
株式会社アドウェイズの中国子会社である愛徳威広告(上海)有限公司は、日本企業向けに中国市場向け越境EC支援の窓口を新設したことを発表しました。同社は越境EC支援で培ったノウハウを活かし、中国市場への参入を検討する日本企業に対して、より広範なサポートを提供していくとのことです。
この記事の目次
越境EC支援の実績と設立背景
近年、コロナ禍からの回復に伴い、訪日外国人観光客数は着実に増加傾向にあります。これに伴い、観光・飲食・ショッピングなどのインバウンド消費も再び活性化してきています。特に注目すべきは中国人観光客の動向です。日本への団体旅行の規制緩和により、中国人観光客による消費行動には顕著な回復が見られています。
市場調査によると、多くの中国人観光客は訪日中に日本の商品やブランドに触れる経験をし、それをきっかけに帰国後も越境ECを通じて日本商品を再購入するケースが増加しているとのことです。この「体験後の継続購入」という消費パターンは、日本企業にとって大きなビジネスチャンスとなっています。
一方で、日本企業側からは以下のような課題や疑問の声が多く寄せられているという実情があるようです:
- 「中国市場向けに事業を始めたいが、どこから着手すべきか分からない」
- 「中国でのSNS運用のノウハウや分析方法を知りたい」
- 「他社の成功事例や最新トレンドを共有してほしい」
このような日本企業からの要望に応えるため、愛徳威広告(上海)有限公司(ADWAYS CHINA)は越境EC支援の窓口を新設することになりました。ADWAYS CHINAは、中国市場における豊富なマーケティング支援実績を持ち、これまでも大手越境ECプラットフォームへの出店サポートや広告・販促施策の運用など、多角的な支援を提供してきたとのことです。
今回の窓口新設は、そうした実績を活かし、中国市場の特性や課題を理解した上で、日本企業のニーズに応えることを目的としています。具体的には、越境ECを通じた中国人消費者への販売を検討している日本企業に対して、スムーズな導入と効果的な運用をサポートするためのワンストップサービスを提供するとのことです。
日本企業に向けた充実したサポート体制
新たに開設された窓口では、越境ECへの参入を検討する日本企業が安心して利用できる環境が構築されています。ADWAYS CHINAは、アウトバウンド支援チームによる日本語での対応を行うほか、以下のような包括的なサポートを提供する予定です:
- セミナー・情報交換会の開催:最新の中国市場動向や成功事例の共有
- 戦略設計と出店準備:市場分析に基づく事業戦略の立案と実行支援
- SNSの運用支援:中国特有のSNSプラットフォームでの効果的な運用方法指導
- プロモーション施策:現地消費者に響く販促企画の立案と実施
- 効果測定と分析:データに基づく施策の評価と改善提案
これらのサポートは一気通貫で提供されるため、中国市場に不慣れな日本企業でも、戦略設計から実際の運用、効果測定に至るまで、シームレスな支援を受けることができます。
中国市場は独自のデジタルエコシステムやビジネス習慣を持っており、日本とは異なる特性があります。例えば、中国では「微信(WeChat)」や「小紅書(RED)」「抖音(Douyin)」などのSNSが消費行動に大きな影響を与えており、これらのプラットフォームでの効果的なマーケティング戦略が成功の鍵を握ります。
ADWAYS CHINAは2004年の設立以来、中国市場でのマーケティング活動を支援し続けており、そのノウハウと実績は多くの企業から高い評価を得ているとのことです。今回の窓口設置により、そうした専門知識と経験が、より多くの日本企業にとってアクセスしやすいものになると期待されています。
アドウェイズグループの国際展開支援ビジョン
株式会社アドウェイズは今後も、グループ各社のグローバルな知見とネットワークを活かし、インバウンドとアウトバウンドの両面から企業の海外展開をサポートしていく方針です。インバウンドとは訪日外国人向けのマーケティング支援、アウトバウンドとは日本企業の海外展開支援を指します。
特に昨今は、デジタル技術の進化により、国境を越えたビジネス展開がより身近になっています。一方で、各国・地域の文化や消費者行動、法規制などの違いから、海外展開には多くの障壁も存在します。アドウェイズグループは、そうした複雑な国際ビジネス環境において、企業の成長を支援するパートナーとしての役割を担っているとのことです。
今回の中国市場向け越境EC支援窓口の設置は、そうしたビジョンの一環として位置づけられています。中国は世界最大級のEC市場を持ち、日本製品に対する関心も高いことから、多くの日本企業にとって魅力的な市場です。しかし、独自のビジネス環境や消費者心理を理解することが不可欠であり、そこにアドウェイズグループの専門性が活きることになります。
サービス提供企業の概要
愛徳威広告(上海)有限公司について
2004年に設立された株式会社アドウェイズの100%出資子会社です。中国を拠点に、デジタルマーケティング、越境EC、戦略コンサルティングなど、広告サービスにとどまらない幅広い視野での課題解決を行っています。中国市場特有のデジタル環境やビジネス慣行に精通し、日本企業の中国進出を総合的にサポートしています。
株式会社アドウェイズについて
2001年に設立され、2006年に東証マザーズ、2020年に東証一部に上場、2022年には東証プライム市場に移行した企業です。「全世界に『なにこれ すげー こんなのはじめて』を届け、すべての人の可能性をひろげる『人儲け』を実現する」というパーパスを掲げています。アプリ・Webの包括的なマーケティングを支援する広告事業、テクノロジーを駆使した新しい広告表現や広告効果最大化を実現するアドプラットフォーム事業、ライフスタイル事業、DX事業など、多岐にわたる事業を展開しています。日本をはじめ、アジアを中心とした海外への事業展開も積極的に行っています。
今回の越境EC支援窓口の設置により、日本企業の中国市場進出がより円滑になることが期待されます。中国市場特有の複雑さを理解し、適切な戦略立案から実行までをワンストップでサポートする体制は、多くの企業にとって心強い支援となるでしょう。
出典元:株式会社アドウェイズ プレスリリース