SEOツール「パスカル」の開発・提供を行う株式会社オロパスは、Googleの検索結果における、AIで生成されたSEOコンテンツの上位表示の割合について独自に調査を行いました。

近年、AI技術の進化に伴い、AIで生成するコンテンツの質も向上し、SEOの分野でも非常に注目を集めています。多くの企業がコスト削減や効率化を図るためにAIの導入を検討していますが、実際の検索結果におけるAIコンテンツの割合やその影響については明らかとなっていませんでした。

このような状況を受け、株式会社オロパスでは、Google検索結果において、「実際に上位表示されているコンテンツの中に、AIで作成されたコンテンツがどれだけあるか」を調査しました。

調査概要

調査実施:株式会社オロパス

調査概要:Google検索結果の上位10位以内における、AI⽣成コンテンツ割合の調査

調査キーワード:200(YMYL、ビック、ミドル、スモールの4ジャンルから、各50キーワードをランダムに選出)

調査コンテンツ:2,000

調査手法:AI判定ツールを使用したコンテンツの分析

調査期間:2024年7月3日〜7月16日

調査内容

今回の調査では、各キーワードの上位10位のコンテンツの中身を抜き出し、AI判定ツールで分析をかけることによって、そのコンテンツがAIで生成されたものかを算出しています。

AI判定ツールは、そのコンテンツがAIで生成されたものであるかどうかを「0%〜100%」の数値で判定します。コンテンツによっては、文章の一部をAIで生成しているなどの可能性も考えられるため、判定の結果が「50%以上」のものを『AIで生成された可能性が高いコンテンツ』としています。

※ツールの精度は100%ではないため、あくまで参考値としてご理解ください。

AI生成の可能性があるコンテンツは、全体で僅か0.3%

調査の結果、今回調査の対象となった2,000コンテンツの中で、「AIで書かれた可能性が高い」と判定されたコンテンツは、僅か0.3%となりました。

この結果をうけて、検索結果の上位に表示されるコンテンツは、人の手によって作成されたものであるかどうかが、一つの重要な指標となっていると考えられます。

「YMYL」「ビッグキーワード」では、AI生成の可能性があるコンテンツが0%

また、各ジャンルでのAIで生成された可能性があるコンテンツの割合は、「YMYL系キーワード」「ビッグキーワード」が0%、「ミドルキーワード」が0.8%、「スモールキーワード」が0.4%という結果となりました。

YMYL系キーワード…検索ユーザーのお金や生活に関わるキーワード
ビックキーワード…月間の検索ボリュームが10,000以上
ミドルキーワード…月間の検索ボリュームが1,000以上10,000未満
スモールキーワード…月間の検索ボリュームが1,000未満

まとめ:AIで書かれたコンテンツで上位表示を狙うのは厳しい

今回の調査の結果、Google検索結果の上位表示におけるAI生成コンテンツの割合は全体で僅か0.3%であり、特にYMYL系キーワード・ビッグキーワードのジャンルでは0%でした。

この結果から、SEO対策においては、AIではなく人の手によって作成された専⾨知識や信頼性が⾼いコンテンツであることが非常に重要であることが考えられます。

コンテンツの制作やディレクションをご担当の方は、SEOコンテンツ作成以外でAIを活用することをおすすめします。

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