東京都中央区に本社を置く株式会社Shirofuneは、広告運用自動化ツール「Shirofune」において、AIを活用したクリエイティブ分析機能「I’m Creative(アイムクリエイティブ)」の提供を開始しました。このツールは、運用型広告の動画や静止画広告に対してAIが分析し、クリック率や獲得率に影響を与える要因を明らかに、さらに改善案を提案することができます。

【新機能開発の背景】広告運用の最適化に向けた新たなアプローチ

Google、Meta、TikTokなどの大手プラットフォーマーがAIに多大な投資を行う中、デジタル広告の運用自動化は急速に進展しています。

特に、Google Chromeでのサードパーティクッキーの制限が進行する中で、ユーザーの行動に基づいたターゲティング広告が難しくなり、広告運用者がコントロールできる要素が減少することが懸念されています。

こうした環境において、デジタル広告における成果を向上させるためには、クリエイティブの競争優位性を確保することがとても重要です。

持続的な成果を上げるためには、多様なメディアやSNSを駆使して、それぞれに特化した高品質な広告クリエイティブを継続的に制作し、迅速なPDCAサイクルを実行し続ける必要があります。

生成AIの技術を利用することで、多数のクリエイティブを簡単に生成できるようになっていますが、その結果を適切に分析し、次の改善策を導き出すのは非常に難しい作業です。

「I’m Creative」は、AIを活用して動画や静止画広告のクリエイティブ内容や表現を自動的に解析し、パフォーマンスの違いに関わる要因を明らかにし、次の改善案を自動出力します。これによりクリエイティブのパフォーマンスを大幅に向上させることができます。

さらに、AIによる分析の過程もデータやテキスト形式で出力されるため、ブラックボックス化を防ぎ、分析結果を体系的に知識として蓄積しやすいのもこのツールの特徴です。

【I’m Creativeの機能詳細】クリエイティブ自動解析機能

APIを通じて、さまざまな媒体やクリエイティブの配信成果を日々自動的に取得し、広告クリエイティブのポイントや表現をAIが自動解析します。広告パフォーマンスの結果に基づいて分析を行い、パフォーマンス差を生じさせた要因を自動的に抽出します。

動画クリエイティブの解析過程

パフォーマンス差要因の自動抽出

  • 訴求点の確認

パフォーマンス差の要因となる訴求点を自動で抽出します。

  • 表現の確認

パフォーマンス差に影響を与える独自の表現(イメージやテキスト)を抽出します。

  • 広告とランディングページの整合性の診断

各動画シーンの表現とランディングページでの表現を比較し、表現の一貫性を評価します。

  • パフォーマンス差の要因分析と改善提案の自動出力

分析結果に基づき、定量データと共に要因仮説や改善案を自動生成します。動画広告の場合、具体的な改善策も出力します。

【I’m Creativeの機能詳細】クリエイティブ分析データの蓄積と抽出

各クリエイティブの分析結果や媒体の配信実績を蓄積し、データベースから自由に抽出して、チーム間で共有可能です。

クリエイティブ中心の設計が施されたUIにより、容易に分析データを可視化・抽出できるため、蓄積されたデータは属人化せず、チームや組織全体で成功パターンや失敗パターンの知識を共有することができます。

  • クリエイティブ中心のデータベース機能

媒体を横断してクリエイティブ別の実績や分析結果を確認できます。

  • 各クリエイティブ素材に関する詳細画面

AI技術を活用し、同一クリエイティブに対する異なる媒体の実績を一元的に確認できます。

出典元:株式会社Shirofune プレスリリース

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