doda転職サービスが2024年12月の求人倍率を発表 市場の動向を詳解

株式会社パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」の編集長である桜井貴史氏が、2024年12月における転職求人倍率に関するデータをまとめた「doda転職求人倍率」を発表しました。

doda転職求人倍率は、中途採用市場における求人数と転職希望者数のバランスを示す指標であり、dodaの会員登録者1人あたりの求人の存在数を明らかにします。

<算出式※:求人数(採用予定人員)÷転職希望者数>※この数値はdoda独自の定義に基づいて算出されています。

2024年12月の概況

・転職求人倍率

2024年12月の転職求人倍率は、前月比で+0.33ポイント上昇し、3.15倍となりました。求人数は前月比99.5%、前年同月比105.9%の結果であり、転職希望者数は前月比89.0%、前年同月比108.4%でした。

・求人数増加率 P.2「■業種別 求人数増加率」「■職種別 求人数増加率」を参照してください。

業種別では、12業種のうち4業種で求人数が増加しました。「人材サービス」が最も高い増加率を示し前月比102.3%、次いで「レジャー・外食」が前月比101.2%という結果となりました。職種別では11職種のうち4職種で前月比より増加が見られ、「専門職(化学・食品)」が前月比102.1%、続いて「販売・サービス」が前月比101.1%でした。

解説と今後の見通し(doda編集長:桜井貴史)

・2024年12月の解説

求人数は全体的に微減、業種別では「人材サービス」が増加

12月の求人数は前月比で若干の減少が見られましたが、前年同月比では引き続き増加の傾向を維持しており、高水準です。「人材サービス」業界では、高いIT・DX人材の需要が影響し、特に技術系アウトソーシング企業での求人数が増加しています。自動車や半導体分野のエンジニア、アプリエンジニアの求人も増え、「人材サービス」の転職求人倍率は2019年1月以降初めて10倍を超える結果となりました。転職希望者数は毎年この時期に減少する傾向があり、今回はその傾向が顕著で、求人数よりも転職希望者数の減少が大きく、転職求人倍率は上昇しています。

・1月以降の見通し

来年1月には、企業の増員募集が継続し、高い採用意欲が維持されることが予想され、求人数は横ばいで推移するとみられます。一方、転職希望者数は通常、4月入社を目指して1月から転職活動を開始する人が増加するため、増加が期待されます。これにより、求人数は横ばいで転職希望者数が増加する傾向から、転職求人倍率は減少する見込みです。

【解説者プロフィール】doda編集長:桜井 貴史(さくらい たかふみ)

新卒で大手人材会社に入社後、国内外の学生のキャリア教育および就職・転職、幅広い企業の採用支援業務に従事。その後、2016年12月にパーソルキャリア株式会社に中途入社し、株式会社ベネッセホールディングスとの合弁会社である株式会社ベネッセi-キャリアに出向し、新卒オファーサービス「dodaキャンパス」の立ち上げを主導し、初代編集長を務めました。その後、本部長として大学生向けのキャリア講座やアセスメントなどのサービス責任者をつとめています。

出典元: パーソルキャリア株式会社 プレスリリース

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