AI広告運用エージェント「mureo」がAmazon Adsに対応、リテールメディア活用を支援

ログリー株式会社(本社所在地:東京都渋谷区、代表取締役:吉永浩和、証券コード:6579)は、同社が開発しオープンソースで公開しているAI広告運用エージェント「mureo(ムレオ)」について、Amazon Adsへの対応を開始したことを発表しました。

この対応により、Amazon Ads APIとの直接的な連携が可能となり、Amazon上で展開される広告キャンペーンの確認や、レポートの取得、さらには予算や入札、配信状態などの管理を、mureoが持つ戦略設計・安全管理・監査・学習といった仕組みを活用して実施できるようになりました。

今回の機能追加によって、mureoはこれまで対応してきたGoogle Ads、Meta Ads、LINEヤフー広告などの集客チャネルに加えて、商品の検索・比較・購入といった購買行動に近い場所であるAmazon Adsの運用サポートが可能となります。単に対応する媒体が増えたというだけではなく、認知や集客から購買接点に至るまでを一つの事業戦略として統合的に捉えることで、EC事業者やメーカー、ブランド、広告代理店におけるリテールメディアの活用を支える基盤としての領域を拡大していくとしています。

背景

EC市場の成長に伴い、購買接点に近いデータを有効活用できるリテールメディアは、ブランドやメーカーにとって重要性を増すマーケティングチャネルとなっています。しかしながら、実際の運用現場においては、検索広告やSNS広告、リテールメディアが媒体ごとに分断されており、担当者はそれぞれの管理画面やレポートを行き来しながら、予算の配分や改善のための施策を判断しなければならない状況があります。

特にECの領域では、同一商品であっても、認知から比較、指名検索、購入といった顧客の行動が複数のチャネルをまたいで発生します。個別の媒体だけを最適化しようとすると、事業全体としての成長よりも、媒体内部の指標改善が優先されてしまうケースがあります。mureoは、ペルソナやUSP、ブランドボイス、KPI、運用上の制約条件を記述した事業戦略を起点として、複数の広告プラットフォームを同一の判断基準で取り扱う仕組みを提供してきました。今回のAmazon Ads対応は、この考え方を購買接点に近いリテールメディアの領域へと拡張するものとなります。

Amazon Ads対応の概要

mureoは、Amazon Ads APIと直接連携する機能を新たに実装しました。利用者の認証情報は利用者自身の手元の環境で管理され、Amazon Adsへの操作については、mureoの承認機能やガードレール、監査ログなどの安全管理を経由して実行される仕組みとなっています。

主な対応領域は以下の通りです。

  • Sponsored Products、Sponsored Brands、Sponsored Display、Sponsored TV、Amazon DSPといったキャンペーン情報の取得
  • キャンペーン、広告グループ、広告、ターゲティング、ポートフォリオの参照および管理
  • キャンペーン単位および商品単位などの非同期レポート取得
  • 予算、入札、配信状態などの変更と、その変更履歴の記録
  • Amazon Marketing Cloud(AMC)のワークフローおよびクエリ実行支援
  • 広告アカウント、権限、請求関連情報などの確認

これらの機能をmureoの既存ワークフローと組み合わせることで、媒体ごとに異なる操作体系を覚える負担を軽減しながら、自然言語による状況確認、レポート取得、改善判断、変更操作が行えるようになります。なお、利用可能な機能は、Amazon Adsのアカウント種別や地域、権限、およびAmazon Ads APIが提供する機能によって異なります。

EC・リテールメディア領域で実現すること

今回の対応により、以下のような価値提供が実現されます。

第一に、集客施策と購買接点を同じ事業戦略で運用できるようになります。Google AdsやMeta Adsなどで需要を創出する施策と、Amazon上で商品を比較・購入する顧客に対してアプローチする施策を、共通のKPIやブランド方針、予算ルールに基づいて取り扱えます。媒体別の部分最適から、商品やブランド単位での全体最適へと判断の軸を広げることが可能です。

第二に、商品単位の広告成果を横断的な判断に活用できるようになります。Amazon Adsの商品単位レポートやキャンペーンデータを、他の広告媒体の成果と併せて確認できます。どの商品やブランドへ投資を集中させるか、認知施策と獲得施策をどのように組み合わせるかといった判断を、一つの運用環境で行うことができます。

第三に、EC事業者やメーカー固有の知見を継続的に蓄積できます。「セール前後は入札方針を切り替える」「新商品は一定期間、認知獲得を優先する」「ブランドごとに許容ACOSを変える」といった事業固有の判断基準をmureoの戦略や学習ファイルに記録し、次回以降の分析や提案に反映させることができます。

第四に、複数媒体・複数ブランドの運用負荷を軽減できます。広告代理店や複数ブランドを展開する企業では、媒体やブランド、商品群ごとに分かれた運用を横断的に確認する必要があります。mureoは共通のワークフローと統一された状態管理により、日次確認、予算進捗、レポーティング、変更履歴の確認を効率化します。

第五に、AIによる操作にも人が責任を持てる安全設計を実現しています。Amazon Adsへの変更操作は、実行前の確認、事業戦略に基づくガードレール、監査ログ、対象操作に対する変更前状態の保存とロールバックを組み合わせて管理されます。認証情報はローカル環境に保存され、AIとの会話に直接露出しない仕組みとなっています。

想定ユースケース

今回のAmazon Ads対応により、以下のようなユースケースが想定されています。

  • Amazonを主要な販売チャネルとするEC事業者の広告運用およびレポーティング
  • 複数商品や複数ブランドを展開するメーカーの横断的な広告予算管理
  • Google Ads、Meta Ads、LINEヤフー広告とAmazon Adsを併用する統合キャンペーン
  • 複数クライアントのリテールメディア運用を支援する広告代理店
  • Amazon Marketing Cloudを活用した分析業務の効率化

導入方法

mureoの設定画面でAmazon Ads APIアプリケーションの認証情報を登録し、Amazonの認可を完了すると、mureoからAmazon Adsの機能を利用できるようになります。なお、Amazon Ads APIの利用には、利用者自身によるAmazon Ads APIアクセス権限の取得が必要となります。

今後の展望

ログリー株式会社は、今回のAmazon Ads対応を、EC・リテールメディア領域への展開における第一歩と位置づけています。今後は、商品や在庫、売上、粗利などのコマースデータと広告データを組み合わせた意思決定、複数のリテールメディアを横断した運用、ブランドや商品の成長段階に応じた予算配分など、事業成果により近いAIマーケティング運用の実現を目指していくとしています。

mureoは、APIへの接続だけでなく、AIが事業戦略を理解し、安全に判断・実行・監査・学習するための運用レイヤーとして、対応プラットフォームと運用ナレッジを継続的に拡充していく方針です。

mureoについて

mureoは、広告運用に必要な戦略策定、配信診断、予算配分、クリエイティブ提案、緊急対応、レポーティング、学習蓄積を担う「ローカルで動くAI広告運用チーム」です。事業戦略を起点に複数の広告プラットフォームを横断し、認証情報や運用データを手元の環境で管理しながら、安全なAI広告運用を支援します。Apache License 2.0のオープンソースソフトウェアとして提供されています。

ログリー株式会社について

ログリー株式会社は、独自のアドプラットフォームを中核として、アドプラットフォーム事業、データプラットフォーム事業、SNSマーケティング事業を展開するテクノロジー企業です。ネイティブ広告配信ソリューションを主力としながら、AIを活用したプロダクト開発にも積極的に取り組んでいます。

会社名はログリー株式会社(東証グロース:証券コード6579)、代表者は代表取締役の吉永浩和氏、所在地は東京都渋谷区恵比寿一丁目19-15 ウノサワ東急ビル7階、事業内容はメディアテクノロジー事業、アドテクノロジー事業、データマーケティング事業です。

出典元:ログリー株式会社プレスリリース(PR TIMES)

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