
株式会社バニッシュ・スタンダード(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小野里 寧晃)は、国内外3,000以上のブランドに導入されている店舗スタッフDXアプリ「STAFF START」において、新機能「なかよしミラー」を2025年9月30日(火)より正式リリースすると発表しました。この新機能は、消費者の顔写真とSTAFF STARTで投稿されたスタイリング画像をAIで合成し、ECサイト上で素早く複数の試着体験を可能にするものです。

先行導入企業では、スタッフコーディネートの閲覧だけを行ったユーザーと比較して、なかよしミラーを活用したユーザーのコンバージョン率(CVR)が2.6倍に向上したとのことです。この機能の最大の特徴は「AIヘッドチェンジ」技術を採用している点で、消費者は自身の顔写真1枚を用意するだけで、約20秒という速さで髪型ごとスタッフのスタイリングに「変身」することができます。
さらに、AIの画像生成はバックグラウンドで同時に複数処理されるため、ユーザーは生成を待っている間も他の商品を閲覧できるストレスフリーな設計になっています。また、LINE等で試着画像を簡単にシェアできる機能により、これまで一人で行うことが多かったECサイトでの買い物体験を、友人と会話しながら楽しめる新しい顧客体験へと変革します。
この記事の目次
ECにいまだ残る課題「楽しさ」を、AIによる試着で提供
「STAFF START」は、店舗スタッフによる自社ECサイトやSNS上でのオンライン接客を実現するスタッフDXツールです。商品を実際に手に取ることができないというECの大きな課題に対して、同サービスはこれまで店舗スタッフによるスタイリングやレビュー投稿を通じて実店舗の接客を再現してきました。
しかし、お客様がファッションアイテムの購入を決める際に最も重要な体験のひとつである「試着」と、そこで生まれる「これが似合う!」「こっちの方がいいね」といった友人や店員とのコミュニケーションによる「買い物の楽しさ」をオンラインで提供することには依然として課題が残っていたようです。
今回リリースされる「なかよしミラー」は、単なるバーチャル試着ではなく、買い物のプロセスそのものを"楽しいイベント"へと変化させることを目指しているとのことです。
なかよしミラーの3つのポイント
POINT1 髪型も自分に。「フェイスチェンジ」を超えた「ヘッドチェンジAI」
この機能では、顔だけでなく髪型まで含めて自分に変えられる「ヘッドチェンジ」技術を採用しています。正面の顔だけでなく、多くのAIが苦手とする横顔や俯いた顔でも自分の顔に変換できるのが特徴です。
POINT2 生成はわずか20秒、スタッフのスタイリング投稿の数だけ試着が可能
全国の店舗スタッフが日々投稿する数多くのコーディネートが、すべてお客様の試着室として利用できます。試着したいコーディネートを選ぶと、AIによる画像生成はバックグラウンドで実行されるため、ユーザーは生成完了を待つ必要なく同時に複数の試着ができ、他のコーディネートや商品を探し続けることが可能です。気づいた時には試着が完了しているという、非常にスムーズなユーザー体験を実現しています。
POINT3 孤独なECから、「なかよし」と楽しむ試着体験へ
同機能のコンセプトは「友達と楽しむ試着室」です。試着した画像はLINEなどのSNSでシェアが可能なため、「どっちがいいかな?」と友人と相談するといった、実店舗での買い物でしか味わえなかったコミュニケーションの楽しさをオンラインで実現します。これにより、これまで一人で行う作業だったECでの購入体験を、エンターテインメント性豊かな購買体験へと変化させます。
これらの機能により、お客様自身の試着だけでなく、「似合うかわからない」という理由でハードルが高かった洋服のギフト購入についても、贈りたい相手に似合うかどうかを確認できる安心感を持って購入することが可能になります。
試着をしたお客様のリアル店舗での体験も向上させ、オムニチャネル接客を実現
バニッシュ・スタンダード社は今後、店舗・ECの購買データが確認でき、どんな提案をすると購入に繋がるかを接客支援AIがサポートする「オムニチャネル顧客カルテ」と「なかよしミラー」の連携も予定していると発表しています。これにより、ECで試着をしたお客様が実店舗に来店した際に、スタッフが顔データを元にお客様を認識し、オンラインでの興味を踏まえた"オムニチャネル接客"の実現を目指しているとのことです。
スタッフDXアプリケーションサービス「STAFF START」について
「STAFF START」は、店舗スタッフによる「店舗」と「EC」の接客を支援し、売り上げ最大化を実現するスタッフDXサービスです。
店舗スタッフが商品のスタイリングやレビューを自社EC・SNSに投稿できるオンライン接客機能に加え、オフライン(店舗)では、お客様の店舗・EC双方の購買・行動データをAI分析し、その情報を把握した上で店舗スタッフがお客様対応できる「オムニチャネル接客」を実現しています。これにより、お客様一人ひとりに寄り添った豊かな体験を提供することが可能となっています。
同サービスを利用しているブランド数は3,000を超え、アパレルや化粧品、家具・家電、雑貨、食品、サービスなど多様な業種・業界に広がっています。また、流通経由売上(※)は、2,091億円を達成したとのことです。
※流通経由売上:各社ECサイトにおいて、STAFF STARTで投稿したコンテンツ経由で購入された売上。複数のコンテンツを経由した場合は最後に見たコンテンツのみを計上した総額。
ファンコマースプラットフォーム「FANBASSADOR」について
「FANBASSADOR」は、企業が顧客やOB・OG(アルムナイ)など、その企業が好きな人="ファン"と繋がり、「ファンバサダー(Fan+Ambassador)」としてECの共創やスポット雇用を可能にするサービスです。企業・ブランドのファンを集めるUGC機能「キュレーション」は、Instagram投稿をハッシュタグ検索し、ユーザーへの自社ECサイトへの掲載依頼や投稿商品の紐付け、掲載作業、効果測定まで行うことができます。
株式会社バニッシュ・スタンダードについて
同社は、「STAFF START」の開発・運用を主な事業としています。
- 本社所在地:東京都渋谷区神宮前 1-8-14
- 代表取締役:小野里 寧晃
- 事業内容:「STAFF START」の開発・運用
今回発表された「なかよしミラー」機能は、EC上での試着体験を革新し、オンラインショッピングの新たな可能性を広げるものとして注目されています。AI技術の進化と共に、バーチャルな試着体験がより身近で実用的になることで、ECサイトにおける購買体験の向上が期待されます。
出典元:株式会社バニッシュ・スタンダード プレスリリース