
株式会社アト(東京都千代田区、代表取締役社長CEO:奈須田 洋平)は、20~60代の男女1,009人を対象に「ポスト投函広告の接触・選別・行動」に関する調査を実施しました。
デジタルマーケティングが中心となっている現代においても、ポスティング広告は生活者に直接届けられる媒体として、地域密着型のビジネスを中心に重要な接点となっています。しかし、配布数や反響率といった数値で評価されることが多く、生活者がポストを開けてから取捨選択するまでの心理プロセスや実際の行動については、十分に明らかにされていませんでした。
そこで同社は、生活者が実際にどのタイミングでポストを確認し、どのような基準で「自分に必要な情報」と判断しているのかを明らかにするため、本調査を行いました。
調査は2026年2月26日から27日の期間、PRIZMAによるインターネット調査として実施され、調査回答時に20~60代の男女と回答したモニター1,009人から回答を得ています。
この記事の目次
ポストの確認頻度は「ほぼ毎日」が7割近く、習慣として定着
まず「自宅のポストを確認する頻度」について質問したところ、「ほぼ毎日」と回答した人が66.1%と最も多く、「週に3~4回程度」が16.7%、「週に1〜2回程度」が13.1%となりました。
約7割の人が「ほぼ毎日」ポストを確認しており、投函物のチェックが日常的な習慣として根付いていることが明らかになりました。週に数回以上確認する人が大半を占めており、スマートフォンでデジタル情報を受け取ることが当たり前になった現在でも、ポストの確認頻度は高い水準を保っていることがわかります。
次に、1日の中でどのタイミングでポストを確認することが多いかを尋ねたところ、「夕方」が40.3%で最も多く、「夜」が23.4%、「特に決まっていない」が13.4%という結果になりました。
夕方から夜にかけての時間帯にポストを確認する人が約6割を占めており、通勤や通学、買い物からの帰宅タイミングに合わせてポストを開けるというライフスタイルが反映されていると考えられます。一方、朝や昼の割合が低いことから、日中に投函された広告は、夕方以降に他の郵便物と一緒にまとめて目を通される可能性が高いことが読み取れます。

さらに、曜日別の確認頻度については、「月曜日」が62.2%で最も多く、「水曜日」が57.8%、「金曜日」が43.2%となりました。
月曜日と水曜日に確認頻度が集中しており、週末を挟んだ週の初めや週の中盤に意識的にポストを確認している実態が見られます。対照的に、木曜日や週末の割合が相対的に低く、ポストの確認には曜日によって波がある可能性が考えられます。
約7割が投函されたチラシや案内物を「見ている」と回答

「自宅のポストを確認する際、投函されているチラシや案内物をどの程度見るか」について質問したところ、約7割が「ほぼすべて見る」(27.1%)、「ある程度見る」(43.2%)と回答しました。
大半の人が投函されたチラシや案内物に何らかの形で目を通していることがわかります。一般的にポスト投函広告は「すぐに捨てられる」というイメージを持たれがちですが、実際には手元に届いた情報を習慣的にチェックし、必要かどうかを判断するプロセスが機能していることが明らかになりました。
一方で、「ほとんど見ない」「まったく見ない」と回答した人に理由を尋ねたところ、「興味がないから」が72.3%で最も多く、「内容を信用できないから」が22.3%、「会社名や連絡先が不明瞭で怪しいから」「宛名のない投函物は見ないようにしているから」がそれぞれ14.3%となりました。
約7割が「興味がない」と回答しており、発信側と受け手の間に情報の根本的なミスマッチが生じていることがうかがえます。また、「内容を信用できない」「発信元が不明瞭」といった不信感に関する回答も上位に挙がっており、発信元の透明性や信頼感が担保されて初めて情報を読み込む姿勢になることが推測されます。
関心が高いのは「スーパーの特売情報」や「飲食店のキャンペーン」

チラシや案内物を「ほぼすべて見る」「ある程度見る」と回答した人に、目を通すことが多いカテゴリーについて尋ねたところ、「スーパー・ドラッグストア・生協の特売情報(日用品・食料品・セール・新店情報など)」が56.8%で最も多く、「飲食店・カフェのメニュー・キャンペーン情報(期間限定メニュー・クーポンなど)」が44.0%、「フードデリバリー・出前・宅食サービスの案内情報(ピザ・寿司、お弁当宅配、ミールキット、食材宅配など)」が33.9%という結果になりました。
日用品や飲食関連の特売情報など、生活に直結するカテゴリーが高い関心を集めています。毎日の食卓や家計に直接影響を与える情報は、生活者にとって実益が大きく、ポストから取り出した直後の選別をクリアしやすい傾向が見られます。
実際の行動は「来店」「保管」が上位に

「これまでに、自宅のポストに投函されたチラシや案内物を見て、どのような行動をとったことがあるか」と質問したところ、「行動したことはない」が40.5%で最も多かったものの、「店や施設に実際に足を運んだ」が25.8%、「チラシや案内物を保管した(クーポンを利用するためなど)」が24.0%という結果になりました。
実店舗への来店や保管、Web検索といった具体的な行動を起こしている人が一定数いることがわかります。特に、「足を運んだ」「保管した」という物理的な行動がWeb検索を上回っている点は、紙媒体ならではの保存性や地域性が活きている証拠といえます。
「行動したことはない」以外を回答した人に、行動した理由を尋ねたところ、「クーポンやプレゼント特典が魅力的だったから」が55.9%で最も多く、「興味がある商品・サービスだったから」が44.1%、「生活圏内(自宅から近い場所)の情報だったから」が37.9%となりました。
半数以上が「クーポンなどの特典」を理由に挙げており、目に見えるお得感が行動を起こす決め手になっていることがうかがえます。また、「生活圏内の情報」「知らなかった新しい情報」が上位に入っていることから、生活者はポストを通じて「近所の新しい発見」を求めている側面があることも推察できます。
投函物への印象は「負担感」と「期待感」で二極化

「自宅のポストに投函されるチラシや案内物について、主にどのように思っているか」について尋ねたところ、「自分に関係のない情報が大半で、処分の手間が負担である」が36.4%で最も多く、「たまに良い情報があるので、一応チェックしている」が33.0%、「必要な情報と不要な情報の差が激しい」が19.1%となりました。
「処分の手間が負担」というネガティブな印象が最多となる一方で、「良い情報があるのでチェックしている」「楽しみにしている」といったポジティブな期待感を持つ人も約4割に達しており、評価が二極化していることがわかります。投函される情報が受け手のライフスタイルに合致しているかどうかが、「有益な情報」と「不要な投函物」の境界線になっている可能性が高いと考えられます。
最後に、「自宅のポストに投函されるチラシや案内物について『こういうものなら、もう少し詳しく見てもいい』と感じるのはどのようなものか」について質問したところ、「クーポンや無料サンプルなどの特典が付いているもの」が49.9%で最も多く、「自分の趣味嗜好にパーソナライズされた内容」が26.0%、「どのようなものであっても見たいとは思わない」が18.8%となりました。
行動した理由と同様に、約半数が「特典」を求めており、明確な見返りが心理的ハードルを下げる要因であることが確認できます。また、「趣味嗜好にパーソナライズされた内容」や「発信元の信頼性」も上位に挙がっており、不特定多数への一斉配布というポスティングの特性がありながらも、「自分宛てだと感じる関連性の高さ」と「安心感」を求めていることがわかりました。
まとめ:ポスティング成功の鍵は「特典の魅力」と「信頼性・関連性の担保」
今回の調査により、生活者とポストに投函されたチラシや案内物とのリアルな接点や、情報の選別基準が明らかになりました。
20~60代の男女の6割以上が「ほぼ毎日」、多くの人が「夕方」や「夜」にポストを確認しており、投函物への接触機会そのものは高い水準にあります。また、約7割が投函されているチラシや案内物を「ほぼすべて見る」または「ある程度見る」と回答しており、ポストが生活者にとって身近で有効な情報の入り口として機能していることがわかります。
その一方で、投函されたチラシや案内物を見ない理由は「興味がないから」であり、受け手にとって「自分に関係のない情報=処分の負担」と見なされるシビアな現実も明らかになりました。
投函されたチラシや案内物をきっかけとした実際の行動を見ると、「実店舗への来店」や「チラシや案内物の保管」といった行動を起こす人が多く、動機は「クーポンの魅力」や「生活圏内の新しい情報」でした。この結果から、日常の消費に直結する即時的なメリットを求めており、物理的に手元に残る紙媒体の特性が行動を後押ししている様子がうかがえます。
今後のポスティング広告に求められるのは、単なる大量配布からの脱却です。生活者が「詳しく見てもいい」と感じる条件として、「パーソナライズされた内容」や「発信元の信頼性」が上位に挙がったことから、いかにターゲットの属性や生活圏に合わせた情報を届け、怪しさを払拭するかが重要になります。魅力的な特典を用意するのはもちろんのこと、「これは今の自分に必要な情報だ」と思ってもらえる工夫や、発信元がわかる安心感が、これからのポスティングで反響を生み出す鍵になると考えられます。
株式会社アトのポスティングサービスについて
今回調査を実施した株式会社アトは、ポスティングサービスを提供しています。同社のポスティングサービスは、業界NO.1の取扱量とスタッフ数を誇り、東京を中心に全国の主要都市へサービスを展開しています。
同社のポスティングの強みは、「真面目に届ける」ことを徹底した管理体制にあります。在庫管理は電子測量による1枚単位のデイリー管理を実施し、自社開発のGPSアプリを全スタッフに携帯させることで、リアルタイムの現在地情報と配布ルートを3秒に1回確認しています。これにより、より精度の高いポスティングを実現しています。
また、GIS(地理情報システム)を活用した詳細なエリアマーケティングも特徴です。顧客データ、GISデータ、アトオリジナルデータを組み合わせ、市区町村・町丁単位の属性データを駆使し、性別・年齢・年収はもちろん、過去実績から分析されたエリアと商品の親和性も加味しながら、独自の配布方法を提案しています。
ポスティング実績は過去3万社以上で、業種別にカテゴライズされたデータベースには、どこの地域でどんなクリエイティブがどれだけ効果があったのかが蓄積されています。2024年度の取扱量は業界NO.1の13億部を誇り、主要都市に60の支社を構える全国ネットワークで、顧客の販売促進に効果的な提案を続けています。
さらに、デザインや印刷、各種物流サービス、OOH広告など、ポスティングに付随する様々なソリューションも提供しており、街という媒体を活用した総合的なマーケティング支援を行っています。
効果に違いを生む最大の強みは、綿密なターゲティングです。エリア設定に際しては、GISを用いた地域属性でのセグメント、配布スタッフの目視による住居形態のセグメントなどを行い、見込み客に効率よくリーチできる配布方法を設計しています。
顧客の商品内容と商圏からターゲット層を把握し、過去の反響データベースを参照して類似データを取得。GISにてターゲット分析を行い、分析結果を基に的確なプランを設定してポスティングを実施します。さらに、反響結果を共有してもらうことでPDCAサイクルを回し、反響率の改善提案までを実施し、継続的な成果の向上を支援しています。
出典元:株式会社アト













