Makuakeの出品方法、プロジェクトの費用や始め方を解説

出品審査が厳しいMakuakeのポリシー

株式会社NeoGrowthの馬場です。
今回は、Makuakeでの出品から販売までの流れについてご説明させていただきます。

まず、Makuakeは、他社のクラウドファンディングと比較して、出品までの審査が一番厳しい会社といえます。その理由は、Makuakeの支援者(現在約200万人の会員)に対して、下記のポリシーを徹底しているからです。

  1. 商品の独自性は、あるか?
  2. 商品の新規性は、あるか?

このポリシーを解説すると、

1は、メーカー(出品者)様が独自に開発した商品、日本向けの独自仕様に変更した商品、日本で未発売かつ海外でも一般販売されていない商品

2は、他社メーカーでデザインや機能が酷似していない商品

を意味しています。

ここ数年のクラウドファンディングは、海外メーカーが生産した商品をあたかも自社で開発したような謳い文句で販売したことにより、消費者に指摘され、炎上した騒ぎなども起きているので、より支援者(購入者)を保護する上でも、審査基準は厳しくなっているといえます。

Makuakeのプロジェクト開始から終了までの流れ

 

では、実際にMakuake開始から終了までの全体の流れをご説明させていただきます。

1.Makuakeの口座を開設する
3ヶ月以内に発行された登記簿謄本と印鑑証明の提出。

2.販売ページ枠を取得する
Makuake掲載申込書にプロジェクトの概要などを記入。

3.販売ページの作成
競合分析、収益シミュレーション、商品画像または動画、キャッチコピー、商品テキスト、ページデザイン、出品者様の自己紹介文作成。

4.販売商品ならびにページ内容の審査
家電、雑貨、食品などそれぞれ必要となるエビデンス(PSE、電波法、食品検査、営業許可証など)、工場に対する独占販売契約書、委託先工場からの見積書、ページ内文章が法律(薬機法など)に違反していないかの確認。

5.Makuake開始前の事前広告
主にSNSを活用した事前告知広告。

6.Makuake開始

7.期間中の問い合わせ
(商品の詳しい質問)対応ならびに活動レポート(ページ内で伝えきれなかった補足説明のニュース配信)の配信。

8.Makuakeオプション広告の運用

9.Makuake終了

10.商品配送完了

全体の期間としては、

  • 1〜4で、2ヶ月
    販売する商品の情報(企画書、画像(動画)、取説、商品のテキスト)が揃っていることが前提。
  • 5で約2週間
  • 6〜9で、1.5ヶ月〜2ヶ月

が一般的なため、準備からプロジェクト終了まで、4〜5ヶ月が目安となります。

※10については、プロジェクト終了後半年以内のお届けが、規約となっています。

Makuakeのプロジェクト実施に必要なポイント

社内で求められる3つの役割

Makuakeでプロジェクトを実施するには、次の3つの役割が業務上必要です。

  1. 全体管理と事務処理業務(スケジュール管理、Makuake担当との連携、必要書類の作成と提出)
  2. 販売ページ制作(主にデザイナーの役割)
  3. 広告企画運営(Makuake事前広告やMakuake開始後の広告運用)

通常業務と兼務しながら、上記の3つを同時にこなすことは、非常に高い能力が求められることが一目瞭然です。

販売に掛かる費用

次は、費用面について、ご説明させていただきます。

Makuakeでは主に下記の3つの費用が発生します。

  1. Makuake販売手数料:プロジェクト支援金額の20%
  2. Makuakeオプション広告費用:最低30万円から申込み可能
  3. Makuake開始前の事前広告費用:10~20万円

1と2はプロジェクト終了後(終了月末締めの33~35日後の入金)に出品者様の売上から相殺されますので、キャッシュフローを痛めることはありませんが、3は貴社のクレジットカードを利用してSNSなどの広告を運用するので、投資が先行する形となります。

Makuakeに向いている出品者の特徴

では、一体どのような出品者様がMakuakeの出品に向いているのでしょうか?

弊社がこれまでお手伝いさせていただいた約60社、実施済みプロジェクト200を超えている中での経験として、第一回目でもお話ししましたが、

  1. 売上利益狙い
  2. 認知拡大狙い
  3. テスト販売

といった目的を明確にし、目標とする販売数と売上、それに必要な広告予算などの事業計画をしっかり立てることができる出品者様が向いているといえます。

それぞれの目的として下記のような事例が挙げられます。

■参考例

  • 売上利益狙い
    売上を1,000万円超え、利益を●●円残したい。
     →売上の●●%を広告宣伝予算として計上し、日々の支援金額を分析しながら予算を見直していく。
  • 認知拡大狙い
    利益よりも販売数と売上を伸ばし、Makuake終了後に量販店やTV通販などで仕掛けたい。
     →売上の●●%を広告宣伝予算として計上し、日々の支援金額を分析しながら出た利益を広告宣伝予算に加算して運用していく。
  • テスト販売
    顧客分析ができる一定額の広告予算を設定した上で、支援者の男女比、都道府県、年齢比率、支援者の声などを集めて、集まったデータで生産数と販路計画を立てていきたい。

繰り返しになりますが、Makuakeを実行する目的をもって、事前に計画を立てている出品者様はプロジェクトの達成率が高いというのが現状です。逆に失敗する企業の多くは、Makuakeに出せば商品が売れるはずだと楽観的に考えている出品者様であるこということです。

さいごに:Makuakeの不明点は弊社に問い合わせて一挙解決

最近、Makuakeの販売代行業者が非常に増えてきています。理由としては、Makuakeの市場での認知度が上がったことにより、Googleなどでの検索も増えているようです。実際、Makuakeの1日当たりの出品数も2年前に比べると約2倍に増えてきています。

現在、Googleなどで「Makuake販売代行」と検索すると、数十件がヒットします。各社の詳細を閲覧すると元々ホームページ制作を主としていた制作会社がそのほとんどのようですので、販売代行会社を選定する場合は、どこまで踏み込んで仕事をしてくれるのかをしっかり調べることをお勧めします。

弊社では現在、1つのプロジェクトに対して、2名(ディレクターとデザイナー)の担当をつけて、出品者様のサポートをさせていただいていますので、出品者のMakuakeプロジェクト事業部を弊社が請け負っているようなイメージとなります。

また、細かい事業計画作りが得意でない出品者様も多数いるのが現状ですので、

弊社でヒアリングさせていただき、一緒に計画を作ることも可能です。Makuakeの活用を検討している方からの、お問い合わせをお待ちしております。

▼株式会社NeoGrowthへのお問い合わせはこちら
URL:https://x.gd/wdDR5

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