
月間アクティブユーザー数が1億人を超える中国発のショッピングアプリ「POIZON」をご存知でしょうか?2021年10月に日本にサービスを展開してからもうすぐ1年半になります。今回はPOIZONが日本に進出してからの動向と中国Z世代の最新トレンドについて、POIZON Japanの新規開拓責任者であるアナンさんに伺いました。
この記事の目次
日本展開から1年半、POIZONの評判は?
低い出品ハードルと安心のカスタマーサポート
――個人でも法人でも販売できるPOIZONですが、日本にサービスを展開してから出品者の方からどのような声を聞くことが多いでしょうか。
アナンさん:日本進出から約1年半が経ち、出品いただいている方々からは良い声を頂いています。まず、POIZONは販売を開始するにあたって初期費用・固定費が一切かかりません。日本から中国に販売する場合、有名なECモールに出店するとなると、初期費用で数百万円、その後も売上がなくてもシステム利用料が発生します。一方、POIZONは売上に応じた手数料を支払うのみで利用可能です。ローコストかつ低リスクで中国に販売できるため、出品者が続々と増加しています。
また、ご利用にあたってわからないことがあれば、問い合わせを頂ければすぐに回答できる体制でCS対応を行っています。お客様対応は中国現地のオペレーションチームで行っていますが、メンバーは全員日本への留学経験者のみです。問い合わせ対応の返信は平均で3~5分以内に対応し、質問を頂いてから1時間以上お待たせすることはありません。
圧倒的な高注文単価!日本で売れない商品が中国では人気に!?
――初期費用や固定費を気にせず出品ができ、困ったときの対応も早いのはとても安心ですね。出品してからの売れ行きはいかがでしょうか?
アナンさん:他の売り場(ECモールやショッピングアプリなど)と比べて最も好評なのが商品の回転率です。AIによって算出された推奨価格で出品いただければ6割の商品は24時間以内に購入されます。さらに、POIZONの平均注文価格(AOV)は約4万円です。トレンドのブランド品を求めているユーザーが月間1億人以上訪れるため、他の売り場と比べて圧倒的な注文価格の高さを生み出しています。
出品している企業の方々からは日本では人気がない商品でも中国で売れるといった声を聞くことが多いです。例えば、日本でアウトレット品になっている商品が、中国では定価以上で売れることもあります。文化や流行の違いを利用して粗利を残せるのはセラーにとってメリットといえるでしょう。
気になる海外販売の手間は一切なし
――とは言え、中国に販売することになるため、手続きや関税など日本国内で物販を行うのとは違った手間がかかりそうな気がします。その点はいかがでしょうか。
アナンさん:商品は注文が入ってから7日以内に東京の品川倉庫までお送りいただいています。その後、POIZON側の品質検査と鑑定を行い、クリアできたら商品を発送させていただいています。そのため、セラーは国際物流の手配や通関の手続きは必要ありません。入庫以降の対応はPOIZONが全責任を負う仕組みです。

アナンさん:大量に出品する場合は品川倉庫に商品を保管するフルフィルメント機能も用意しています。入庫から35日を過ぎると保管料が発生しますが、検査をクリアした商品が30日以内に売れないケースがほとんどないため、実質無料で利用することが可能です。
また、国内外の販売にかかわらず他の売り場で返品対応に悩まされているセラーは少なくないと思います。特に海外販売の返品は日本と海外を往復することになるため、国際送料が2回かかってしまいます。POIZONでは返品が発生したとしても、セラーが対応することは一切なく、問題なく売上を受け取れることも評判が良い理由です。
スピーディな入金サイクルでキャッシュフローも安心
――中国に販売する上で、通関や関税、そして返品対応まで気にしなくて済むのはとても心強いです。他に評判が良い点はありますか?
アナンさん:最後に挙げるとすると、商品が売れてから入金までのサイクルが早い点です。出品は個人と法人どちらでも行えますが、個人であれば最短品質検査の翌日、法人であれば週払いか月払いの選択性になっています。
他の売り場では購入者の手元に商品が届いて、受け取り確認が取れないと入金されないケースが多いと思います。商品の入庫以降はPOIZONが責任を負う仕組みになっていることがスムーズな入金サイクルを可能にしているといえるでしょう。
POIZONを利用する上での注意点
――出品から入金までストレスなく利用できることがお話からわかりましたが、利用者から「もっとこうなったらいいのに!」と要望の声が上がることはないですか?
アナンさん:改善して欲しいことについて多数の意見を頂いています。例えば、個人セラー向けのアプリや法人向けのセラーセントラル(販売管理画面)など、どちらも中国の技術者が作っているため、ローカライズを進めているものの所々違和感のある日本語が見られます。この点は変なところがあれば変更し、少しずつ修正しているところです。
最もセラーから声が上がるのは品質検査と鑑定のプロセスについてです。同じプロセスを組んでいる競合サービスがありますが、POIZONは一番厳しいといわれています。実際に外箱がほんの少し凹んでいるくらいでもお返ししています。
POIZONの特徴として、購入者に良質な購買体験を提供することをとても大事にしています。中国国内でオンラインマーケティングを一切していませんが、サービス品質の高さで口コミによって広がり、今では月間の利用者数が1億人を超えるようになりました。決してセラーに意地悪をしようと思っているわけではなく、良い商品を提供するために鑑定が厳しくなっていることをご理解いただきたいです。
法人のセラーに限らず、個人のセラーの声も重要視しています。毎月個人のセラー向けにアンケートを取り、頂いたご意見の中から社内で動いている改善案も多いです。最近では個人のセラー向けに送料の割引サービスを開始しました。法人のセラーは割引価格で配送できますが、個人はそうではないため、 POIZON独自の配送料金を提示することでセラー様はリーズナブルな配送が実現できます。 3月14日(14:00~)にも佐川急便さんとの共同セミナーを開催するので、お時間ありましたらぜひご参加ください。

必見!中国最新トレンド情報
新カテゴリーの誕生でチャンスの3ジャンル
――厳しい鑑定があるからこそPOIZONは購入者が安心して買い物をできる場所となり、多くの人に愛されているのでしょう。続いて、直近のPOIZONの動向や、中国Z世代向けに意識しないといけないイベントについて教えていただきたいです。
アナンさん:2022年の年末から化粧品、お酒、電化製品のカテゴリーが新しくできました。2015年にPOIZONのアプリができてから8年が経ち、サービスの利用者も同じように年齢を重ねて、結婚や出産など人生のステージが変わっています。すると、ユーザーはスニーカーやアパレル、バッグなどファッションアイテムだけでなく、ホビーやアウトドアにも興味や関心が湧いてくるでしょう。そういったユーザーのニーズに応えられるようにPOIZONは変化していかなければなりません。
化粧品、家電、ウイスキーなどのお酒は高いニーズを持っている一方で、新しいカテゴリーということもありセラーの数が少ない状況です。新たな販路をお探しのセラーは今がチャンスです。
中国Z世代特有の販促イベント
――ファッション以外の領域の買い物ができるようになると、ユーザーのLTVはますます上がっていきそうですね。売上を伸ばせるタイミングであるイベントについてはいかがでしょうか。
アナンさん:中国のイベントといえば、W11(11月11日)、W12(12月12日)、618(6月18日)の3つは有名です。W11やW12でも売上の山はできますが、POIZONのイベントは他の売り場とは少し異なります。
1年通して見ると、まず1月1日の元日、次にバレンタイン、3月と6月の新学期の時期、クリスマスに売上の山ができています。POIZONのユーザーは10代後半から20代後半のZ世代と呼ばれる層です。中国のZ世代は、異性に気持ちを伝えるバレンタインの時期にプレゼントを贈る特徴があります。中国のバレンタインは2月14日と7月7日の2回ありますが、どちらも男性から女性にプレゼントを渡す日です。今年の2月14日にあったバレンタインにも大きな売上の山ができていました。
売上の山ができるバレンタイン直前の2月1日~14日と、その2週間前の1月18日~31日を比較すると、売上がバッグで+50%以上、アクセサリーで+100%以上伸びています。また、同じ期間に客単価は増加していることから、良いものをプレゼントしようというユーザーの動向が伺えます。


アナンさん:昨年のバレンタイン期間と比べてバッグや腕時計が+100%以上、アクセサリーや洋服は+1,000%以上成長しています。カテゴリーによっては10倍以上売上が伸びていることから、2023年に残っているギフト商戦に期待が高まります。今からでは3月8日の女性の日、7月7日の二度目のバレンタイン、クリスマスは男性から女性にプレゼントを贈る日となっているので、大きな売上が期待できるでしょう。こういった動きは他の売り場にはない特徴なので、ぜひ活用いただきたいです。
――こういったPOIZONならではの山場で売上を立てるためにセラーは何をすればよいでしょうか?
アナンさん:バレンタインであれば2月14日はプレゼントを贈る日です。そのため、どんなに遅くても1週間前には商品を出品しなければいけません。POIZONではイベントシーズンになると越境セラー専用のページを作っています。中国のZ世代はプレゼントを購入する際に、他の人と被らないことを意識しているため、中国国外から買おうとする人は多いのです。
法人のセラーはPOIZONの担当スタッフと頻繁にコミュニケーションを取ることを推奨しています。イベントシーズンの売上データを商品ごとに開示できるので、仕入れや在庫の確保など販売戦略を早期に組み立てる上でお役に立てるはずです。
ブランド品を扱う事業者はPOIZONに出品を
――SKU単位でデータを教えてもらえるのは、商品仕入れにおいて嬉しいことです。最後に、まだPOIZONでの販売を迷っている方にメッセージを頂けますか。
アナンさん:日本国内のマーケットは年々小さくなっています。日本産のショッピングアプリも海外に出ている事例が増えている中で、売上を上げようと思ったら海外に出なければいけません。POIZONは中国にスニーカー、アパレルなどを販売するにあたって最もユーザー数が多いプラットフォームです。
ときどき、中国の会社だからと怖がられてしまうこともありますが、初めて海外販売をするのに最適な環境が整っています。そして、POIZONのビジネスはセラーの販売手数料が入らないと成り立たちません。そのため、日々どうやったらセラーの売上が上がるかを考え、模索しています。我々はセラーの皆さまと本音で話し合い、一緒にビジネスを伸ばしていきたいと思っているので、いつでもご相談をお待ちしています。
インタビューを通して:中国販売でありながら日本国内と変わらない手軽さ
日本とは異なる商戦期を持つ中国。更にPOIZONはZ世代中心のプラットフォームということもあり、売上の山場になる時期が異なる特徴が魅力的です。加えて、中国への販売にも関わらず、国際物流や通関の手続きは気にせず日本から販売できるため、新たな販路として立ち上げにかかる手間もほとんどありません。
新しい販路を検討する上で、これだけ手軽に月間1億アクティブユーザーにアプローチできる売り先はないように思います。ぜひこのタイミングにPOIZONでの販売に挑戦してみてはいかがでしょうか。POIZONの詳細については下記URL、もしくは資料をダウンロードしてみてください。
▼POIZONへの問い合わせはこちら
info.jp@poizon.com
▼POIZONホームページ
https://www.poizon.com/?lang=ja 【日本語】
▼佐川急便共同セミナー申込URL(2023年3月14日開催)
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_KZEAc_MhQ9i8U1sM_5UrOw
▼POIZONのサービス資料
https://www.commercepick.com/archives/24706
▼POIZONアプリのダウンロード
・App Store
・Google Play
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