CVLS株式会社は、インフルエンサーによるInstagramの投稿を記録し、登録したアカウントにおける投稿の有無や内容を後から確認することができるSaaS「シビライズモニター」を、2026年8月26日よりメーカーをはじめとする事業会社を対象に提供を開始することを発表しました。
同サービスは、広告代理店である同社が自社で取り扱うインフルエンサー案件を管理する目的で開発したもので、2024年3月から実際の案件運用において活用してきた実績があるとのことです。24時間で消えてしまうストーリーズを含め、投稿の有無や内容を後から確認できる環境を、日々の案件運用を通じて構築してきたということです。
サービスは24時間で表示が終了するストーリーズも含めて、アカウント登録後の投稿を記録します。投稿の有無や内容、「#PR」をはじめとする広告表記の確認に加えて、オプション機能では画像内のテキストも読み取り、薬機法や景品表示法などの観点から確認が必要と思われる表現を抽出する機能も搭載しているとのことです。
料金体系は月額3万円(税別)からとなっており、2週間の無料トライアルが用意されています。
背景:広告主から「実際の投稿」が見えない課題
インフルエンサーマーケティングが企業のマーケティング施策として一般的になる一方で、広告主が「実際にどのような投稿がなされたのか」を継続的に把握することは容易ではない状況があります。
特にギフティングやアフィリエイト施策においては、すべての投稿について事前の下書き確認が実施されるとは限りません。事前に想定していた内容とは異なるクリエイティブや、「#PR」などの広告表記が確認できない投稿、薬機法上確認が必要と考えられる表現が含まれた投稿が、広告主の目に触れないまま公開されてしまう可能性があります。
また、ストーリーズは原則として24時間で表示が終了するため、担当者が公開中に確認できなかった場合、投稿の事実や内容を後から検証することが困難になります。
2023年10月に施行されたステルスマーケティング規制では、事業者の表示に該当する場合、その表示内容の決定に関与した事業者が景品表示法上の規制対象となることが定められています。
薬機法第66条では、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器などについて、虚偽や誇大な広告を「何人も」行ってはならないと規定されています。インフルエンサーによる投稿であっても、広告主にとって投稿内容を把握し、必要な確認を実施できる管理体制の構築は重要です。
シビライズモニターは、法令違反を自動的に判定するサービスではありません。投稿の事実を記録するとともに、担当者や専門家による確認が必要と考えられる表現を発見しやすくする一次チェックの仕組みとして提供されます。
シビライズモニターの概要
シビライズモニターは、登録した公開アカウントやキーワードなどをもとにInstagramの投稿を記録し、投稿の有無と内容を管理画面で確認できるサービスです。
フィード、リール、ストーリーズの投稿を記録し、投稿日時、投稿形式、画像内テキスト、リンク先などの情報とともに、投稿の有無と内容を管理画面でいつでも確認することが可能です。
2024年3月から自社の案件運用で実践してきた仕組み
シビライズモニターは、提供開始に合わせて新規に開発しただけのツールではありません。同社は2024年3月から、自社が関わるインフルエンサー案件の投稿確認にこの仕組みを継続的に使用し、ストーリーズの見落とし、「#PR」表記の確認漏れ、薬機法上確認が必要な表現の見過ごしといった現場の課題に応じて改善を重ねてきたとのことです。その運用経験をそのまま、事業会社向けのサービスとして提供するものです。

シビライズモニターでできること
1. フィード・リール・ストーリーズを記録
登録した公開アカウントのフィード、リール、ストーリーズを記録し、投稿の有無と内容を管理画面から確認できます。
24時間で表示が終了するストーリーズについても、アカウント登録後に記録された投稿であれば、掲載終了後に管理画面から確認することが可能です。
ギフティングリストや施策の起用者リストと照合することで、以下のような項目を一覧で把握できます。
- 投稿の有無
- 投稿日時と投稿形式
- 投稿内容
- 「#PR」など広告であることを示す表記の有無
- 画像内に表示されたテキスト
- ストーリーズなどに設定されたリンク先
- 投稿タグ、メモ、確認状況

2. 薬機法・景品表示法などの要確認表現を抽出(オプション)
気になる投稿について、キャプションだけでなく、投稿画像内に表示された文字もOCRで読み取り、薬機法や景品表示法などの観点から確認が必要と考えられる表現を抽出します。
チェック結果では、以下の情報を確認できます。
- 確認が必要と考えられる表現
- 確認対象となった理由
- 関連する法令や考え方
- 表現を見直す場合の代替表現案
本機能は、法令への適合性や違反の有無を確定するものではありません。同社が広告代理店として蓄積してきた薬機法関連の事例やクリエイティブフィードバックの知見をもとに、担当者や専門家による確認が必要と考えられる表現を「要確認候補」として提示する一次チェック機能です。

3. 自社・競合ブランドの投稿状況を継続的に把握
自社だけでなく、競合ブランドの公開アカウントやブランド名、キーワード、ハッシュタグなども登録できます。
特定アカウントの投稿本数や投稿時間帯の傾向と、登録したキーワードに関連する投稿ボリュームを並行して確認できるため、以下のような調査や分析に活用できます。
- 自社および競合ブランドの投稿量の比較
- 起用されているインフルエンサーの把握
- 投稿が集中する曜日や時間帯の把握
- キーワードやハッシュタグの投稿数推移
- 施策実施前後の投稿量の比較
- 競合施策の継続的なモニタリング

投稿の記録はCSV形式で出力でき、社内共有、施策レポート、競合分析などに利用することができます。
開発の経緯:クリックや成果の数字だけでは投稿の実態が見えなかった
シビライズモニターは、同社がインフルエンサーアフィリエイトの案件管理のために開発した社内ツールを起点としているとのことです。
開発のきっかけは、運用中の案件で感じた違和感だったということです。
投稿の事実や内容を確認できない状態のまま、クリックやコンバージョンだけが計上されている状況があったとのことです。その経路のLTVを社内で確認すると、想定していた水準に達していないケースがあることが判明しました。
さらに投稿の実態を確認すると、成果の数字だけからは把握できない複数の課題が見えてきたということです。
- 下書きで確認した内容と異なるクリエイティブ
- 下書き確認を経ないまま公開された投稿
- 「#PR」など広告であることを示す表記が確認できない投稿
- 薬機法上確認が必要と考えられる表現を含む投稿
- 確認する前に表示が終わってしまったストーリーズ
この経験から、投稿の有無と内容を後からいつでも確認できる仕組みを整備し、同社が運用するインフルエンサー案件で活用してきたということです。
事業会社限定で外部提供する理由
本サービスは、広告主自身が投稿の事実と内容を手元で確認できる状態を作ることを目的としています。
投稿の実態を確認できないまま施策を続けることは、メーカーにとって法令面だけでなく、ブランドの信用や広告予算の適正な管理という面でもリスクになり得ます。
同社は、自社の案件管理のために開発した仕組みを事業会社に直接利用してもらうことが、インフルエンサーマーケティング市場の健全化につながると考えているとのことです。
そのため、シビライズモニターの提供対象はメーカーなどの事業会社に限定し、広告代理店や同業他社への提供は行わないとしています。
代表コメント
CVLS株式会社の代表取締役である古澤譲二氏は、次のようにコメントしています。
「私たちは広告代理店として、投稿の事実を確認できないまま、成果の数字だけが動いている状態に何度も向き合ってきました。その都度、確認する手段を自分たちで用意するしかありませんでした。インフルエンサーマーケティングは、第三者の声だからこそ商品やサービスの魅力が伝わる、強いマーケティング手法です。だからこそ、広告主が投稿の事実をいつでも確認できる環境を持つことが、市場が健全に成長するための前提だと考えています。一人のインフルエンサーの投稿によって、ブランドが積み上げてきた信用が損なわれることのないように。私たちが自社のために作った道具が、メーカーの皆さまのブランドと信用を守る一助になれば幸いです。」
提供条件と料金
サービス提供開始日は2026年8月26日で、提供対象はメーカーなどの事業会社に限定されます。初期費用は5万円(税別)、月額料金は3万円(税別)からとなっています。年間契約の場合は月額換算2万5,000円(税別)からとなります。無料トライアルは2週間提供されます。
なお、シビライズモニターは公開アカウントを対象としたサービスです。非公開アカウントは対象外となります。また、外部サービスの仕様や投稿状況などにより、すべての投稿の取得を保証するものではありません。
会社概要
会社名はCVLS株式会社(読み:シビライズ)で、所在地は東京都渋谷区道玄坂1丁目21-1 渋谷ソラスタ3Fです。代表者は代表取締役の古澤譲二氏で、事業内容はインターネット広告代理業、インフルエンサーマーケティング支援、リテール配荷支援、ECコンサルティング事業、SNS投稿の記録・可視化SaaSの開発・提供となっています。
出典元:PRTIMES



















