
株式会社電通マクロミルインサイト(本社:東京都中央区、代表取締役社長:眞鍋 尚行)は、生活行動データを総合的に活用する業界横断型スマートホームプロジェクト「HAUS UPDATA(ハウス・アップデータ)」の第3弾実証事業を、2026年8月から12月の期間で実施することを発表しました。今回の実証では、新たに取得・連携する生活行動データの拡充と多様化を図り、メッセージングアプリを通じたAIチャットボットによる個別化された生活サポートの検証に取り組むとのことです。
第2弾実証事業で明らかになった新たな知見
同社は、「HAUS UPDATA」実証事業の第2弾から参画しており、モニター世帯や参画企業を拡大するとともに、生成AIを活用したチャットボットを導入してきました。これまでの検証では、生活行動データに基づく個別の生活サポートの有効性について検証を進めてきたとしています。
これらの検証過程において、生活行動データをもとに暮らしをいくつかのクラスタ(生活モード)に分類した結果、生活リズムや行動傾向は、性別・年代といったデモグラフィック属性だけでは十分に説明できないことが明らかとなりました。さらに、同一世帯においても時期によって生活モードが変化することが確認されています。

第3弾実証事業の狙いと取り組み内容
第3弾では、これまでの結果を踏まえてパーソナライズをさらに進化させ、一人ひとりの暮らしに寄り添う生活サポートの検証を実施します。具体的には、これまで蓄積してきた生活行動データ基盤をもとに、「生活者一人ひとりに寄り添う生活体験」と「企業の生活者理解」の両立を目指し、生活体験の高度化と生活行動データのマーケティング活用の拡大という領域へ実証を拡張していくとのことです。
データの拡充による生活者理解の深化と生活体験の高度化
今回の実証では、これまでの実証で明らかになったデータの種類や生活者との接点、AIによる生活者理解の拡張余地を踏まえ、参画企業の拡大により取得・連携するデータのさらなる多様化を図ります。
AIが生活リズムや行動の変化を捉え、その時々の状況に合わせて、メッセージングアプリ上のAIチャットボットを通じて生活サポート情報を提供します。具体的には、ライフバランスのサポート、家事の意思決定のサポート、つながりのサポートといった生活サポートを実施するとのことです。
蓄積したデータをもとにしたPeople Model(イエナカ版)の開発
第1弾から蓄積してきた生活行動データを活用し、dentsu Japan(国内電通グループ)が推進する「AI For Growth 3.0」における生活者シミュレーション基盤「People Model」の高度化にも活用します。AIモデルである「People Model」のデータおよび機能を強化することで、参画企業が商品の使用実態や行動傾向、その前後の意識変化への理解を深め、商品・サービスの開発や改善、コミュニケーション設計などに活用できる可能性を探るとしています。
スマートホーム活用モデルの確立を目指して
本実証事業では、スマートホームの普及拡大を見据え、生活者への継続的な生活・健康サポートと、企業の実行動データに基づく生活者理解を両立させ、双方に価値をもたらすスマートホーム活用モデルの確立を目指しています。スマートホームを住宅設備や家電を制御する場にとどめず、生活者と企業が新たな商品・サービスや体験を共創する基盤へと発展させることを目標としています。
また、同社では、「HAUS UPDATA」リサーチサービス提供開始に向けて、取り組みを推進していくとしています。
第3弾実証事業の概要
今回の第3弾実証事業の詳細は以下の通りです。
期間
2026年8月から12月まで実施されます。
対象
「HAUS UPDATA」の取り組みへの参加を承諾したモニター100世帯程度が対象となります。
実施方法
実証は以下の4つのステップで進められます。
- IoTセンサーとIoT家電を設置し、参画企業の商品を配布して、モニターの生活行動データを収集します。
- 収集したデータを、電通独自のセキュアなデータ基盤上で分析し、生活習慣・嗜好を把握します。
- 生成AIがモニターそれぞれの生活習慣・嗜好に合わせて日用品の購買レコメンドや生活サポートを実施します。
- 生成AIとの対話内容や生活者の回答内容を踏まえ、各社の提供サービスへフィードバックします。
HAUS UPDATA運営事務局
株式会社電通、日鉄興和不動産株式会社、株式会社CAPCO AGENCY、株式会社電通マクロミルインサイト、設備機器メーカー1社で構成されています。
参画企業と各社の役割
本実証事業はHAUS UPDATA全体の取り組みとして実施されますが、参画企業および各社の連携内容・期間は実証テーマにより異なります。各社の役割は以下の通りです。
電通マクロミルインサイト
本実証事業の運営(推進)主体として参画します。
電通
HAUS UPDATAおよび本実証事業の企画設計・結果検証、データ連携基盤・生活者理解アルゴリズム・生活者向け生活サポートダッシュボード・共創AIの開発、生活者理解アルゴリズムに基づく商品や家電に関する情報・サービス提供支援を担当します。
日鉄興和不動産
本実証事業の運営(推進)主体として、実証事業全体や生活者向けサービス・検証の企画案検討を行います。
CAPCO AGENCY
本実証事業の運営(推進)主体として、ペット共生領域の実証を担当します。
電通デジタル
共創AIの開発を担当します。
シャープ
家庭内の消費財の使用タイミングや消費量に関するデータ収集が可能なIoTデバイス「のせログ」の開発・データ連携を提供します。
オウガ・ジャパン、Lumi United Technology Co., Ltd
IoTセンサー「Aqara」データの連携を提供します。
ライフログテクノロジー
食事・運動・バイタル管理アプリケーション「カロミル」の提供、データ連携を行います。
マイベスト
生活行動データと連携した日用品比較機能(共創AI体験の一つ)の開発協力、商品評価・ランキング・選び方データの連携を提供します。
NTTドコモ
HEMS機器の設置と生成AIによる電力使用サポート機能の検証を実施します。
美和ロック
スマートロックの連携を提供します。
SWITCHBOT
IoTセンサー「SwitchBot」データの連携を行います。
ビデオリサーチ
テレビ視聴データの連携を提供します。
「HAUS UPDATA」プロジェクトについて
「HAUS UPDATA」は、データの収集方法や利用目的について生活者に丁寧に説明し、適切な同意を得た上で、住宅、家電、消費財、ヘルスケアなどの業界を横断して得られる生活行動データを統合・分析するプロジェクトです。これまで捉えることが難しかった家の中での生活習慣や商品の使用状況、生活者の意識や気分の変化などを多角的に把握し、一人ひとりの状況やライフスタイルに合わせた生活サポートと、企業による生活者起点の商品・サービス開発の実現を目指しています。
本プロジェクトで活用される生活行動データには、各社それぞれが保有するデータや、意識調査データなど、適切な許諾取得済みのデータが含まれます。また、生活モードのクラスタ化においては、性別・年代などのデモグラフィック情報を使わず、各種センサー(睡眠・ミリ波・赤外線等)や食事ログなどから得られた100以上の生活行動変数(平日・休日別)を用い、約90日間×3期間分のデータから世帯の行動パターンをクラスタリング分析しているとのことです。
出典元:株式会社電通マクロミルインサイト



















