広報活動は企業が成長し、ブランドを構築するために不可欠です。しかし、社内にその専門的スキルを持った人材が不足していたり、リソースが限られている企業も多く、外部の専門企業や人材に広報業務を委託するケースが増えています。ただし、業務を外部委託する際には、社内の事情や文化を理解したパートナーが重要であり、全ての結果が喜ばしいものになるわけではないことも多いのが現状です。

この度、株式会社PRIZMAが広報業務を外部に委託した経験のある広報担当者503名を対象に、「広報の業務委託活用実態に関する調査」を実施しました。この調査では、企業がどのように広報業務を外部に依頼しているのか、またその結果得られた成果について探ることが目的となっています。

調査設問

この調査では、以下の質問が含まれています:

  1. 自社の広報人材は不足していると感じますか?
  2. どのような広報業務を外部に委託していますか?(複数回答可)
  3. 外部委託の理由は何ですか?(複数回答可)
  4. 業務委託先選定の際の決め手は何ですか?(複数回答可)
  5. 業務委託の予算を教えてください(月予算)
  6. 業務委託先の対応に対する満足度は?
  7. 業務委託先に依頼する際に直面した問題は?(複数回答可)
  8. 業務委託先に求める改善点はありますか?(複数回答可)
  9. 業務委託先と良好な関係を築くための取り組みは?(複数回答可)
  10. 今後、広報業務の委託を増やす予定はありますか?

これらの質問を通じて、広報業務の外部委託に関する実態が明らかになります。


■調査結果の一部概要

「弊社の広報人材が不足していると感じますか?」との質問には、87.7%の人が「はい」と回答し、多くの企業が人材不足を認識していることが示されました。

次に、「どのような業務を外部に委託していますか?」という質問では、最も多い回答が「プレスリリースの作成・配信(43.1%)」で、次いで「イベント企画・運営(41.6%)」「メディアキャラバン実施(32.8%)」という結果が得られています。

また、委託理由については、最も多い回答が「社内リソースの不足(35.2%)」であり、「メディアリレーション強化(29.0%)」「社外の専門知識の活用(28.8%)」も上位に挙げられています。

業務委託先を選ぶ際の決め手としては、「依頼内容の調整にかかる工数(39.2%)」が最も多く、次いで「コミュニケーション不足によるミス(35.8%)」「ナレッジが蓄積されない(35.0%)」といった問題も指摘されています。

今後の展望

調査結果から、多くの企業が広報業務の外部委託に利点を見い出す一方で、いくつかの課題にも直面していることが分かりました。特に、業務委託先との良好な関係を築くための工夫や依頼内容の明確化が今後の重要な課題になります。

これらの調査結果を踏まえ、広報業務の外部委託を効果的に活用するための戦略や施策が求められています。企業も求められる専門的スキルを有し、依頼先との連携を強化していく必要があります。

広報戦略の長期的な成功のために、広報担当者は様々な観点から業務委託を見直し、業務の効率化を図りつつ効果的な広報活動を推進していくことが期待されています。

出典元: 株式会社PRIZMA

コマースピックLINE公式アカウント

コマースピックメルマガ