
株式会社Pioneerworkは、商品カタログや仕様書から各小売事業者の専用Excelテンプレートへ正確にデータを抽出・自動入力する商品データ特化型AIアドインツール「ZAG for Excel」の正式提供を開始しました。
同サービスは、第一弾として「ビックカメラ」および「ヨドバシカメラ」の指定商品登録フォーマットに事前対応しています。該当小売と取引を行うメーカー・サプライヤー企業向けに、クレジットカード登録不要の14日間無料トライアルの受付が開始されています。
初期対応外の小売・モールの指定フォーマットについても、サンプル様式をもとに個別に対応可否、登録に必要な期間・初期費用が案内される仕組みとなっています。また、取引先からの納品データ精度向上・登録業務効率化を図りたい小売事業者からの自社指定テンプレート事前登録リクエストも受け付けられています。
小売向け商品登録における課題
メーカーやサプライヤーが家電量販店やECモール等の小売事業者へ商品を新規登録・更新する際、小売ごとに異なる専用Excelフォーマットへの入力作業が必須となります。これらのフォーマットは数百列におよぶ必須項目、カテゴリごとの依存関係、文字数・表記ルール、コード体系等が設定されています。
従来の実務現場では、数十から数百ページにおよぶカタログPDFやバラバラな社内仕様書を見比べながら、手作業でデータをコピー&ペーストして埋める膨大な転記作業が発生していました。この作業は担当者の大きな負担となるだけでなく、誤入力による差し戻しや確認工数の肥大化、新商品の販売開始の遅延を引き起こす構造的な要因となっていました。
一般的なAIツールの課題
近年、Microsoft CopilotやClaude Coworkなど様々なオフィス向けAIツールが登場していますが、商品登録の実務においては以下のような課題があり、手作業からの脱却が進んでいませんでした。
数十から数百SKU規模の一括処理では確認作業が残りやすい
CopilotやClaude for Excel等の汎用AIツールでも個別のファイルの作成・要約はできますが、商品登録実務で求められる「複数のカタログから数十から数百SKU以上の情報をまとめて抽出し、指定Excelへ入力する」作業では、SKUごとに指示・確認を繰り返す運用になりがちです。そのため、処理や確認に時間がかかり、実務のスケールに合わせにくい課題がありました。
小売ごとの厳しい入力規則に対応できない
小売各社のテンプレートには、例えば「型番は半角英数字で入力する」「商品名は指定文字数以内にする」「カテゴリやカラーを選択肢から選ぶ」といったルールがあります。一般的なAIではこうした細かなルールを毎回確認する必要があり、出力形式や解釈がブレるため、人間による手直しが必要でした。
元データのどこから引用したか確認できない
一般的なAIは「元資料のどの箇所を根拠にその値を導いたのか」が追跡できないため、出力の信頼性が不足していました。
商品カタログ特有の複雑なレイアウトに非対応
商品カタログのPDFには商品画像・説明文・スペック表・注記などが1ページ内に混在しており、またExcelでも複数シートや複数テーブルに情報が分散していることが多くあります。こうしたバラバラに存在する商品情報を安定して抽出・統合するのは一般的なAIツール、OCR含めて難しいという課題があります。
ZAG for Excelの4つの特長
ZAG for Excelは、商品情報の構造化・正規化に特化したAIエンジンを、使い慣れたExcelのアドインとして利用できるツールです。
小売固有の入力ルールを事前登録
各小売事業者の複雑なテンプレート構造、入力規則、カテゴリ依存関係がシステム側に事前登録・最適化されています。小売各社に受理された過去提出ファイルとの突合検証では、セル単位95%以上の一致率が確認されており、受入基準を満たすデータが安定して生成されます。初期対応はビックカメラ、ヨドバシカメラで、順次拡大予定として、ヤマダデンキ、ケーズデンキ、Amazon、楽天市場、モノタロウ等の対応も予定されています。
商品カタログ・仕様書に特化した読み取りエンジン
複雑な日本語レイアウト、スペック表、図面付きPDF、複数ファイルに分かれた仕様書など、商品データ特有のファイルから必要なスペック項目・属性が高精度に識別・抽出されます。
出典の可視化と手動調整を両立するレビューシート機能
AIが抽出したデータは、専用の中間確認シート「レビューシート」上で元ファイルや該当箇所との対応関係が確認可能です。目視確認や手動調整をシームレスに行える透明性の高いワークフローが提供されます。
大量SKUの一括処理による圧倒的な工数削減
商品登録業務に特化した処理設計により、数百SKU以上の規模のデータであっても手作業に比べて圧倒的な短時間で一括処理できます。担当者の不毛なコピペ作業がゼロになり、新商品の迅速な市場投入が支援されます。
セキュリティと運用環境について
エンタープライズ企業の実務利用に耐えうる高水準のセキュリティ環境が構築されています。基盤環境はMicrosoft Azure 日本リージョン基盤上で運用され、AIエンジンはAzure OpenAI Serviceが採用されています。
データプライバシーについては、アップロードされた商品データ・仕様書データがAIモデルの再学習や二次利用に使用されることは一切ありません。
同社はマイクロソフト社のスタートアップ支援プログラム「Microsoft for Startups」の採択企業であり、同プログラムを通じてAzureクラウド基盤の技術支援を受けています。
提供プラン・料金体系
月額基本料金は50,000円(税抜)で、月間最大1,000SKUまでの商品登録・更新が可能です。ライセンスは最大3シートまでとなっています。初期対応フォーマットはビックカメラ、ヨドバシカメラ指定テンプレートで、石井スポーツ向けフォーマットは対象外となっています。他フォーマットも順次対応予定です。
月間1,000SKUを超える大規模な処理や、追加シート、専用カスタマイズが必要な場合は、個別に見積り・対応が可能です。
14日間無料トライアルについて
本リリースに合わせて、クレジットカード登録不要の14日間無料トライアルが実施されています。トライアル期間中に自動で課金されることはなく、期間終了の数日前に、継続利用の案内が送られてきます。継続を希望される場合のみ、その際に「請求書払い」または「クレジットカード払い」の手続きを行う形式となっています。そのままキャンセルされる場合は、手続きは不要です。
会社概要
株式会社Pioneerworkは、代表取締役後藤陽一氏が率い、2019年11月に設立されました。所在地は東京都です。
主な採択・受賞歴として、経済産業省「流通DXコンテスト」優秀賞(2026)、Microsoft for Startups採択(2026)、Google for Startups採択(2025)、Techstars Tokyo採択(2024)があります。
事業内容は、コマース事業者向けAIエージェント基盤「ZAG」の開発・提供です。
出典元:PR TIMES



















