株式会社DearOneは、NTTドコモの子会社であり、新規事業を専門とする企業です。このたび、リテール企業の公式アプリ向けに開発したリテールメディアプラットフォーム「ARUTANA(アルタナ)」の大規模な機能アップデートを2025年1月より順次開始すると発表しました。これにより、広告主は動画形式での広告配信や詳細な配信制御が可能となり、よりターゲットに適した広告戦略を展開できるようになります。

ARUTANAは、リテール企業の公式アプリをアドネットワーク化し、国内初のリテール公式アプリ専用アドネットワークとして、広範な広告配信が可能です。月間アクティブユーザー数(MAU)は約3,300万人に達しており、リテール企業にとっては魅力的な広告媒体となっています。
これまで多くのリテールアプリでは、単一のクリエイティブや固定期間の純広告形式が主流でしたが、今回のアップデートにより、ARUTANAでは動画広告を含む3つのフォーマット(動画、モーダル、バナー)での広告配信が可能になります。新たに導入される日予算制御によって、リテールアプリにおける運用型配信が実現し、広告主は柔軟に予算や内容を調整できるようになります。
■アップデート概要
複数リテールを横断した動画配信の実現
ARUTANAによって複数のリテールを横断する動画広告配信が可能となり、横型フォーマットではTVCMの再想起を狙い、縦型フォーマットではSNS向けの人気動画を再利用することが可能です。また、動画は静止画以上に多様な情報を伝えることができるため、対象商品を使用したレシピ動画などの配信が期待されます。
広告配信フォーマットの多様化
今回のアップデートで新たに追加されたフォーマットは以下の通りです。
- モーダル:利用しやすさを考慮した1:1のクリエイティブサイズ。
- バナー:640×200サイズのバナー枠。
- 動画:16:9および9:16など、多様なサイズに対応。

配信制御の高度化
- 日予算制御機能の導入
このアップデートにより、日ごとの予算制御が可能となります。
- クリエイティブの同時配信数が増加
クリエイティブの同時配信数は、1案件あたり2種類から最大5種類まで増加します。
- 配信フォーマットの改善
以前は1リテールに対して1フォーマットのみでしたが、今後は1リテールに対して最大3フォーマットでの配信が可能になります。これにより、広告の買い付け単価が増加し、より効果的な配信が実現します。
DearOneは、ARUTANAを通じて日本最大のリテールメディアネットワークを新たに構築することで、リテール企業や製造者と共に新たな生活価値やライフスタイルの実現に向け、顧客の体験価値向上に努めていく方針です。
■ARUTANAについて

ARUTANAは、月間アクティブユーザー数(MAU)約3,300万人を有し、約47,000の店舗から構成されるリテール公式アプリ群に対して統一的に広告配信を行う国内初のアドプラットフォームです。
複数のリテール公式アプリを統合することで媒体の価値を向上させ、広告効果を最大限に引き出す仕組みを整えています。ドラッグストアやスーパーマーケット、ホームセンター、コンビニエンスストア、家電量販店など、広範な業態に対応しており、広告対象地域も全国に広がっています。
公式アプリのユーザー層はリテールのロイヤルカスタマーが多く、店舗周辺に居住する購買意欲の高いユーザーへリーチすることが可能です。また、ユーザーが公式アプリを起動する際に広告が表示されるため、視認性も飛躍的に向上します。
*2024年10月時点