
「ITによってビジネスをシンプルにする」というミッションを掲げる株式会社コマースロボティクス(本社:東京都港区、代表取締役:伊藤彰弘)は、2024年12月1日より、請求書作成に課題を抱える3PL倉庫事業者向けに「SALESGRAM自動請求」を
この新システムの導入により、これまで手動で行われていた請求書作成に必要な使用量データ(作業費や運賃)が自動で集計されるようになります。その結果、月初の請求書作成業務が自動化され、業務の効率化が図られ、ミスの発生も減少することが期待されています。
この記事の目次
・3PL及び倉庫事業者が直面する請求書作成の課題
3PLや倉庫事業者は、荷主企業から依頼を受けて保管業務や庫内作業(役務)、配送、検品、流通加工、資材調達等を行っています。
しかし、庫内作業(役務)や流通加工は、荷主によって内容が異なるため見積もり単価も異なり、同じ作業でも契約の時期や量によって単価が変わることがあります。配送の際には、仕入価格と販売価格が荷主ごとに異なる上、地域や重量によっても差が出るため、請求書作成が非常に複雑です。
流通加工の場合は、作業ごとの数量を毎日記録し、月末にそれを入力・集計する必要があります。
このように、業界全体で請求書の作成が複雑化しています。その結果、エクセルを用いた手作業が中心となることでチェック作業に多くの時間がかかり、特定の担当者に業務が依存しがちで、その担当者が退職するなどすると請求業務がスムーズに進まなくなることがあります。
この背景から、業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)が遅れているとの指摘があります。
電子請求書の導入が進んでいるものの、根本的な課題である「請求データを集計」する点で依然として多くの難題が残されており、現在の電子請求書システムにはこれを解決するものは存在しません。
・「SALESGRAM自動請求」の内容
毎月発生する倉庫から荷主への物流費請求業務を独自開発した自動化ワークフローによって自動化できます。このサービスを利用することで、従来行われていた手作業による請求書作成、記録管理、送付のプロセスにおける人的ミスを削減しつつ、業務の効率も向上します。

・複数の異なるファイルを同時に処理し、独自の自動化ワークフローによって請求項目に振り分け、数量を自動で集計できます。
・荷主ごとの料金プランを計算した数量に基づいて適切に反映できます。
・最終的に集計されたデータを基に請求書を迅速に発行します。
・SALESGRAM自動請求の特徴
●請求項目の一元管理
契約内容の表記のずれを排除し、誤認やミスを最小限に抑えます。
●料金プラン作成機能
荷主ごとの単価をシステム上で管理し、柔軟なプラン設定を支援します。
●データアップロードによる自動集計
物流作業費や送料を自動化ワークフローで一括処理し、手作業による負担とミスを軽減します。
●現場での作業記録の入力が可能
スマホやタブレットを用いて現場で付帯やイレギュラー作業を直接フォームに記録し、二重管理が不要となります。

・SALESGRAM自動請求の開発背景
3PL倉庫から荷主への物流費請求書の作成は荷主ごとに請求項目や単価が異なり、加えて付帯作業やイレギュラー作業の記録、地域別の送料の集計もアナログでする必要がありました。
これらの集計作業は煩雑で時間もかかるため、請求書作成担当者にとって負担が大きくなり、業務が固有の担当者に依存しやすい状況が発生していました。このような課題を解決するために「SALESGRAM自動請求」が開発されたのです。
・SALESGRAM自動請求の機能


・請求項目マスタによる請求項目の統一
・料金プランを作成し荷主ごとに適用


自動化ワークフロー
・条件
・フィルタ
・アクション
の設定をノーコードで行うことが可能です。
活用例
●実績数のトータルを算出したい。
●注文単位の合計を算出したい。
●特定の商品のみ作業費が異なる計算をしたい。
●配送会社からの請求データから、荷主ごとに地域・サイズ別料金を計算したい。
●付帯作業は現場で直接入力したい。
SALESGRAM自動請求の効果
●作業時間の短縮
これまで数日かかっていた請求書作成が大幅に短縮され、請求書発行が迅速になります。
●人的ミスの防止
一貫したデータ管理によって、誤請求や記録ミスを減少させます。
●業務負担の軽減
効率的な請求業務を通じて、担当者は本来の業務に集中できるようになります。
●ペーパーレス化
Web請求書を発行することで、印刷や封入封函、発送業務が不要になります。
●ファイリングの必要性削減
Web請求書の発行履歴をシステムで簡単に確認できるようになります。
●内部統制の強化
送信ワークフロー(承認)の設定が可能です。
●会計データの連携で売上計上が容易に
仕訳データをCSV形式でエクスポートすることができます。
出典元: 株式会社コマースロボティクス