音響機器と、防犯・監視カメラなどセキュリティ機器の専門メーカーTOA株式会社は、放送アナウンス作成サービス「YUTTE(ゆって)」の提供に伴い、全国の20~50代の主婦・主夫を対象に「スーパーでの買い物に関する調査」を実施しました。スーパーは、特売情報やイベント案内等、館内放送・音声案内を多用される場でもあることから、消費者の実態を知ることを目的に、この調査を実施することに至りました。

本調査では、スーパーに行く頻度や金額、ネットスーパー利用率、買い物の計画性などが明らかになったほか、食費を抑えるための工夫についても回答してもらいました。物価高騰の影響を受ける主婦・主夫の買い物事情が垣間見える調査結果となっております。

調査トピックス

1.スーパーでの買い物頻度「週1~2日」が多数派。一度の買い物平均額「3,776円」

一人当たりの1か月の食費「1万円以上2万円未満」と回答した人が最多
つい買ってしまう贅沢品「高級なステーキ」「ちょっと高いアイス」「発泡酒ではなくビール」

2.価格高騰を感じる食品1位「卵」 2位「小麦・小麦製品」 3位「調味料・調味油」

価格高騰対策!食費を抑えるための工夫「相場を把握」「タイムセールを利用」「おかずをリメイク」

ネットスーパー利用率は、2割弱。利用しない理由「送料がかかる」「現物を見たい」

利用するスーパーのアプリダウンロード率は36%。目的は「クーポン利用」が最多

3.スーパーでの買い物の計画性「決めていたものを多く購入」が多数派

約半数は、放送アナウンスや実演販売で商品を購入した経験あり!

「お勧め商品がアナウンスで流れると買わずにはいられない」「お惣菜の出来立てアナウンスで買いたくなった」

  • 1.スーパーでの買い物頻度「週1~2日」が多数派。一度の買い物平均額「3,776円」

食品や日用品などを多数扱い、生活とは切っても切り離せないスーパーマーケット。スーパーで買い物の頻度を質問したところ、最も回答が多かったのは「週1~2日(48.6%)」、続いて「週3~4日(27.8%)」という結果でした。「毎日(7.4%)」と回答した人も一定数おり、ほとんどの主婦・主夫は、週に1回以上スーパーへ行くことが分かりました。

また、一度の買い物における平均購入金額は「3,776円」、中央値は「3,000円」。主婦・主夫を対象とした調査であるため、一度に数名分を購入していると考えられます。


一人当たりの1か月の食費「1万円以上2万円未満」と回答した人が最多

外食を除く食費に関する質問では、一人当たり1か月「10,000円以上20,000円未満(31.8%)」と回答した人が最も多く、続いて「20,000円以上30,000円未満(23.4%)」でした。半数以上は、一人当たり1万円から3万円の幅で食費をやりくりしていることが明らかに。世帯全体で考えると、月々数万円から、世帯の人数によっては、十数万円以上かかっていることが予想できます。

つい買ってしまう贅沢品「高級なステーキ」「ちょっと高いアイス」「発泡酒ではなくビール」等

「ブランド和牛、高級酒」(東京都・42歳男性)

「チーズやデザート。ストレスが溜まっている時にスーパーに行くとつい甘いものを買ってしまう」(兵庫県・44歳女性)

「ビールやチューハイなどのアルコール飲料。忙しい日が続いてリラックスしたいとき」(広島県・59歳女性)

「仕事帰りなどについデザートを買ってしまう」(三重県・37歳女性)

「生ビール缶。やっぱり発泡酒と味が違う。週末に買いがち」(埼玉県・30歳女性)

「美味しそうな旬の果物を見かけるとつい買ってしまう」(愛知県・45歳女性)

「高級なステーキ肉」(愛知県・58歳女性)

「アイスクリーム、シュークリームをよく購入する。週末の自分へのごほうび」(東京都・43歳男性)

「忙しかったり疲れていたりする時に、ちょっと高いアイスを買ってしまう」(石川県・51歳女性)

「生ハム。夜お酒を飲む!と決めて買い物をするとおつまみ用に買ってしまう」(神奈川県・36歳女性)
 

  • 2.価格高騰を感じる食品1位「卵」 2位「小麦・小麦製品」 3位「調味料・調味油」

2022年頃から続く物価高騰について、食品に焦点を当てて質問。価格高騰を感じる食品の1位は、これまで大幅な値上げがされなかった「卵(86.2%)」、ほとんどの人が価格高騰を感じていました。2位は「小麦・小麦製品(65.2%)」、3位「調味料・調味油(62.8%)」という結果に。食卓に欠かせない食品に回答が集まりました。


価格高騰を感じる食品(複数回答)

1位卵(86.2%)
2位小麦・小麦製品(65.2%)
3位調味料・調味油(62.8%)
4位牛乳・乳製品(59.8%)
野菜(59.8%) 
※同率
6位お菓子(56.2%)
7位加工食品(52.2%)
8位冷凍食品(51.2%)
9位精肉(49.6%)
10位魚(47.4%)

価格高騰対策!食費を抑えるための工夫「相場を把握」「タイムセールを利用」「おかずをリメイク」

日用品や食材を購入する機会の多い主婦・主夫は、“買う”と“作る”の観点から様々な工夫をしていました。物価高騰も相まって、お買い得品の購入と食材を無駄にしないという努力がうかがえる回答が目立っています。

「各商品の相場を把握しておくこと」(東京都・35歳女性)

「クーポンや曜日限定で価格が安い時に購入する」(神奈川県・53歳女性)

「期限間近での見切り品や特売品、プライベートブラント品を買う」(和歌山県・58歳女性)

「タイムセールを利用」(埼玉県・56歳男性)

「食材を使い切るように、買ったものを都度メモしておく」(東京都・36歳女性)

「買いたい物をメモして、余計な物は買わない」(埼玉県・34歳女性)

「広告を見て、行くスーパーを決める」(香川県・54歳女性)

「作り置きして冷凍しておく」(群馬県・43歳女性)

「野菜を余らせずに使い切る。夕飯を多めに作って、次の日の昼ご飯でも食べる」(神奈川県・36歳女性)

「残ったおかずをすぐに他の料理にリメイクしたり、冷蔵庫の中の食材で料理したりする」(福岡県・59歳女性)
 

ネットスーパー利用率は、2割弱。利用しない理由「送料がかかる」「現物を見たい」

ネットスーパーは、インターネットで食品などの注文を受け付け、既存のスーパーマーケット店舗や店舗を持たない宅配専門の業者が、自宅まで商品を配達するサービスです。ネットスーパーについて、定期的に利用するか質問したところ、結果は「利用する(16.6%)」と回答した人は2割を下回りました。ネット通販とともに、注目されてきたネットスーパーですが、「利用しない(83.4%)」人が多数派という結果に。スーパーにおいては、実店舗で買い物する主婦・主夫がまだまだ多いということが明らかになりました。

ネットスーパーを利用しない理由には、「送料がかかるから。割高だから」(埼玉県・30歳女性)、「生鮮品は、現物を見て購入したい」(宮城県・58歳男性)、「買い物が気分転換になっているから」(新潟県・55歳女性)、「すぐに手元に来ないから」(和歌山県・54歳女性)といった意見がありました。

利用するスーパーのアプリダウンロード率は36%。目的は「クーポン利用」が最多

現在では、多くのスーパーでスマートフォンアプリを導入しています。よく利用するスーパーのアプリをダウンロードしているのか質問しました。結果はダウンロード「している(36.0%)」人は4割弱ほど。3人に1人以上はダウンロードしていました。アプリの使用目的で最も多かったのは「クーポンの利用(76.7%)」、続いて「ポイントを貯める・使用する(74.4%)」「特売情報を見る(47.8%)」。お得に買い物することを目的とした人が多くいました。

  • 3.スーパーでの買い物の計画性「決めていたものを多く購入」が多数派

スーパーでの買い物の計画性に関する質問では、「決めていたものを多く購入(46.2%)」という回答が多数派でした。次に多かった「決めていたものとそうでないもの半々(35.0%)」は、3人に1人以上が回答。「決めていたもののみを購入(9.0%)」と回答した人は1割を下回り、逆に言えば、現地で多少なりとも予定になかった商品を購入している人が9割以上いることが分かりました。

回答理由

■決めていたものを購入

「あらかじめメモをして購入する物を考えてから買い物に行くから」(神奈川県・53歳女性)

「なるべくチラシを見て買いに行く」(新潟県・55歳女性)

「予算内で買い物するため」(千葉県・54歳女性)

「誘惑の多い場所からは速やかに撤退すべし」(北海道・55歳女性)

「買い物に行く前にある程度献立を決めて行くから」(福島県・31歳女性)
 

■店頭で判断したものを購入

「見切り品は、お店に行かないとわからないから」(和歌山県・58歳女性)

「店にあるものを見回ってから買ってしまう」(大阪府・38歳女性)

「何が新鮮で安いのか分からないから」(千葉県・50歳男性)

「美味しそうだったり、新商品を見つけたりして、つい買ってしまう」(大分県・48歳女性)

「その日の特売品を買いたいから」(岡山県・53歳女性)
 

約半数は、放送アナウンスや実演販売で商品を購入した経験あり!

「お勧め商品がアナウンスで流れると買わずにはいられない」

「お惣菜の出来立てアナウンスで買いたくなった」

スーパーではその日の特売情報などがアナウンスされたり、おすすめ商品の試食ができる実演販売を行ったりすることがあります。放送アナウンスや実演販売によって、その場で商品の購入を決めた経験があるのか質問したところ、「何度もある(7.6%)」「ある(41.6%)」を合わせて、約半数の人に経験がありました。

また、アナウンスや実演販売で購入する際のシチュエーションについて具体的に回答してもらったところ、実際にその日のおすすめやお買い得商品を見聞きすることが、購入に繋がっていることが分かりました。

「お勧め商品が店内アナウンスで流れると、“間違いない”と思い、買わずにはいられない」(愛知県・44歳女性)

「アナウンスでお買い得なお魚の情報が分かったので、買わなければ損な気がしてついそのコーナーに立ち寄ってしまう」(神奈川県・49歳女性)

「タイムサービスに関するアナウンスで、人だかりができていたら見ずにはいられない。新鮮な海の幸などには特に弱い」(福島県・50歳女性)

「実演販売を見ると食欲が掻き立てられ食べたくなる。特に焼いている匂いなどに反応する」(千葉県・37歳女性)

「半額!とアナウンスがあったので行ったらたくさんの人がいた。人がたくさんいると、無くなると思って買ってしまう」(兵庫県・59歳女性)

「夕方の惣菜コーナーの出来立てのアナウンスを聞いて買いたくなった」(神奈川県・48歳男性)

「ちょうど買いたい食材や惣菜コーナーの値引きタイムセールの音声アナウンスが入って即購入したことがある」(兵庫県・36歳男性)

「献立を悩んでいるときにアナウンスが入って購入した」(神奈川県・58歳男性)

「実際に見たり試食したりして美味しさを実感したから」(北海道・47歳女性)
 

【調査概要】
・調査方法:WEBアンケート調査
・調査テーマ:スーパーでの買い物に関する調査
・調査対象者:全国の20~50代主婦・主夫※ 計500名
※家庭の家事全般を自身がメインで行う人
・調査期間:2023年7月10日~12日
・調査主体:TOA株式会社
・調査機関:株式会社ネオマーケティング

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