LINEヤフー株式会社が提供する事業者向けサービス「ヤフー・データソリューション」は、人々が気になる「効果」に関する検索ビッグデータを分析したレポート「みんなが気になる『効果』とは？検索ワードで探る人々の関心」を公開しました。このレポートでは、Yahoo!検索のデータを活用して、「効果」という言葉とともに検索されるキーワードの傾向や、検索者の行動パターンなどを詳細に分析しています。
この記事の目次
「効果」の検索キーワードは4つの大きなカテゴリに分類できる
「Yahoo!検索」で検索された「効果」を含むキーワードのうち、上位2,000件をAIを活用して分析したところ、「健康・美容」「食材・飲料」「ライフスタイル」「テクノロジー」という4つの大きなカテゴリに分類できることが明らかになりました。
「健康・美容」カテゴリには、カロナールなどの医薬品のほか、レチノールやビタミンDといった美容目的で広く活用されている成分が含まれています。「食材・飲料」カテゴリでは、豆乳や甘酒、ハチミツなどの食品が「効果」とともに検索されていました。また、「ライフスタイル」カテゴリではヨガや瞑想といった活動が、「テクノロジー」カテゴリではブルーライトカットや空気清浄機などの製品が「効果」という言葉と一緒に検索されていることがわかりました。
「効果」を検索する人は体の不調改善に関する情報を求めている
このレポートでは、各カテゴリで多く検索されているキーワードについて、ユーザーがその前後でどのような検索を行っているかという行動パターンも調査されています。その結果、いずれのカテゴリにおいても共通して、身体の不調を改善する方法を検索している傾向があることが判明しました。
例えば、「豆乳 効果」というキーワードで検索したユーザーは、同じ検索セッション内で「血圧を下げる 方法」や「血糖値を下げる 治し方」などのキーワードも検索していることがわかりました。このことから、高血圧や血糖値の数値に悩む人々が、その改善策として豆乳の効果に興味を持っていることが推測できます。
このように、「効果」とともに検索されているキーワードやその前後の検索行動を分析することで、ユーザーが抱える潜在的なニーズや課題を読み取ることができるのです。企業のマーケティング担当者や商品開発者にとって、こうした情報は消費者のニーズを理解するうえで貴重なデータとなります。
2025年の注目トレンド？「耳つぼジュエリー 効果」の検索数が急上昇
レポートでは、直近の検索データを分析した結果、検索数が急上昇しているキーワードも明らかにされています。「新玉ねぎ 効果」や「花粉症 マスク 効果」などの季節性が強いキーワードに加えて、特に注目すべきは「耳つぼジュエリー 効果」というキーワードの急増です。
「耳つぼジュエリー」とは、チタン製のボールが付いたシールを耳に貼ることで、耳つぼを刺激しながらおしゃれも楽しめる施術のことです。このキーワードの検索数は2024年10月と2025年3月を比較すると約6.8倍に増加しており、わずか半年間で急激な伸びを示しています。特に昨年末から検索数が増加していることがデータから読み取れます。
さらに興味深いのは、「耳つぼジュエリー 効果」で検索したユーザーの他の検索キーワードです。これらのユーザーは「よもぎ蒸し 効果」「アサイー 効果」「ピラティス 効果」なども検索する傾向があり、美容と健康に強い関心を持っていることがうかがえます。こうした検索行動のパターン分析から、消費者のライフスタイルや価値観を推測することも可能になります。
ビッグデータの社会的価値の還元を目指して
「ヤフー・データソリューション」は、今後もビッグデータの持つ可能性と魅力を広く伝えていくとともに、収集・分析したデータの価値を社会に還元するためのさまざまな取り組みを推進していく方針です。検索データの分析を通じて見えてくる社会のトレンドや人々の関心事は、企業のマーケティング戦略や商品開発に役立つだけでなく、社会課題の解決にもつながる可能性を秘めています。
このような取り組みは、ビッグデータを活用した新しいビジネスモデルの創出や、より効果的な社会貢献活動の実現にも寄与することが期待されています。「効果」に関する検索データの分析もその一環として、人々の健康や美容、ライフスタイルに関する関心の変化を捉える貴重な試みといえるでしょう。
ヤフー・データソリューションについて
「ヤフー・データソリューション」は、LINEヤフーの多様なサービスから得られるビッグデータを活用し、企業や自治体向けに事業の創造や成長支援、課題解決などにつなげるインサイトを提供するサービスです。同サービスでは、検索データや人流データをもとにお客様自身で分析できるデスクリサーチツール「DS.INSIGHT」と、オーダーメイドでビッグデータを活用した課題解決を支援する「DS.ANALYSIS」などを提供しています。
重要な点として、このサービスでは統計化されたデータのみを取り扱っており、個人を識別可能な情報は一切含まれていません。つまり、プライバシーに配慮しながらビッグデータの価値を最大化する仕組みが構築されているのです。
今回公開された「効果」に関する検索ビッグデータ分析レポートは、こうしたサービスの一環として提供されており、ビッグデータを活用したマーケティングや商品開発、サービス改善などに関心を持つ企業や研究者にとって参考になる情報が満載です。検索データから見えてくる消費者の潜在ニーズや行動パターンは、今後のビジネス戦略を考える上で重要な示唆を与えてくれるでしょう。
出典元：LINEヤフー株式会社 プレスリリース
