- 「ソーシャルメディア」ジャンルのトータルデジタルでの月間視聴者数は、LINEが最も多く7,398万人
- 主にテキストや写真・動画投稿を通じてユーザー間でコミュニケーションを取る6サービスの年齢構成は、TikTokは18-34歳の割合が最も高い一方で、他のサービスでは50歳以上の割合が最も高い
- 上記6サービスの年代別ターゲットGRPは、18-34歳で最も高く約92,000%
ニールセン デジタル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 宮本淳)は、ニールセン デジタルコンテンツ視聴率(Nielsen Digital Content Ratings)のMonthly Totalレポートをもとに、「ソーシャルメディア」ジャンルの視聴状況を発表しました。
2022年4月のニールセン デジタルコンテンツ視聴率Monthly Totalレポートによると、「ソーシャルメディア」ジャンルにおいて、PCとモバイルの重複を除いたトータルデジタルで最も視聴者数(2歳以上)が多かったのはLINEで7,398万人が利用しており、Twitterが5,290万人で続いていました。また、平均利用回数でもLINEが月平均550回と最も多く、Twitterが月平均186回で続いていました(図表1)。

次に、「ソーシャルメディア」ジャンルのうち、主にテキストや写真・動画投稿を通じてユーザー間でコミュニケーションを取る6サービスの年齢構成を見ると、TikTokは18-34歳の割合が最も高く42%となっていた一方で、他の5サービスでは50歳以上の割合が最も高くなっていました(図表2)。

最後に、「ソーシャルメディア」ジャンルのうち、前述の6サービスを合計したターゲットGRP(TARP)を年代別に見ると、18-34歳で最も高く91,799%となっていました。利用者の年齢構成はほとんどのサービスにおいて50歳以上の割合が最も高い一方で、利用頻度が少ないためにターゲットGRPは50歳以上が最も低くなっていました(図表3)。

ソーシャルメディアは、インフルエンサーマーケティングや消費者の関心に沿った広告など、マーケティング担当者にとって消費者とのコミュニケーション施策を検討するにあたり欠かせないメディアとなっています。ソーシャルメディアは主に若年層によって利用されていると思われがちですが、今回ご紹介したように多くのサービスで利用頻度は少ないものの、50歳以上の利用者構成比が最も高くなっており、マーケティング担当者が抱いている利用者属性のイメージと異なっている可能性もあります。ターゲットとコミュニケーションを取るためのサービスを検討する際には、キャンペーンの目的に合わせてターゲットリーチや年齢構成、利用頻度、GRP、TARPなどの指標を実際の視聴データを元に考慮する必要があります。それぞれのサービスの特徴、強みに加え、これらのユーザーの利用指標を基にメディアプランを策定することが重要です。
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