マイクロアド、長野県観光機構と提携し観光DX促進 ECサイトデータ統合でマーケティング支援

株式会社マイクロアド(東京都渋谷区、代表取締役 社長執行役員:渡辺健太郎、以下:マイクロアド)は、一般社団法人長野県観光機構(長野県長野市、理事長:野原莞爾、以下:長野県観光機構)および、オンラインメディア運営支援を行う株式会社日本ビジネスプレス(東京都港区、代表取締役社長:菅原聡、以下:日本ビジネスプレス)との提携を発表しました。

この提携により、長野県観光機構が運営するECサイトや観光情報サイトのデータを統合したカスタマー・データ・プラットフォーム(CDP)を整備し、県内観光地や観光業者向けのマーケティングソリューションの共同開発が期待されています。

提携の第一段階として、長野県に位置する斑尾高原スキー場にて観光客誘致を目的とした実証実験が開始される予定です。実証実験では、長野県観光機構が運営するデジタルチケットプラットフォーム「Go NAGANO スマートパス」のデータを活用した広告配信と、その効果検証が行われます。

■提携企業の概要と役割

マイクロアド

マイクロアドは、約210の企業から集められた膨大な消費行動データを基にしたデータプラットフォーム「UNIVERSE」を展開しています。また、地方自治体向けのマーケティングプロダクト「まちあげ」は350を超える自治体で利用されています。本プロジェクトでは、デジタル広告配信を通じた観光誘致を支援します。

長野県観光機構

長野県観光機構は地域づくりや観光誘致の促進に取り組み、各ECサイトや観光情報サイトのデータを活用して観光地や観光事業者のマーケティング支援に努めています。

日本ビジネスプレス

日本ビジネスプレスは、「JBpress」というビジネス系オンラインメディアを運営し、メディア運営の専門知識を活かした多様なサービスを提供しています。このプロジェクトでは、オンラインメディアのインフラ整備やアプリケーションの提供、プロジェクト管理を支援します。

■取り組みの背景

最近では、地方自治体が観光促進を目的とした施策において、データを利用したターゲット層向けの観光プロモーションが増加しています。

長野県では、大量のデータを持つプラットフォーマーに依存するだけでなく、地域資源を活かしたデータのマーケティング活用を推進し、運営するWebサイトの広告配信メディアとしての活用を図ることで、地域のマーケティングサービスの調達率向上を目指しています。本プロジェクトが立ち上げられました。

■ソリューションの概要

観光DX事業として、長野県内のECサイトや観光情報サイトから集めた会員、決済、行動データを統合したCDPを構築し、観光地域や観光事業者のマーケティング向上に貢献するソリューションを開発します。

 開発スケジュール

 ※各ステップの実施内容や時期については、今後見直しが行われる可能性があります。

【STEP 1 実施時期:2025年1月~3月】

長野県観光機構が運営するデジタルチケットプラットフォーム「Go NAGANO スマートパス」の購買・アクセスデータを基に、県内事業者向けの広告サービス実証実験を行います。

【STEP 2 実施時期:2025年】

長野県観光機構が保有する各種データ(例:長野県公式観光サイト「Go NAGANO」のアクセスデータやメルマガ会員データ、「温泉ぱらだいす信州」や「物味湯産手形」などの購買データ)の統合を行います。

【STEP 3 実施時期:2026年】

県内の観光事業者が持つデータの統合を実施します。

【STEP 4 実施時期:2027年】

観光事業者などが運営するWebサイトと連携した広告配信システムの開発および運用を行います。

■STEP 1/斑尾高原スキー場での実証実験内容

「Go NAGANO スマートパス」のデータを活用し、ウィンタースポーツに興味があるユーザーに向けて広告を配信します。その後、効果測定を行い、斑尾高原スキー場のチケット購入に対する影響を検証します。

今後もマイクロアドは、長野県観光機構との連携を通じて、長野県における観光DX事業を進めていく方針です。

出典元:マイクロアド発表資料

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