
アジアを拠点とするAIファーストカンパニーの株式会社クレッシェンド・ラボ(本社:東京都港区、代表:猪股唯耶氏)が、2026年第1四半期のプロダクト・アップデートにおいて、主力製品であるMAAC、CAAC、DAACの3製品を一斉に刷新したことを発表しました。
現在、多くの企業がAIシステムに投資を行っているものの、「期待通りの売上につながらない」という課題に直面しています。同社は、営業部門、カスタマーサービス部門、マーケティング部門といった各セクションに散らばっている断片的な顧客データを一元的に管理することで、顧客を360度の視点から理解することができるプラットフォームへと統合する「AIデータハブ」という仕組みを提供しています。
今回発表された「Product Launch (Vol.1)」は、定期的に実施されるアップデートの第一弾として位置付けられており、データの収集から整備、活用に至るまでのプロセスをAIが継続的に最適化する「完全なクローズドループ」を実現する5つの新機能がリリースされました。このクローズドループとは、施策の結果が次のデータ収集と最適化へとつながっていく循環構造を指しており、データを「活きた資産」かつ「AI-Ready」な状態で活用することで、すべての顧客との接点を収益へと結びつけることを目指しているとのことです。
この記事の目次
AI時代における競争優位性となる「活きた資産」の概念
クレッシェンド・ラボでは、顧客の最新の意図が反映された「ライブデータ」と、AIが即座に活用可能な「AI-Ready」の状態を組み合わせたものを「活きた資産」として定義しています。企業専用の「プライベートナレッジベース」を構築することにより、事実に基づいた回答を実現し、AI特有の問題であるハルシネーション(事実に基づかないもっともらしい誤回答)を根本的に排除する仕組みを確立しています。これにより、事実のみに基づいた高精度な1対1のコミュニケーションを実現する仕組みを「AIデータハブ」として提供しているとのことです。
2026年第1四半期にリリースされた新機能の詳細
今回のアップデートは、3つのフェーズに分けて展開されています。
フェーズ1:データ収集段階における機能強化
データ収集段階では、豊富なデータ接点を確保して「Data Rich」な状態を実現するために、2つの新機能が追加されました。
1つ目の新機能は「カスタム項目(Custom Field)」です。この機能により、自社システム内に保存されている顧客の趣味や嗜好、来店予約データなどを柔軟に取り込むことが可能となり、顧客プロファイルの解像度を大幅に向上させることができます。
2つ目の新機能は「CAAC音声通話と音声自動サマリー」です。営業活動やサポート業務における1対1の音声接客を、AIが自動的に要約し構造化します。これまでブラックボックス化していた通話データを、分析可能な「資産」へと変換することが可能になります。
フェーズ2:データ整備段階における機能強化
データ整備段階では、非構造化データを「AI-Ready」な状態へと変換するための新機能が導入されました。
新機能として追加された「DAAC顧客属性分析(Crescendo Audience Graph)」では、散在している会話履歴や行動履歴をAIが「興味タグ」や「購買意図シグナル」へと変換します。複数のチャネルにまたがる顧客IDを統合することで、完全な「顧客プロファイル」の構築を実現します。
フェーズ3:データ活用段階における機能強化
データ活用段階では、収益へとつなげるマルチチャネルアプローチを実現する2つの新機能が提供されます。
4つ目の新機能「MAACオムニチャネルシナリオ配信」では、LINEを起点として、SMS、Email、WhatsAppへとリーチを拡張します。顧客の行動パターンに応じて最適なチャネルを自動的に選択し、コンバージョン率の最大化を図ります。
5つ目の新機能「CAAC商品レコメンデーション」では、蓄積された顧客プロファイルに基づいて、AIが会話の流れの中で最適な商品を提案します。サポートの場面をそのまま「販売機会」へと進化させることができます。
画像:新機能5 CAAC商品レコメンデーション
台湾の飲食チェーンにおける導入事例と成果
同社は最新の活用事例として、台湾の飲食チェーン「點點心(DimDimSum)」における導入効果を紹介しています。
同店舗では、独自のプライベートナレッジベースを構築することで、以下のような顕著な成果を達成しました。顧客からの問い合わせの約70パーセントを自動対応することに成功し、カスタマーサービスの応答スピードを452倍へと改善しました。さらに、顧客の待ち時間を88パーセント短縮することができました。
画像:台湾の事例データ
企業の継続的成長を支援するAIデータハブの展望
AIツールの企業活用が一般的になった現在、競争力を左右する要因は「どれだけ質の高い顧客インタラクションデータを蓄積できるか」にあります。クレッシェンド・ラボは、今後も最新のAI技術を活用して顧客データを「活きた資産」へと変換し、企業の継続的な成長を支援していくとしています。
クレッシェンド・ラボについて
クレッシェンド・ラボは、台湾を拠点とするAIコミュニケーションクラウド企業として、AI技術とコミュニケーション技術を基盤に、企業の業務効率向上と顧客体験の向上を支援しています。アジア市場で蓄積してきた膨大なインタラクションデータを行動可能なインサイトに変換し、マーケティング、セールス、カスタマーサービスの価値最大化を実現しています。
同社は、MAAC(AIマーケティング自動化)、CAAC(AI対話エージェント)、DAAC(AIデータ洞察)を通じて、企業の自動化、データ統合、オムニチャネル施策を推進しています。台湾、日本、タイ、シンガポールを中心に800以上のブランドを支援しており、国際投資機関および多くの業界パートナーから高い評価を得ています。
また、長年にわたる技術力とローカライズ対応が評価され、台湾では4年連続でLINE Technology Partner – Gold認定を取得しています。タイではLINE Developer Partner Expert(最上位)認定を受けており、2025年には日本でもLINE Technology Partner認定を取得しました。これにより、アジアで唯一、3市場すべてのLINE技術認定を保有する企業となっています。
日本法人は、2022年1月に設立され、東京都港区六本木に拠点を構えています。代表は猪股唯耶氏が務めています。台湾本社は2017年6月に設立され、CEOは薛覲(シュエ・ジン)氏が務めています。
出典元:株式会社クレッシェンド・ラボ












