AI普及に伴う企業のプロモーション活動に関する調査結果

株式会社レイクルー(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:藤本 太樹、営業部 部長:佐々木 一磨)が、企業のプロモーション責任者を対象に「AI普及下における企業のプロモーション活動に関する調査」を実施いたしました。これにより、AIの普及が企業のプロモーション責任者のデジタル広告に対する考え方や、今後のプロモーション活動の方針を明らかにしました。

背景

最近では生成AIが急速に普及しており、私たちのビジネスや日常生活の在り方が根本から変わろうとしています。特にマーケティングやプロモーションの分野では、検索エンジンの使用方法が変化し、消費者が情報を収集するプロセスが大きく変わったため、Webサイトへのトラフィックが減少する可能性が懸念されています。このような状況の中、企業のプロモーション責任者は現状をどのように捉え、将来に向けてどのような戦略を描いているのでしょうか。株式会社レイクルーでは、プロモーション活動の実態と今後の展望を明らかにするため、「AI普及下における企業のプロモーション活動に関する調査」を行いました。

調査サマリー

・企業のプロモーション責任者の約6割が、AIの普及によって現在利用されているデジタル広告の有効性が向上すると考えています。

・多くのプロモーション責任者が自社のプロモーション活動において、AIの普及による変化に対応する際に直面している課題は「AI活用に関するノウハウ・知見の不足」となっています。

・プロモーション責任者の6割以上が、AIの普及による変化に対応するための具体的なプロモーション戦略を策定中または既にその戦略に取り組んでいます。

・AIの普及に対する主な対応策としては、「AIツールの導入・活用」や「社内人材のスキル開発・再教育」が挙げられます。

・今後注力したいプロモーション施策には「動画やライブ配信等のコンテンツ強化」や「プレスリリースを活用したPR活動」があります。

・プロモーション予算について、AIの普及に際し重点的に投資を増やす予定の領域は1位「AI関連ツールへの投資」、2位「データ分析基盤の強化」、3位「人材育成・採用」です。

調査概要

調査期間:2025年9月1日~9月5日

調査方法:インターネット調査

調査対象:企業のプロモーション責任者(20代~50代の男女)

調査人数:220名

モニター提供元:RCリサーチデータ

※本調査におけるプロモーション責任者は、SEO、検索広告、ディスプレイ広告など、デジタル広告施策を包括的に実施している企業のプロモーション責任者を指します。

企業プロモーション責任者の約6割が、AIの普及により、現在主流のデジタル広告の有効性が今後向上すると考えています

まず、プロモーション責任者に「AIの普及によって、現在主流のデジタル広告(検索広告、ディスプレイ広告など)の有効性が今後どのように変化すると思いますか」と尋ねたところ、1位が「やや向上する」で33.6%、2位が「大幅に向上する」で25.9%、3位が「変わらない」で20.5%という結果となりました。1位と3位の回答を合わせると約60%の回答率となり、企業のプロモーション責任者の約6割がAIの普及により、現在のデジタル広告の有効性が今後向上するだろうと考えていることが分かりました。

自社プロモーション活動のAI普及による変化への対応課題は「AI活用に関するノウハウ・知見の不足」

次に、プロモーション責任者に「勤める企業のプロモーション活動について、AIの普及による変化への対応課題は何ですか」と尋ねたところ、1位が「AI活用に関するノウハウ・知見の不足」で42.7%、2位が「費用対効果の測定が困難」で38.2%、3位が「情報セキュリティやプライバシーの保護」で37.3%という結果となりました。このことから、最も多くのプロモーション責任者がAIの普及による変化への対応課題として「AI活用に関するノウハウ・知見の不足」を感じていることが分かりました。

企業プロモーション責任者の6割以上が、AIの普及に対応する具体的なプロモーション戦略を策定、またはすでに取り組んでいます

さらに、プロモーション責任者に「勤める企業はAIの普及による変化に対するプロモーション戦略を策定中ですか」と尋ねたところ、1位が「具体的な戦略を策定中である」で33.6%、2位が「情報収集・検討段階である」で31.4%、3位が「すでに取り組んでいる」で28.2%という結果となりました。合計すると、60%以上のプロモーション責任者がAIの普及による変化に対応するための具体的なプロモーション戦略を策定している、またはその戦略にすでに取り組んでいることがわかりました。

企業のプロモーション責任者が行っている主な取り組みは「AIツールの導入・活用」や「社内人材のスキル開発・再教育」

AIの普及による変化に対して何らかの対応を進めていると回答したプロモーション責任者に「勤める企業のプロモーション活動について、どのような取り組みを行っていますか」と質問したところ、1位が「AIツールの導入・活用」で46.8%、2位が「社内人材のスキル開発・再教育」で42.0%、3位が「データ収集・分析基盤の整備」で41.0%という結果となりました。これにより、自社のプロモーション活動においてAIの普及による変化に対する主な取り組みは「AIツールの導入・活用」や「社内人材のスキル開発・再教育」であることが明らかになりました。

今後注力していきたいプロモーション施策は主に「動画やライブ配信等のコンテンツ強化」や「プレスリリースを活用したPR活動」

さらに、「勤める企業のプロモーション活動において、AIの普及による変化を考慮して、今後注力したい施策は何ですか」との質問に対し、1位が「動画やライブ配信等のコンテンツ強化」で42.3%、2位が「プレスリリースなどを活用したPR活動」で34.1%、3位が「顧客体験のパーソナライズ」や「コミュニティマーケティング」で32.3%という結果となりました。このことから、企業のプロモーション責任者がAIの普及による変化を考慮し、今後注力したい施策は「動画やライブ配信等のコンテンツ強化」や「プレスリリースを活用したPR活動」であることが分かりました。

重点的に投資を増やす予定の領域のトップ3は、1位「AI関連ツールへの投資」、2位「データ分析基盤の強化」、3位「人材育成・採用」

最後に、調査で「プロモーション予算に関して、AIの普及による変化を考慮して、重点的に投資を増やす予定の領域は何ですか」と尋ねたところ、1位が「AI関連ツールへの投資」で41.8%、2位が「データ分析基盤の強化」で39.6%、3位が「人材育成・採用」で37.3%という結果が得られました。これにより、プロモーション責任者が自社のプロモーション予算を考慮した上で、AIの普及による変化において特に重視している投資領域は「AI関連ツールへの投資」であることが改めて確認されました。

まとめ

今回の調査結果により、企業のプロモーション責任者の約6割が、AIの普及によってデジタル広告の有効性が今後向上すると考えていることが明らかになりました。また、AIの普及による変化への対応課題として最も多く挙げられたことは「AI活用に関するノウハウ・知見の不足」でした。さらに、プロモーション責任者の6割以上がAIの普及に対応するための具体的なプロモーション戦略を策定中または既にその戦略に取り組んでおり、自社のプロモーション活動において、AIの普及による変化に対応するための主要な取り組みは「AIツールの導入・活用」や「社内人材のスキル開発・再教育」となっております。今後の注力施策としては「動画やライブ配信等のコンテンツ強化」や「プレスリリースを活用したPR活動」が期待されており、重点的に投資を増やす予定の領域には「AI関連ツールへの投資」が最も多くの支持を集める結果となりました。

出典元:株式会社レイクルー プレスリリース

コマースピックLINE公式アカウント

コマースピックメルマガ