
タレントドリブンマーケティングを推進するエイスリーグループの一員である株式会社エイスリー(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:羽地 健、以下「エイスリー」)と株式会社A3X(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:澤 宏明、以下「A3X」)は、タレントを広告・PR施策に起用したいと考える、または既に実施したことのあるマーケティングおよび広報/PR担当者111名を対象にタレント起用の意向に関する調査を行いました。
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01|タレントを選定する際、最も重視されるのは「タレントとブランドイメージの整合性」(63.1%)ですが、「スケジュール調整が困難」(54.1%)といった実務上の課題も浮き彫りになっています。
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02|タレントの起用に際して、96.0%が「専門機関への相談」を希望しています。
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03|タレントの不祥事に関しては、81.1%が「以前よりタレント起用の意向が低下した」とし、94.6%がリスク対策の必要性を認識しています。
※今回の調査における「タレント」の定義には、「俳優、アイドル、お笑い芸人、インフルエンサー、VTuber、キャラクターなど、表舞台に立ち、タレント性を備える人または物」が含まれています。
この記事の目次
タレント起用の効果として最も多いのは「企業または商品・サービスのブランドイメージ向上」(70.3%)
「Q1.広告・PR施策においてタレントを起用することで、どのような効果が得られると思いますか。(複数回答可)」(n=111)の問いに対し、「企業または商品・サービスのブランドイメージ向上」が70.3%、「企業または商品・サービスの認知拡大」が64.9%、「商品・サービスの販売促進」が49.5%という回答が得られました。

・企業または商品・サービスのブランドイメージ向上:70.3%
・企業または商品・サービスの認知拡大:64.9%
・商品・サービスの販売促進:49.5%
・企業または商品・サービスのブランド想起:46.8%
・従業員の士気向上:29.7%
・競合との差別化:26.1%
・話題化/バズる施策の構築:22.5%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
タレント選定で重視されるのは「タレントとブランドイメージとの整合性」と「ターゲット層との親和性」
「Q2.自社の広告・PR施策において起用するタレントを選ぶ際、特に何を重要視しますか。(複数回答可)」(n=111)に対する回答では、「タレントとブランドイメージとの整合性」が63.1%、「ターゲット層との親和性」が51.4%との結果が得られました。

・タレントとブランドイメージとの整合性:63.1%
・ターゲット層との親和性:51.4%
・タレントファンの熱量:45.9%
・タレントの知名度:45.9%
・タレントが自社の商品やサービスへの愛着:41.4%
・タレントの好感度:39.6%
・タレントの話題性:23.4%
・タレントによるSNSでの影響力:19.8%
・タレントの専門性や経験:16.2%
・タレントのスケジュール調整の容易さ:12.6%
・タレントの広告起用経験の有無:11.7%
・その他:0.0%
・特にない:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
タレント起用に関する主な課題は「スケジュール調整の難しさ」と「効果測定の難しさ」
「Q3.自社の広告・PR施策にタレントを起用する際に感じる主な問題は何ですか。(複数回答可)」(n=111)への回答では、「スケジュール調整が難しい」が54.1%、「効果測定の難しさ」が52.3%、「契約条件の交渉が複雑」が50.5%という結果でした。

・スケジュール調整が難しい:54.1%
・効果測定が難しい:52.3%
・契約条件の交渉が複雑:50.5%
・費用が高い:46.8%
・適切なタレントの選定が難しい:43.2%
・タレントによる不祥事などのリスク:28.8%
・社内での承認プロセスが複雑:14.4%
・競合他社とタレントの起用が重なる可能性:9.9%
・特にない:0.9%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
90.1%が「タレントを起用したい」との意向を示す
「Q4.自社の広告・PR施策においてタレントを起用したいと思いますか。」(n=111)の問いに対し、「非常にそう思う」が28.8%、「ややそう思う」が61.3%という結果が得られました。

・非常にそう思う:28.8%
・ややそう思う:61.3%
・あまりそう思わない:8.1%
・全くそう思わない:0.9%
・わからない/答えられない:0.9%
タレント起用の際、96.0%が「専門会社への相談」を希望
Q4で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「Q6.自社の広告・PR施策にタレントを起用する際に、専門の会社に相談したいと思いますか。」(n=100)の質問を行ったところ、「非常にそう思う」が33.0%、「ややそう思う」が63.0%という結果が示されました。

・非常にそう思う:33.0%
・ややそう思う:63.0%
・あまりそう思わない:4.0%
・全くそう思わない:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
まとめ
本稿では、自社の広告およびPR施策にタレント起用を検討または実施しているマーケティング・広報/PR担当者111名を対象にした調査結果を報告しました。
タレント選定では「タレントとブランドイメージの整合性」(63.1%)や「ターゲット層との親和性」(51.4%)が重視されることが明らかになりました。一方で、タレント起用には「スケジュール調整が難しい」(54.1%)や「効果の測定が難しい」(52.3%)という問題点も指摘されています。
また、90.1%がタレントを起用する意向を持ち、96.0%が専門機関への相談を希望していることが注目されます。さらに、最近のタレント不祥事に関連して、81.1%が「以前よりタレント起用の意向が減少した」とし、94.6%がリスク対策の必要性を感じているという結果も得られました。
この調査結果からは、タレント起用への期待と、リスクやスケジュール調整に関する課題が見えています。したがって、タレント起用の際にはリスク管理を含む包括的なマネジメント体制が求められると言えるでしょう。
出典元:株式会社エイスリー