食べチョクが卵生産の最新状況を発表 異常高温による価格上昇と生産減少の実態とは

日本最大の産直通販サイト「食べチョク」が卵生産の最新状況をお届けします。

株式会社ビビッドガーデン(本社:東京都港区、代表取締役社長:秋元里奈)が運営する「食べチョク」は、昨年の夏の異常な高温による卵生産への影響に関する取材記事を公開しました。

記録的な猛暑が卵の価格高騰を引き起こした

農林水産省の食品価格動向調査によれば、令和7年1月14~16日の間に鶏卵価格はおおよそ平年の1.2倍に上昇しました。昨年の夏、厳しい高温が記録され、鶏の健康に影響を及ぼし産卵率が低下したことが背景にあります。さらに、卵のサイズが小さくなることも相まって、供給が減少し、価格の高騰を招いています。また、2025年1月には鳥インフルエンザの急速な広がりが懸念されており、今後の価格上昇の要因として注視されています。

(出典:農林水産省 食品価格動向調査)

約40%の卵生産者が生産量の減少を報告

2025年1月、食べチョクは登録の卵生産者を対象に「卵の生産者実態調査」を実施しました(回答者数:20名)。その結果、卵生産者の約40%が昨年に比べて収穫量が減少していると回答しました。一部の生産者は最大で50%の減少を見込んでいます。このような減少の主な理由には、夏の猛暑があるとのことです。「暑さにより産卵率が低下した」「秋冬にかけても鶏が健康を回復しきれず、良い卵を産みにくくなる」などの意見が寄せられています。

生産現場の現実を伝える取材記事の公開

食べチョクは、現在の生産現場で何が起きているのかを取材し、その実情を伝える活動を行っています。

卵の価格高騰をもたらす要因

現在の卵の価格高騰は、鳥インフルエンザの影響だけに留まらず、厳しい暑さや円安によるものも大きいと考えられます。このような異常な暑さが続くと、鶏は体力を消耗し、産卵が減少します。特に、長引く暑さは鶏へのストレスを増し、長期にわたって生産に影響を及ぼす新たなリスクとなります。

そのような影響が残る中、鳥インフルエンザの季節が来てしまい、二重の打撃を受けていると分析されています。

卵生産の費用のうち、約60%を占める飼料代は多くが輸入に依存しているため、円安が進むとその価格が上昇します。これにより卵の生産コストが増加し、最終的に販売価格にも影響を及ぼすという悪循環が生まれています。また、電気代や燃料費も上昇傾向にあるため、養鶏場の運営コストが増大しています。

「食べて応援」クーポンの配布開始

食べチョクでは、生産現場の実態を伝えつつ、卵を「食べて応援」しやすくするために、卵商品に使えるクーポンを提供しています。

昨年夏の高温による影響や飼料費の高騰に直面している今こそ、生産地に目を向け、生産者の苦労を理解することで、卵の美味しさとその価値を改めて感じられる機会になるでしょう。

概要

・対象商品:販売中の卵商品

今後の展望と課題

2024年、日本の一次産業は多くの課題に直面しました。1月の能登地震や、猛暑による果物の高温障害、海水温上昇による漁業被害など、自然環境の変化が生産者に深刻な影響を及ぼしています。2025年にも、その影響が続く見通しです。それでも生産者たちは、誠心誠意生産に取り組む姿勢を崩さず、新たな可能性を探り続けています。

食べチョクは引き続き、生産現場の現状や生産者のこだわりを消費者にわかりやすく伝え、両者が共に未来を築いていくためのつながりを提供することで、生産者の挑戦をサポートしていきます。

食べチョクのご紹介

食べチョクは、特に産直にこだわった素材を消費者に直接届ける通販サイトとして、確固たる地位を築いています。日本の産直通販業界で、多くの部門でNo.1の評価を得ています。

さらに、自分のライフスタイルに合わせた生産者を選べるサービスや、企業向けのサービスも展開しています。2024年にはユーザー数が100万人を超え、登録生産者数も10,000軒に達しました。

出典元: 株式会社ビビッドガーデン プレスリリース

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