株式会社ブックリスタ(本社:東京都港区、代表取締役社長:村田茂、以下「ブックリスタ」)が運営する「推し活研究部(おしけん!)」(以下文中「おしけん!」)において、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の認識について調査を行いました。

ブックリスタでは、推し活に特化したサービス「オシバナ」を運営しています。ユーザーは、‟推し活をしている人”が中心。「オシバナ」が設立した「おしけん!」は、ユーザーの皆様の推し活をより楽しく、サポートすることを目的とした部活動です。
今回は、推し活をしている10代~40代のユーザー600人に「SNS」に関するアンケートを行い、回答をいただきました。
この記事の目次
◆年代別SNSの意識調査のレポート
【SNSの意識調査の概要】
調査対象:推し活をしている全国のユーザー
回答人数:600人
調査時期:2024年6月21日 ~ 7月3日
調査方法:「オシバナ」にてオンラインアンケートを実施
※本レポートのデータは、小数点以下第2位を四捨五入しています(合計しても100%にならない場合があります)。
※調査は報酬無しで実施しています。
【SNSとは】
ソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service)の略。
インターネット上での交流やコミュニティを構築できるサービスの総称。ユーザーが情報発信でき、ユーザー間で繋がり、情報共有やコミュニケーションをとることができる。
■ 調査対象のサービスについて
アンケートは、LINE、LINE VOOM、Simeji、Lemon8、カカオトーク、X(旧Twitter)、Facebook、Instagram、Threads、TikTok、YouTube、ニコニコ動画、Twitch、ツイキャス、BeReal.、Mastodon、Misskey、Bluesky、タイッツー、Discord、Skype、Pococha Live、IRIAM、17LIVE、ふわっち、Spoon、リヴリーアイランド、ポケコロツイン、GRAVITY、note、whoo - ふー、Jagat、パラレル、Pinterest、Tumblr、Flickr、SNOW、Snapchat、mixi、Weverseといったサービスの認知度や使用頻度などを聞きました。
なお、上記のサービスの認知度について、LINEが99.2%、続いてX(旧Twitter)・YouTubeを98.8%が「知っている」と答え、高い認知度がありました。

また今回の調査の範囲内で認知度が高かったサービスは使用頻度も高く、LINEは75.1%、X(旧Twitter)は83.1%、YouTubeは76.0%が「毎日使用する」と回答しました。
■76.7%が毎日使用するYouTube、10代は「YouTubeはSNS」と77.1%が認識
今回の調査結果で、全世代で顕著に認識の違いが出たのが、オンライン動画共有プラットフォームのYouTube。YouTubeを知っていると回答した人への調査では、YouTubeをSNSだと思っているのは30代が25.8%、40代は32.3%。20代でも31.3%ですが、10代は77.1%がYouTubeをSNSだと認識しているという結果になりました。

サービス上でコミュニケーションが取れる、という点を鑑みると、YouTubeはSNSに該当すると考えられます。
調査結果からは、10代の多くの人はYouTubeをSNSと認識していますが、20代以上の多くの人はYouTubeを「SNSではない」と認識していることが明らかになりました。この結果から、20代以上はYouTubeを交流のためではなく、動画投稿(共有)サービスとして楽しんでいる人が多いと考えられる一方で、10代は交流も含めてYouTubeを楽しんでいるのではないかと推測できます。
‟SNS”という単語を使用する際には、受け手の世代によって認識が異なる可能性があるため、発信する側にもその注意が必要なことを知っておいた方がいいでしょう。

■動画を配信するサービス内でも分かれる「SNS」の認識
また、YouTubeをSNSだと思っている10代は77.1%である一方、動画ライブコミュニケーションアプリであるPococha Liveは40.4%、ライブストリーミング配信プラットフォームであるTwitchは61.6%がSNSだと認識しているという結果に留まりました(いずれも10代のユーザーの回答結果より)。いずれもコメントでやりとりができるサービスではありますが、SNSの認識においては異なる結果となりました。

今回の結果から、リアルタイムの生配信がメインとなるサービスに関しては、SNSであるという認識が薄れがちになることや、ユーザーが「サービスに何を求めるか」によって認識が変わる可能性がうかがえます。