲が削がれたことはあるか?」という問いには、女性の29.6%、男性の24.2%が「ある」と回答しています。
以上のことから、女性のほうがよりパッケージのデザインを重視していると言えるでしょう。
パッケージのデザインはプロに依頼することで、マイナスイメージを避け、ポジティブに商品のイメージを伝えられるデザインに仕上げることができます。
ぜひ大切な商品を手に取ってもらうためにも、パッケージデザインに力を入れてみてはいかがでしょうか。
合わせて読みたい