
株式会社クロス・マーケティングが、全国の20歳~69歳の男女を対象に「カプセルトイに関する調査(2025年)」を実施したことが分かりました。近年、カプセルトイは子どもだけでなく大人までの幅広い世代に人気が広がっています。日本カプセルトイ協会の発表によると、カプセルトイ市場は2024年度に約1,410億円の規模に達し、今後も成長を続けていることが明らかになっています。
今回の調査では、「カプセルトイへの興味度」「カプセルトイの購入場所」「連続で購入した際の最高金額」「興味があるカプセルトイのジャンル」「カプセルトイに関して感じること」などについて詳しく調査が行われています。
この記事の目次
調査結果
カプセルトイに「興味がある」は33.4%、「買ったことがある」は52.7%
調査によると、カプセルトイに「興味がある」と回答した人は全体の33.4%となっています。また、「買ったことがある」と回答した人は52.7%に達しており、半数以上の人がカプセルトイの購入経験があることが明らかになっています。特に20~30代は、興味度も購入経験も他の年代と比較して高い傾向にあるようです。

購入場所は「スーパーやショッピングモール、百貨店」が最多
カプセルトイの購入場所としては、特設会場や通路を含めた「スーパーやショッピングモール、百貨店」が76.6%と圧倒的に多いことが分かっています。これに対し、「カプセルトイ専門店」や「ゲームセンターなどのレジャー施設」は2割台にとどまっています。日常の買い物ついでにカプセルトイを購入する人が多いことがうかがえます。

連続して購入した際の最高金額は「500円未満」が5割
カプセルトイを連続して購入した際の最高金額については、「500円未満」と回答した人が全体の5割を占めていることが明らかになっています。一方で、年代別に見ると20~30代は平均1,200~1,400円台と、他の年代と比べて明らかに費やす金額が高くなっているようです。若年層ほどカプセルトイに対する消費額が大きい傾向が見られます。

興味があるカプセルトイのジャンル
興味を持たれているカプセルトイのジャンルについては、「アニメ・マンガ・ゲームのキャラクター」が25.5%で最も高い結果となっています。次いで「生き物系」(12.4%)、「実用性のあるもの」(11.7%)が続いています。特にカプセルトイに興味があると回答した人の半数以上が「キャラクター」に興味を持っていることが分かりました。
キャラクター商品の人気の高さがカプセルトイ市場においても反映されており、コレクション性の高いキャラクターものが特に支持されていることがうかがえます。また、実用性のあるものへの関心も一定数あり、カプセルトイの多様化が進んでいることを示しています。
カプセルトイに関して感じること
カプセルトイに関して感じることのトップ3は、「現在のクオリティは高い」「無駄遣いのように感じる」「大人でも十分楽しめる」となっています。特にカプセルトイに興味があると回答した人は、「現在のクオリティは高い」「大人でも十分楽しめる」「何が出てくるのかわからないドキドキ感・ワクワク感がある」など、カプセルトイに対して好意的にとらえている項目が上位に挙がっています。

現在のカプセルトイ市場は、商品のクオリティ向上や大人向けコンテンツの充実により、幅広い世代に受け入れられていることが調査結果からも読み取れます。一方で「無駄遣いのように感じる」という意見も上位に挙がっており、価格や実用性の面での課題も見られます。
調査項目
今回の調査では、以下の項目について聴取が行われています。
- 属性設問
- カプセルトイへの興味度
- カプセルトイの購入場所
- 連続で購入した際の最高金額
- 興味があるカプセルトイのジャンル
- カプセルトイに関して感じること
調査概要
本調査は以下の要領で実施されています。
- 調査手法:インターネットリサーチ(クロス・マーケティング セルフ型アンケートツール「QiQUMO」使用)
- 調査地域:全国47都道府県
- 調査対象:20~69歳の男女
- 調査期間:2025年8月1日(金)~2日(土)
- 有効回答数:本調査1,100サンプル
なお、調査結果は端数処理のため構成比が100%にならない場合があります。
会社概要
株式会社クロス・マーケティングは、2003年4月1日に設立された東京都新宿区に本社を置くマーケティングリサーチ企業です。代表取締役社長兼CEOは五十嵐 幹氏が務めています。同社は主にマーケティングリサーチ事業やマーケティング・リサーチに関わるコンサルテーション業務を展開しています。
今回の調査結果から、カプセルトイ市場は引き続き成長を続けており、特に20~30代の若年層を中心に高い関心と消費額を集めていることが明らかになっています。商品のクオリティ向上や多様化が進む中、カプセルトイは「ガチャガチャ」という子ども向けの印象から、大人も楽しめるホビーとして確固たる地位を築いていると言えるでしょう。
出典元:株式会社クロス・マーケティング