ジモティースポット八王子の実証実験、約22,000品のリユース成功でごみ減量効果約100トンを達成

株式会社ジモティーが運営する地域情報サイト「ジモティー」は、東京都八王子市と2022年9月から実施している「ジモティースポット八王子」の実証実験を継続することを発表しました。同実証実験では2024年4月~2025年3月の期間に、持ち込まれた不要品の約94%に当たる約22,000品のリユースに成功し、粗大ごみ減量効果は約100トンと試算されています。また、本事業は環境省が公募した「令和6年度使用済製品等のリユースに関する自治体モデル実証事業」に採択されており、両者の連携によるリユースの取り組みが環境省の公募事業に採択されるのは3年連続となります。

ジモティースポットについて

ジモティースポットは、「不要になったけれどもまだ使えるモノ」を地域のコミュニティ内で譲り合うことができるサービスです。持ち込み希望の方は、ジモティースポットに持ち込むだけで、手軽に必要とする方へ譲渡することが可能です。譲り受け希望の方は、持ち込まれたモノの情報を地域の情報サイト「ジモティー」で検索し、ジモティースポットで引き取ることでマッチングが成立する仕組みとなっています。

◆不要品を持ち込む方のメリット

・簡単に不要品を引き渡せるため、気軽に地域のリユースに参加可能です

◆不要品を譲り受ける方のメリット

・手に取りやすい価格でリユース品を購入・譲受できます
(例. 炊飯器が300円、椅子が0円など)

◆自治体のメリット

・ごみとして捨てる以外にリユースする選択肢を持つことが可能になり、ごみ減量活動の促進につながります

ジモティースポット八王子

実証実験の結果について

2024年4月1日~2025年3月31日の期間において、持ち込まれた不要品の約94%に当たる約22,000品以上の不要品のリユースに成功したことが報告されています。ごみの減量効果は、約100トンと試算されており、八王子市は3年連続で2023年度も人口50万人以上の自治体の中で1人1日当たりのごみ排出量が最も少ない自治体となっています。

株式会社ジモティーのリユース拠点におけるごみ減量の取組み結果

これまでジモティーでは16自治体でジモティースポットを運営しており、2024年の1年間で累計約30万点(約1290トンのごみ減量*)のまだ使えるモノをリユースしています。また、2024年10月25日に愛知県名古屋市に開設した「ジモティースポット名古屋」ではオープンから3ヶ月で約100トンのごみ減量*を達成するという結果を出しています。

*持ち込まれた不要品の平均重量、リユースされた件数から算出

「ジモティースポット八王子」の詳細

住所:東京都八王子市北野町596-3 あったかホール1階
営業日時:金・土・日曜日 10:00~16:30 (祝日を含む、年末年始を除く)
※今後の状況により変更する場合があります。

ジモティースポットは、地域内でのリユース促進を目的としたサービスであり、まだ使えるけれど不要になったものを地域内で循環させる仕組みを提供しています。このような取り組みは、単にごみを減らすだけでなく、地域コミュニティの活性化や資源の有効活用という観点からも大きな意義を持っています。

持ち込まれる品物は多岐にわたり、家具や家電、日用品、子供用品など様々なアイテムが含まれます。これらは適切な状態チェックを経て、必要としている方に適正価格で譲渡されます。価格設定は非常にリーズナブルで、中には無料で提供されるものもあり、経済的な負担を減らしながらリユースに参加できる点が利用者から高く評価されています。

八王子市での実証実験が高い成果を上げていることは、このモデルの有効性を示すものであり、環境省からの継続的な支援を受けていることからも、その社会的意義の高さがうかがえます。ジモティースポットの特徴は、従来の不用品回収やリサイクルショップとは異なり、地域密着型のリユースシステムであることです。これにより、地域内での物の循環が促進され、輸送に伴う環境負荷も低減されています。

また、ジモティーというプラットフォームを活用することで、オンラインとオフラインを融合させたハイブリッド型のサービスモデルを実現しています。これは、デジタル技術の活用によって、より効率的かつ広範囲なマッチングを可能にしています。

利用者アンケートによれば、このサービスを利用することで「不要品の処分が簡単になった」「欲しいものが安価に手に入るようになった」といった声が多く寄せられており、市民生活の質の向上にも寄与していることがわかります。

このような取り組みは、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」にも直接的に貢献するものであり、サステナブルな社会の実現に向けた具体的な施策として注目されています。今後、さらに多くの自治体での展開が期待されるとともに、企業や団体との連携によって、より包括的なリユースエコシステムの構築が進むことが期待されます。

出典元: 株式会社ジモティー プレスリリース

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