
株式会社Squad(本社:東京都港区、代表取締役:杉浦稔之)は、デジタルマーケティングのワンストッププラットフォーム『Squad beyond(スクワッドビヨンド)』において、アドフラウド対策機能「ムダ広告ストップ」を大幅にアップデートし、提供を開始したことを発表しました。このアップデートにより、同社のプラットフォーム「Squad beyond」以外で制作されたLP(ランディングページ)でも、不正なアクセスやクリックを遮断し、広告費の意図しない消費を防止することが可能になります。
この記事の目次
アップデートのポイント
今回のアップデートにより、以下の新機能が追加・強化されました。
どこで作られたLPでもアドフラウド対策
これまでSquad beyondのシステム上で作成・配信がされたLPでのみ利用可能だった「ムダ広告ストップ」が、独自に作成したLP、他社システムで作成されたLPなど、どこで作られたLPでも対応するようになりました。これにより、より多くの広告主が、LPの制作環境を問わず、不正なトラフィック・攻撃から広告費用と広告資産を守ることができるようになります。
特許出願中の独自技術と独自のID「SBS-ID」
従来多く見られるIPアドレスによる不正検出に頼らず、独自の「SBS(Squad beyond Security)-ID」によるアドフラウド検出に対応しました。IPアドレスを頻繁に変更するような悪質なアクセスに対しても、より精度の高い対策が可能になっています。
広範なデータ活用
「Squad beyond」は、国内ネット広告市場の約30%を支えるまでに成長し、その膨大なデータを活用した独自の不正検知システムを構築しました。これにより、常に進化するアドフラウドの手法にも迅速に対応し、不正を行うアクセスをブロック、不正を行う相手には広告配信をしない「配信除外設定(カスタムオーディエンスなどへの連携)」や、不正データを広告成果レポートから削除する「レポート除外(集計から除外するデータクリアリング)」などもあわせ、広告効果の向上を強力にサポートします。
ムダ広告ストップ

図1のように、悪意あるアクセスが広告(AD)経由でLPにアクセスすると、Squad beyond上で作成されたLPがアクセス情報を記録します。Squad beyondは国内ネット広告の約3分の1で活用されており、このすべてのページでアクセスを管理しています。システムはアクセスログから不正クリックを判定し、ブロックリストに登録します。リスト登録以後のアクセスは「このアクセスはブロックされました」と表示され、ブロックされます。

図2では、作成したブロックリストを各広告媒体の除外設定に連携する仕組みを示しています。例えば、広告設定でカスタムオーディエンスを設定し配信除外設定をすると、カスタムオーディエンスにブロックした情報が自動で連携されます。これにより、悪意あるアクセスに対して広告表示自体を停止し、CPMやCPCが発生しないようにして広告費を守ることができます。

図3は、不正なアクセスをSquad beyondのLPで検知し、リスト化して広告配信を停止する仕組みを表しています。国内最大級のプラットフォームだからこそできる一連の機能がアドフラウド対策であり、株式会社Squadは特許出願中とのことです。
これまでは、アクセスの検知からアクセスブロック、広告配信除外設定への連携が各アカウントやサービスごとに行われていましたが、今後はSquad beyond独自のIDを活用することで、Squad beyondを利用するすべてのLPへのアクセスを総合的に検知することが可能になりました。
一部のLPで不正と判定されたアクセスも、Squad beyondのネットワーク(ネット広告の3分の1以上を扱う業界最大級のプラットフォーム)と配信システムの中で検知するため、精度高くアクセスブロックや配信除外設定に適用することができます。
例えば、A社の広告を見てA社のLPを閲覧し、その後、全く別のB社の広告をクリックしてB社商品のLPを閲覧した場合、A社・B社ともにSquad beyondの配信サーバやLPを活用していれば、同一のアクセスと判定することが可能になります。いずれかのLPで不正なアクセスをした場合、いずれのアクセスもブロックすることができるようになります。
また、この不正なアクセスをリスト化し、配信設定における除外リストに適用することで、Squad beyond以外で作成、配信されているLPを運用していても、配信をコントロールできるようになります。これにより、他所で発生した不正アクセスを適用できるため、未知のリスクにも対応が可能になりました。
Squad beyondはネット広告の30%超・約3分の1で使われているため、膨大なデータを持ち、このアクセス情報から判定することができます。これは国内で最大級のプラットフォームだからこそできる機能であり、これらは独自の技術を用いて特許出願中だとのことです。
新機能開発の背景
デジタル広告市場が拡大する一方で、アドフラウドによる広告費のムダ(消費、搾取、消耗)が深刻な問題となっています。株式会社Squadはこれまで、自社プラットフォームを通じてこの問題に取り組んできましたが、「Squad beyond」を利用していない広告主からも同様の課題解決を求める声が多数寄せられていたといいます。
そこで同社は「すべての人に公平な広告環境を」という思いから、プラットフォームの壁を越えてアドフラウド対策を提供できるよう、本機能の大型アップデートを決定しました。特許出願中のこのサービスでは、独自の「SBS-ID」技術と、市場全体の30%を占める同社のデータ基盤を組み合わせることで、より強固で精度の高いアドフラウド対策を実現しています。
「ムダ広告ストップ」機能の全体像
今回のアップデートで強化された「ムダ広告ストップ」の機能は、不正なアクセスをブロックし、効率的な広告運用を実現するものです。

同機能は、無駄な広告クリックを除外し、不正アクセスを精度高く自動判定します。AIの最適化を補完する形で、ブロックも除外も個別設定が可能で、Google・Meta・LINE・Yahooなど、どの媒体でも対応しています。アドフラウド対策が月額固定で無制限・使い放題という点が特徴です。
Squad beyond(スクワッドビヨンド)とは

Squad beyondは、株式会社Squad(旧社名 株式会社SIVA シヴァ。2025年1月社名変更)が運営する、デジタルマーケティングのワンストッププラットフォームです。デジタル広告を配信するために必要な企画・制作・審査・配信・テスト・分析・レポート、アドフラウド対策まで一連の機能を1つに統合し、一気通貫で運用する環境を提供しています。
具体的には、LP制作エディタ、LPO・検証分析ABテストやヒートマップ、独自ダッシュボード、チームメンバーや社内外問わず多様なメンバーとのコミュニケーション機能、さらには広告配信サーバや独自ドメイン対応まで、デジタルマーケティングのほぼすべてを内包しています。2020年7月に正式にサービスを開始し、利用実績は大手代理店や大手メーカー、事業主様を中心に、2025年に1,000社以上の企業に導入され、年間推定9,000億円の広告配信に利用されているとのことです。
国内ネット広告市場の約3分の1に活用される実績とパートナーの声を礎に、これら一連の機能を月額定額SaaSサービスで提供しています。配信サーバや専任サポートチームによる支援も含まれており、ツールの提供のみならず、広告素材の制作や運用支援、マーケティングコンサルも提供しています。
会社概要

会社名:株式会社Squad (旧社名 SIVA。2025年1月社名変更)
所在地:東京都港区芝5丁目26−16 Mita-S-Garden 4F
代表者:代表取締役社長 杉浦稔之
設 立:2016年10月
事業内容:"Squad beyond"を主に、デジタルマーケティングSaaS・プラットフォーム企画・開発・提供(プラットフォーム事業)。カフェ運営(コミュニティ事業)
出典元: 株式会社Squad プレスリリース