
オンラインストア向けアプリ「Lipify(LINE連携ツール)」を開発した株式会社カシミラ(本社:東京都世田谷区、代表取締役:田中 希育)は、デジタルマーケティングプラットフォーム「dotdigital」を運営するDotdigital(所在地:東京都港区、代表:上崎 理会子)との連携を開始しました。
この連携により、Dotdigitalが提供するデータドリブンなマーケティングを基に、ブランドはより効率的で低コストなLINE配信を実現できます。さらに、AIによるシナリオ提案の活用によって、マーケティング活動の作業負担が軽減されることが期待されています。
■LipifyとDotdigitalによるメッセージ配信の可能性 - メールとLINEの共生
今回の連携は「ブランドの顧客体験向上のため、より効果的に顧客に情報を届ける」ことを目指しています。LINE公式アカウントはブランドと顧客のコミュニケーションツールとして重要視される一方、メール通知も今なお多くの場面で活用されています。
その結果として、同じメッセージをLINEとメールの両方で配信するシチュエーションが増加していますが、これは優れた顧客体験を保証できず、事業者のコストを増大させるといった課題を招いているのです。
この課題を解決する手法として、LipifyとDotdigitalの連携による「配信コストが安価なメールを最初に配信し、効果がなければLINEに切り替える」方法が挙げられます。メールとLINEを別軸で捉えるのではなく、情報を統合し一本化することで、顧客の反応を見極めたより効果的な配信が可能となります。
■Dotdigitalを経由したLINE配信の具体例
以下は、今回の連携により可能となる「店舗イベントの告知をメールで配信し、7日間後に閲覧されない場合にはLINEでも同内容を送信する」というシナリオの具体例です。この配信方式は、「顧客の特性に合ったコミュニケーションチャンネルを用いることで、より心地よい顧客体験を提供し、クーポン経由のコンバージョン率向上を目指す」設計となっています。
①クーポンリマインダープログラム
対象:全顧客
目的:クーポンコードを利用してCVRを向上させる
シナリオ概要:
- (メール送信)キャンペーンメール(クーポンコード付き)を送信
- (待機)7日間待機
- (分岐)メールを開封したか確認
- (Yesの場合)プログラム終了
- (Noの場合)LipifyよりクーポンコードのリマインダーをLINEで送信
- (Noの場合)プログラム終了

■Lipifyについて
Lipifyは、ShopifyとLINEの会員IDを連携させるアプリで、ID連携によってステップ配信やセグメント配信などのLINEメッセージをShopifyの顧客に対して送信できます。また、実店舗との連携機能も備えており、LINE上でのShopify会員登録や会員バーコードの発行、ShopifyPOSおよびスマレジでの読み取りが可能です。ShopifyにおけるOMO施策の重要なツールとして注目されています。
Lipify(リピファイ):https://lipify.jp/
Lipify [Shopifyアプリストア]:https://apps.shopify.com/lipify-crm
【Lipifyの機能特徴】
① Shopifyの会員IDとLINEIDを連携
② メッセージ配信
セグメント配信、自動配信、個別チャット
③ POS連携(ShopifyPOS、スマレジ)
データ連携:会員情報連携、商品情報連携、在庫情報連携、受注情報連携
LINE上での店頭会員登録、会員バーコード表示、POS読み取りが可能
④ 分析
・セグメント配信の:配信数、クリック数、購入数、購入金額
・自動配信
Dotdigital連携による配信数、クリック数、購入数、購入金額
■Dotdigitalについて
Dotdigitalは、ノーコード・オールインワンのマーケティングオートメーションを提供するCXDPです。多チャネル、多店舗、多通貨・多言語に対応し、Eメール、SMS、LINE、ウェブ、広告、ソーシャルメディア、アプリ通知など多様なタッチポイントを顧客との間に築くことが可能です。また、Shopify、ec force、Salesforce、Adobe Commerceなどのシステムとの連携により、データの統合管理も容易に実現しています。
Dotdigitalは国内外で4500社以上の企業を支援し、ALBIONやDHLなどさまざまな業界の企業に利用されています。さらに、MAツールとして初めてISO 14001を取得し、再生可能エネルギーのみを使用した運営を行っています。
【Dotdigitalの日本代表 上崎 理会子 コメント】
この連携により、事業者様のニーズに応じたサービスを提供できることをお知らせでき、大変嬉しく思います。メールとLINEの配信がシナジーを持つことで、より良い顧客体験が実現できることを期待しております。