
Z世代を中心とした若年層において、SNSが単なる「情報収集ツール」から「購買行動を促進するプラットフォーム」へと進化しています。
特にTikTokは、動画コンテンツを通じて商品を体験的に理解できる新たな購買導線として、マーケティング業界から大きな関心を集めています。
このたび、株式会社ZIKにより、全国に居住する15歳から30歳までの男女300名を対象として、TikTok Shopに関する認知度や利用状況について詳しい調査が実施されました。
この記事の目次
TikTok Shopの利用経験は2割弱、まだ浸透の初期段階に
「TikTok Shopを利用したことがありますか?」という質問に対して、「はい」と回答したのは全体の19.33%にとどまる結果となりました。
残りの約8割は「利用したことがない」と答えており、TikTok Shopはまだ成長途上のサービスであることが明らかになっています。
性別で見ると、利用経験者は男性が36名、女性が22名となり、やや男性の利用比率が高い傾向が見られました。
ただし、全体の傾向としては利用層が限定的であり、今後の認知拡大や利用促進に期待が寄せられています。

認知経路は「TikTok広告」と「インフルエンサー投稿」が中心
TikTok Shopを「知っている」と回答した人に対して認知経路を尋ねたところ、「インフルエンサーの投稿」が60.34%、「TikTok広告」が55.17%と、この2つが上位を占める結果となりました。
一方、「友人・知人からの紹介」は24.14%、「ニュース・記事」は10.34%と、外部経路からの認知は限定的であることが分かりました。
このことから、TikTok Shopの認知はTikTokアプリ内で完結するプロモーションやユーザー生成コンテンツが主要なドライバーとなっていることが明らかになっています。

購入ジャンルは「コスメ・美容」「ファッション」に集中
購入経験がある方に購入したジャンルを尋ねたところ、「コスメ・美容」が55.17%、「ファッション」が46.55%とツートップの結果となりました。
この2つのカテゴリーで全体の過半数を占めており、男女ともに人気が高いジャンルであることが確認されました。
特筆すべき点として、ファッションとコスメの両ジャンルともに男性の購入比率がやや高くなっており、オンラインで気軽に購入できるTikTok Shopの特性が作用していると考えられます。
その一方で、「食品・飲料」が32.76%、「ガジェット・家電」が29.31%と一定数の回答が見られ、実用性の高い商品ジャンルも支持を集めつつあることが特徴的です。

利用頻度は「月1回」ペースが最多、ライトユーザーが主流
TikTok Shopの利用頻度について尋ねた結果、「月に1回程度」が34.48%で最も多く、次いで「月2〜3回程度」が18.97%、「週2回以上」が17.24%という順になりました。
「ほとんど利用しない(月1回未満)」という回答も17.24%あり、全体としてはライト層を中心とした利用構造になっていることが分かります。

利用理由は「利便性」と「価格」、動画を通じた購買体験にも注目
TikTok Shopを利用する主な理由として最も多かったのは、「決済や配送が便利だから」で51.72%、続いて「価格が安いから」が31.03%、「限定商品があるから」が29.31%という結果でした。
加えて、「エンタメ性がある(動画で楽しみながら買える)」という回答も27.6%あり、ショート動画を通じたユニークな購買体験がユーザーのモチベーションになっていることが明らかになりました。

まとめ
今回実施された調査から、15歳から30歳までの若年層全体において、TikTok Shopの利用率はまだ低い水準にあるものの、実際に利用している層では美容やファッションカテゴリーへの強い支持があり、利便性・価格・限定性のバランスで評価されていることが明らかになりました。
今後の展望としては、より幅広いカテゴリーへの展開や、口コミ・レビューの信頼性を強化することを通じて、「一度使って終わり」ではなく、動画による体験を軸にした購買の習慣化をどのように生み出すかが、成長のカギとなるでしょう。
調査概要
調査期間:2025年10月9日
調査主体:自社調査
調査対象:[居住地]全国、[年齢]15歳〜30歳、[性別]男女
有効回答数:300
調査方法:インターネット調査
出典元:株式会社ZIK プレスリリース













