
ビッグデータプラットフォームを運営する株式会社True Data(トゥルーデータ、本社:東京都港区、代表取締役社長:米倉 裕之、証券コード4416)が、自社で収集した統計データを基に2025年1月のドラッグストアおよび食品スーパーマーケットにおける売上伸長カテゴリを発表しました。
同社の分析によると、「米」はその価格の上昇に伴って売上金額が増加しましたが、売上個数はわずかに減少したことが確認されました。この「米」を補う形で、食品スーパーマーケットでは主食系カテゴリの「包装餅」「スパゲッティ」「冷凍ピザ・グラタン類」が売上を伸ばしている状況です。
さらに、西日本では寒波の影響を受けやすい日が多く、降水量も平年より少なくさわやかな空気が続いた1月には、「鎮咳去たん薬」や「キャンディ・キャラメル」といった喉をケアする商品がドラッグストアでの売上を押し上げました。

【2025年1月の消費動向】
■「米」の売上金額は前年比1.5倍、売上個数は微減
「米」の値上がりにより、食品スーパーマーケットでは前年同月と比較して売上金額が58.4%増加し、ドラッグストアでは54.6%増加しました。しかし、売上個数は食品スーパーマーケットで2.8%、ドラッグストアで2.0%それぞれ減少しています。過去1年間にわたる「米」カテゴリ全体の平均売価は安定して前年比を上回っており、特に夏以降その上昇幅は顕著です。政府による備蓄米の放出が今後の米の消費動向に与える影響が注目されています。
■「米」の代替となる主食系カテゴリの売り上げが伸長
「米」の価格上昇を受けて、代替の主食系食品の需要が増加しています。食品スーパーマーケットにおいて、「包装餅」の売上は前年同月比で9.4%増、「スパゲッティ」は8.7%増、「冷凍ピザ・グラタン類」は8.2%増となっています。
■乾燥からのどをケアする商品の売り上げが伸長
全般的に降水量が平年よりも少なかったこの1月には、せきやたんに対する対策商品、および乾燥からのどを労わる商品の売上も増加しました。ドラッグストアでは「鎮咳去たん薬」の売上金額が前年同月比で33.3%増、売上個数は23.6%増加し、のど飴などを含む「キャンディ・キャラメル」の売上金額も10.9%増、売上個数も6.5%増加しています。
■「乳酸飲料」「蜂蜜」「ココア」の売り上げが伸長
寒さや乾燥が気になる1月では、免疫ケアを目的とした商品の売上も見られ、「乳酸飲料」や「蜂蜜」、「ココア」がそれぞれ前年同月比で業績を伸ばしました。食品スーパーマーケットの「乳酸飲料」は17.8%、蜂蜜は16.7%、ココアは14.7%の増加を示し、ドラッグストアにおいても「乳酸飲料」の売上が16.8%増加しています。
データ出典:True Data
このデータは全国のドラッグストアおよび食品スーパーマーケットのPOSデータを基にしており、統計化した購買データを使用しています。データには個別の店舗や消費者を特定できる情報は含まれていません。
出典元:True Data