楽天市場とYahoo!ショッピングにおける商品登録の基本知識と注意点
コラムの概要

モールで商品を販売するには、商品登録が必須です。画像や商品説明、販売価格、在庫数など最低限の情報で出品することもできますが、ちょっとした工夫でかなりの売り上げに貢献することもあります。今回は基礎的ですが、モールにおける商品登録の方法とその注意点をお話します。

Amazonと楽天市場・Yahoo!ショッピングの違い 

AmazonではASINという統一の商品管理コードを元に出品するため、1つの商品ページに複数店舗が掲載する形となります。他のモールとは勝手がかなり違うため、今回は楽天市場、Yahoo!ショッピングについてお話させていただきます。

なお、楽天市場やYahoo!ショッピングでは、店舗毎に商品ページを作成することができるので、できる施策が多い分、管理も大変になりますので要注意です。

また、基礎的な話ですが、商品情報はExcelやスプレッドシートなどで1つのページに情報を集約し、管理することをおすすめします。決まったルールはありませんので、モール毎に管理したい事業者さんは独自でルールを決めても大丈夫です。大事なのはSKUやJAN、商品仕様などの商品情報が整って集約されている環境があることです。

商品登録のパターン

モールでの商品登録のパターンは主に3つです。
①単品商品 
②バリエーション商品 
③セット商品(同商品2つもこちらに含む)

①単品商品

基本的な商品登録なので説明を割愛させていただきます。

②バリエーション商品

バリエーション商品の例

アパレルのカラー展開をイメージすればわかりやすいと思いますが、カラー展開でなくても同金額であれば、1つの商品ページ内にバリエーション登録が可能なため、他の商材でも活用可能です。

ただ、同金額だからと何でもかんでもバリエーションに登録してしまうと、何の商品ページかわからなくなるので、購入者の方にわかりやすい内容となるよう気つけましょう。

▽参考
https://item.rakuten.co.jp/gogocurry-shop/9060/

他にもバリエーション登録のメリットとして、バリエーション選択肢の1つが在庫切れでも売り切れ状態にならず、モール内SEOでマイナス評価を受けづらいことや、集客を集約することでレビューが溜まりやすくなるといったこともあります。

③セット商品

セット商品の例①
セット商品の例②

モール上の登録は単品商品と同じですが、同じ商品2つを1つの商品として販売したり、複数の商品を組み合わせて1つの商品として販売したりする方法です。1商品の販売よりも単価が上がるので客単価UP、商品数が増えて露出が増えるといった様々なメリットがあります。

▽参考①
https://item.rakuten.co.jp/gogocurry-shop/9032/

▽参考②
https://item.rakuten.co.jp/gogocurry-shop/gogoandfire16set/

なお、セット商品が多くなるほど管理が煩雑になるので、セット商品を作る必要があるか一度検討することをおすすめします。1つの判断基準として、売れている競合のセット商品でレビューが多いものなどは実践してみる価値があると思います。

商品ページはなるべく変えない

モールの検索ロジックの基本は売れている商品を検索上位に表示するため、商品ページの実績は重要です。全く同じ商品をシーズン毎に品番を変えて登録している事業者さんをたまに見ますが、同じURLのまま更新することで評価を残したまま販売することができます。

他にもキャンペーン施策として、定番商品に期間限定や先着〇〇名は商品のほかにオマケがつくといったものもありますが、その際も同じURLを利用できるとベストです。ただ、レビューにオマケについての記載をいただいたときは、キャンペーン終了後のご購入者に誤解を与える要因となりますので、レビューへの返信などで後のご購入者に誤解が起きないよう対策をする必要があります。

また、同一URLでの販売は内容によっては各モールのルールに抵触する可能性があるので、心配であれば担当のECCやカスタマーへ確認を取ることをおすすめします。以前問題なかった内容もルール変更でNGになっている事もあるので、主力商品の場合はこまめに確認しても良いと思います。

商品管理で起きる事故

前述は商品登録の基本的な話をしましたが、モールでは商品の配送品質も厳しくみられる事や、配送トラブルでの低レビュー記載の可能性もあるので、出荷オペレーションを具体的にしてから実践する必要があります。

例えば先程のセット商品の場合、セット商品が売れた際は構成商品である、各単品商品の在庫も同時に減るので「単品商品がそれぞれ100個あるからセット商品分も100個」といった在庫登録を行うと、過剰受注の原因となります。セット商品と単品商品で在庫を分けるか、OMS(オーダーマネジメントシステム)でSKUを連動させるなど、何かしらで制御する必要があるのです。

1案ですが、セット商品用のSKUを作成し、そのSKUの構成内容として単品商品のSKUを登録し、単品商品に紐づいた形で在庫連動させて出荷させる。このような形で出荷のオペレーションを組むと事故なく在庫連携~配送まで綺麗に回すことができます。とはいえ、利用しているOMSや出荷オペレーションは事業者さん毎に違うので、セット商品を購入いただいたときの在庫連動と出荷オペレーションが整っていれば方法は何でも大丈夫です。

例)

■登録時
単品商品A:SKU-1
単品商品B:SKU-2
セット商品:SET-1-2
       └商品構成:SKU-1 SKU-2

■受注時
受注SKU:SET-1-2
出荷商品:SKU-1 SKU-2 ※各1個ずつ在庫が減る

食品などを扱っていている店舗さんの場合、温度帯が混在するため管理が複雑になります。物理的に同梱できない商品があることや送料が温度帯によって異なるので、まず決めルールを作り穴がないか確認し、穴があった場合どうするかまで決めを作っておく方が安心です。

他にも、楽天やYahoo!ショッピングの検索対策で「絞り込み検索の最安値」1位を取るため、箱単位やケース単位の商品をバラで販売する事業者さんもいらっしゃいますが、安易に参考にすることはおすすめしません。まとめ買いのついでなどで購入される可能性も0ではないので、いざ売れたときに出荷できるオペレーションがちゃんとないとトラブルの原因となります。

在庫管理はOMSや一元管理システムを利用しよう

次に在庫管理や出荷オペレーションについてのお話をします。弊社では基本的にOMSや一元管理システムの利用をおすすめしています。OMSを利用することで、複数モールで在庫を連携させることができるので在庫管理の工数削減や、Yahoo!の在庫はあるが、楽天は売り切れ、といった機会損失を減らすことができます。他にも、先程お話した商品登録の打ち手に関しても、最初に設定してしまえば後は自動で制御できるようになります。

他にも、AAAといったSKUの商品が注文されたとき、BBBといった商品を同梱するといった処理も利用するOMSにもより可能となり、ノベルティ付与や購入回数による同梱物の指定も自動で制御もできます。これによってシーズナルイベントでリソースをあまりかけずに、施策を打つことが可能となり、他のPRやマーケティングなどに時間を使うことができます。

さいごに:EC運営はトラブルがつきもの

商品登録からシステムでの効率化まで話しましたが、システムをガチガチに固めたとしてもEC運営での事故はなくならないと思います。天気などの外的要因もありますし、オペレーションから外れた少し強引な運用も時には必要だからです。EC運営には様々なトラブルがつきものですので、何かトラブルが起きた場合は担当者を攻めるのではなく、社内一丸で取り組める体制が何よりも一番重要だと考えております。

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