ロジレスの「LOGILESS」送り状発行システムにエニキャリが連携追加、EC事業者の出荷作業効率化と配送品質向上を実現

2025年6月27日 2025年6月27日

コマースピック編集部　プレス配信チーム

株式会社ロジレス（所在地：東京都品川区、代表取締役CEO：足立直之）が提供するOMS・WMS一体型のEC自動出荷システム「LOGILESS」に新たな連携機能が追加されました。今回、株式会社エニキャリの送り状発行システム連携機能が実装されたことで、「LOGILESS」からエニキャリの送り状発行用データを簡単に出力できるようになり、EC事業者の作業効率化と出荷ミス低減が期待できます。

この連携により、EC事業者などの荷主企業は、特に都市部を中心とした地域で配送スピードの向上、配送料コストの削減、配送品質の向上といったメリットを享受できるようになりました。

この記事の目次

1 主なポイント
2 連携の背景
3 OMS/WMS/DMSとは
4 連携の概要と利用方法
5 今後の展開について
6 トラポーチについて
- 6.1 株式会社エニキャリについて

主なポイント

「LOGILESS」から簡単にエニキャリの送り状用データのダウンロードが可能になりました
出荷関連作業の効率化とミスの軽減が実現します
「LOGILESS」利用企業はエニキャリ配送サービスを簡単に利用できるようになりました

連携の背景

近年のEC市場拡大に伴い、EC事業者や倉庫事業者は小ロット・多品種・高頻度配送への対応を求められる中、出荷遅延や誤出荷などの課題を抱えています。また、配送リードタイムの短縮や配送料削減を実現するためには、配送エリアや荷物サイズに応じて最適な配送事業者を選択する必要があります。

しかし、複数の配送事業者を使い分けるためには、OMS（受注管理システム）やWMS（倉庫管理システム）に登録された情報から、エリアやサイズなどの条件でフィルタリングしてデータを作成し、DMS（配送管理システム）や送り状配送システムに取り込むといった煩雑な作業が発生していました。

このような課題を解決し、作業の簡便化と自動化、出荷精度の向上を実現するため、今回の連携が実現しました。

OMS/WMS/DMSとは

・OMS（Order Management System：受注管理システム）：EC事業者などが注文受付から商品出荷までを管理するシステムです。商品や在庫の管理、受注処理、出荷指示などの機能を備えており、受注業務の効率化とミス防止を図ります。

・WMS（Warehouse Management System：倉庫管理システム）：倉庫内の在庫や作業状態を管理するためのシステムです。入出荷伝票の発行、在庫やロット、保管場所の管理など、倉庫業務の効率化を図ります。

・DMS（Delivery Management System：配送管理システム）：運送事業者など向けの配送業務を管理するためのシステムです。配送依頼、配車計画の作成などの機能を備えており、配送業務の自動化を図ります。

連携の概要と利用方法

連携の利用方法は非常にシンプルです。「LOGILESS」システム上でエニキャリを配送事業者として選択し、ダウンロードボタンを押すだけで送り状発行用のデータをCSVファイル形式で取得できます。このファイルを、エニキャリが提供する送り状発行システム「トラポーチ」に取り込むことで、すぐに送り状を発行することができます。

エニキャリの配送サービスを利用することで、EC事業者などの荷主は特に都市部を中心に、当日配送などの迅速な配送サービス、配送料の削減、配送品質の向上といったメリットを享受できるようになります。

今後の展開について

株式会社エニキャリでは、今後も様々な事業者との協業やシステム連携を通じて、物流業務の自動化や効率化を進めていく方針です。さらに、データ連携による需要予測や配送最適化アルゴリズムの高度化を推進し、特に都市部における持続可能な物流インフラの強化を図っていくとのことです。

トラポーチについて

「トラポーチ」は株式会社エニキャリが提供する送り状発行システムで、送り状の発行と同社の配送管理システム（ADMS）への配送依頼を一元的に行うことができるシステムです。シンプルな操作性と効率的な配送依頼プロセスを実現しています。

株式会社エニキャリについて

エニキャリは設立以来、シェアリングエコノミーを通じて「地域に愛される持続可能なラストマイル物流インフラ」の実現を目指し、フィジカルインターネットインフラの構築を推進しています。配送管理システムを中心に、デリバリーおよびテイクアウトサイトの構築、企業の規模や要件に応じた配送システム開発、共同配送網や個社専用配送網の構築・提供など、ラストマイル物流を総合的に支援しています。

小売業、EC事業者、不動産デベロッパー、配送事業者など、業種や業態を問わず顧客のニーズに応じた最適なラストマイル物流の構築・運用支援を行う物流DX企業として活動しているとのことです。

※フィジカルインターネットとは、トラック等の輸送手段と倉庫のシェアリングを基盤とする、業務効率化・稼働率向上と燃料消費量・CO2排出量低減による持続可能な物流の実現に向けたロジスティクスシステムで、日本政府が2040年までに目指す新しい物流モデルです。データを塊で送信するパケット交換＝インターネット通信から着想を得ているためフィジカルインターネットと呼ばれています。