ヴィアゲートとFUSION、広告視聴データと感情分析を活用した認知広告の新運用モデル提供へ業務提携開始

スマートフォンによる動画広告やパッケージ、ウェブサイトの視聴調査とAIインタビューを組み合わせたインサイト調査プラットフォーム「エモミルリサーチ」を提供し、データドリブンなインサイト解析に強みを持つヴィアゲート株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:下崎守朗)は、「デジタル」と「クリエイティブ」を掛け合わせ「新しい問いを立て、新しい答えをつくる。」をミッションとするデジタルクリエイティブエージェンシーの株式会社FUSION(本社:東京都渋谷区、代表取締役:前田遼介)と、広告視聴データと感情分析を活用した、認知広告の新たな運用モデルの提供に向けた業務提携を開始したことを発表しました。

ヴィアゲートとFUSION 業務提携

協業の背景と目的

従来の認知型広告では、完全視聴率やCPMといった中間KPIを軸に運用されることが一般的であり、最終的なKPIであるブランドリフトの成果は、施策終了後に調査を通じて確認されてきました。そのため、施策実施中においては「この運用方針が目的に対して適切であるかどうか」を判断する手段が乏しく、改善の打ち手が限られているのが現状でした。

こうした背景のもと、ヴィアゲート株式会社は「時間経過やシーン単位の視聴データ」や「感情分析に基づくインサイト解析」により、クリエイティブが"どのように見られ"、"どのように感じられたか"を可視化・定量化できる独自技術を提供しています。

今回の協業では、これらの技術を活用することで、成果に寄与する表現や構成要素を特定し、施策"実施中"におけるクリエイティブおよびメディアの再設計を可能にする、新たなPDCAモデルの構築を目指しているとのことです。

FUSIONとしても、ブランド広告において"リアルタイムな運用改善"を可能にする新しい土壌を築いていくことが重要であると捉えており、これまで培ってきたデジタル戦略やクリエイティブ設計の知見を活かし、本取り組みをスタートしたと発表しています。

ヴィアゲートのソリューションで取得できるデータ

ヴィアゲート株式会社が提供するインサイト調査プラットフォーム「エモミルリサーチ」では、従来の数値評価では捉えきれなかった"視聴の質"や"感情の動き"を可視化・データ化することが可能になるとのことです。エモミルリサーチでは、動画視聴中のユーザーの視線・表情・発話・反応スピードなどを解析し、以下のようなデータを取得します。

  • 時間経過やシーン単位での視線の動きや離脱タイミング
  • 特定の秒数や場面での感情の揺れ(好意・関心・驚きなど)
  • 視聴完了率・興味がなく離脱などの定量行動データ
  • AIインタビューを通じた、深層心理のテキスト定性データ

これらを掛け合わせることで、「どの瞬間に何が伝わり、どこで興味が離れているのか」といった、動画単位ではなく、時間経過やシーン単位での精緻な効果測定が可能になるということです。

共同パッケージの概要

本パッケージは、認知型広告にヴィアゲート株式会社の視聴データソリューションを掛け合わせることで、これまで難しいとされてきた「認知型広告における広告運用のPDCA」を、定量的に実行可能な仕組みとして提供するものです。具体的なプロセスは以下の通りです。

  • 配信前、または配信初期(例:開始3日後)に、シーン単位の簡易ブランドリフト調査をエモミルリサーチを活用し、実施
  • 得られた視聴データとエモーショナルデータをもとに、施策目的の到達に貢献したシーンや構成要素を特定
  • その分析結果を活用し、クリエイティブの再編集やメディアプランの最適化を即時に実施
  • 施策終了後はさらに深い分析を行い、次回施策に向けたクリエイティブ設計の示唆を抽出

本パッケージの最大の特長は、「配信中の広告を止めずに、即時にデータ取得と改善ができること」だということです。ヴィアゲート株式会社が提供するエモミルリサーチを通じて、視聴者の反応をシーン単位で可視化・分析し、それをもとにFUSIONは配信中のクリエイティブやメディアプランを即時最適化するとしています。

これにより、「施策が終わってから改善を考える」のではなく、施策"中"にPDCAを回すことが可能になります。また、これまで曖昧だった「認知型広告の効果」を、視聴数値と感情反応の両面から高い解像度で把握でき、クリエイティブとメディアの両軸を連動させた、本質的な広告設計が可能になるとのことです。

今後の展望

ヴィアゲート株式会社とFUSIONは、本パッケージの提供を通じて、ブランド広告における設計・運用のプロセスに"定量的な改善"の視点を根付かせることを目指していくとしています。今後は、本パッケージを起点に、ヴィアゲートの"インサイトデータテクノロジー"とFUSIONの"クリエイティブ×デジタル"領域で得られた知見を活かしながら、より実践的で拡張性のあるソリューションの共同開発・提供を継続的に進めていく予定です。

株式会社FUSIONについて

FUSIONは、「デジタル」と「クリエイティブ」を掛け合わせ、ビジョンを見立てる力で「新しい問いを立て、新しい答えをつくる。」ことをミッションに掲げる広告会社です。

既存の広告会社の枠にとらわれず、理想を欲張りながら実現するアプローチで、さまざまな企業のブランディング・獲得支援を行っています。

  • 本社所在地:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2丁目1-12 VORT AOYAMA Ⅱ 10階
  • 設立:2020年3月9日
  • 代表取締役:前田遼介

ヴィアゲート株式会社について

ヴィアゲート株式会社は、「価値ある情報により、誰もが閃き、合理的に意思決定できる社会基盤を構築する」というミッションのもと、人の「自然なコミュニケーション解像度」をそのままに取得・分析する革新的なデータマーケティングテクノロジーを開発・提供しています。

  • 代表取締役社長:下崎守朗
  • 所在地:東京都渋谷区桜丘町18-4 二宮ビルR140

「エモミルリサーチ」は、スマートフォンによる動画広告やパッケージ、ウェブサイトの視聴調査とAIインタビューを組み合わせたインサイト調査プラットフォームです。このプラットフォームを通じて、ユーザーの反応を詳細に分析し、より効果的な広告運用を実現することが可能となります。

今回の業務提携により、ヴィアゲート株式会社の持つデータ解析技術とFUSIONのクリエイティブ・デジタル領域の知見が融合することで、広告主に対してより効果的で実践的なソリューションを提供することが期待されています。特に認知型広告において、これまでは施策終了後にしか効果測定ができなかった部分を、リアルタイムで測定・改善できる仕組みを構築することで、広告効果の最大化を目指します。

このような取り組みは、広告業界におけるデータ活用の新たな形を提示するものであり、今後の広告運用の在り方に大きな影響を与える可能性があります。広告主にとっては、より効率的な予算配分や、効果的なクリエイティブ制作の指針を得られるというメリットがあり、結果として広告ROIの向上につながることが期待されます。

ヴィアゲート株式会社とFUSIONは、今後も継続的に協業を深め、広告業界に新たな価値を提供していく予定です。

出典元: ヴィアゲート株式会社 プレスリリース

コマースピックLINE公式アカウント

コマースピックメルマガ