三井不動産株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:菰田正信、以下「三井不動産」)、株式会社両備システムズ(本社:岡山県岡山市、代表取締役社長:松田敏之、以下「両備システムズ」)、株式会社シグマクシス(本社:東京都港区、代表取締役共同代表:太田寛・早坂保彦、以下「シグマクシス」)の3社は、EC(インターネット販売)での受注品を店頭在庫から出荷する作業を支援するスマートフォン向けアプリ「Store Support(ストアサポート)」(以下、「本アプリ」)を共同開発いたしました。
■共同開発の背景・目的について
近年、EC・店舗間の顧客購買行動がシームレス化し、小売り各社がオムニチャネル対応を推し進める中で、ECでの受注品を店頭在庫から出荷する取り組みが広がりを見せています。
その一方で、オートメーション設備等の導入により効率化が進む倉庫からの出荷とは異なり、店頭からの出荷においては、ピッキングリストの手入力作業や商品タグ(下げ札)の目視による検品作業など、人手頼みの非効率なオペレーションが課題となっています。また、店舗スタッフは、必要最小限の人員配置の中で、日常の接客業務等と並行してこのような出荷作業も行う必要があるため、店頭在庫出荷拡大上の制約となっているケースも見受けられます。
このような状況に対して、三井ショッピングパーク公式通販サイト「&mall(アンドモール)」の運営を通じて出店ショップの店頭在庫販売を支援してきた三井不動産と、ロジスティクス領域で様々な支援システム開発を手掛けてきた両備システムズ、さらには生産性革命や新サービス開発のコンサルティングを通じて企業のトランスフォーメーションに取り組むシグマクシスの3社が知見を持ち寄り、店頭在庫のEC出荷効率化、ひいては小売り各社のオムニチャネル化促進に向けて、本アプリを共同開発しました。
なお、シグマクシスは「Store Support」の導入を含めた新たな業務・システムの構想づくりと実装のサポートを、両備システムズはロジスティクス領域の知見を活かしアプリの開発・運用を担当しました。
■本アプリの機能・特長について
本アプリは、以下のような機能・特長を有しており、「&mall」の店頭在庫の出荷業務において最大30%程度の作業時間短縮が実現できています。
特長(1):ピッキングリストの自動作成機能
従来は注文情報から紙に印刷もしくは手書きしていたピッキングリストをアプリ内で自動作成するとともに、スマートフォン上でもその情報を確認できるようになります。受注品のピッキング作業を効率的に実施できます。
特長(2):商品タグ記載バーコードのリーダー機能
受注品の検品作業が、スマートフォンのカメラで商品タグ(下げ札)に記載されたバーコードを読み取るだけで出来るようになります。これにより、従来の目視による検品作業に比べ、よりミスの少ない効率的な検品をサポートします。JANコードやcode39など、物流用途で一般的に利用される7つのバーコード規格に対応しているため、様々なショップ・ブランドで汎用的にご利用いただけます。
特長(3):iOS・Androidの両方に対応
両OSに対応するスマートフォンアプリとすることで、誰もが容易に利用できます。
【アプリ導入後の利用手順 イメージ】

※ピッキングリスト画面 イメージ

■導入実績について
本アプリは、両備システムズによって2022年9月より運営されており、2023年2月現在、以下の5か所の「三井ショッピングパーク ららぽーと」において導入・利用が開始されています。
・ 三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY (千葉県船橋市)
・ 三井ショッピングパーク ららぽーと立川立飛 (東京都立川市)
・ 三井ショッピングパーク ららぽーと海老名 (神奈川県海老名市)
・ 三井ショッピングパーク ららぽーと新三郷 (埼玉県三郷市)
・ 三井ショッピングパーク ららぽーとEXPOCITY (大阪府吹田市)
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